イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分に御馳走する日!

2008-12-31 | 第二章「五感と体感」

 関西で過ごした独身時代。会社の先輩から、教えてもらったことがあった。「時に、メリハリをつけて、おいしいものを食べることは必要だ。元気がない時、あるいは、仕事で成功したとき・・・」

 確かに、生きる知恵として、そうだなと思う。特に五感の一つ味覚を大切にすることは重要だ。勿論料理は五感全体を満たす総合芸術的な要素もあり、それ以上だと思うが。

 そして、一人で食べるよりは、気の合った人たちと食べる方が楽しさを増す。楽しい会話、笑い声は何より嬉しい。

 もうひとつ、食事を楽しくする秘訣は、感謝の心を大切にすることかもしれない。考えてみれば、食卓にあがっているものは、私たちと同じDNAで生きる生き物である。命を食べて生きる生き物が人間でもある。

 感謝の心は、心理療法の世界でも大切にされ、幸福感への鍵ともいえる。

 今日は大晦日、明日はお正月。感謝しつつ、おいしいものを味わいたい。

 写真は、12月下旬に撮った御苑の温室の写真。夕日の時刻。今年一年ありがとうございました。

<味覚2/3>

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!


森を体感する!

2008-12-30 | 第二章「五感と体感」

 先日、高尾山に登ったが、富士山が雲に隠れて見えなかったこともあり、友人Sさんと年も押し迫った晦日の早朝、凍てつく高尾山に登った。

 途中、鉢巻をし法螺貝を持った修験者と思われる男性を見かけた。しばらくすると、法螺貝の音が響き、高尾山が修験者のお山でもあることを実感させられた。高尾山薬王院をいつものように経て山頂に至る。

 運良く、富士山も綺麗に観えた。これもいつの間にか山頂付近の伐採で見晴らしが格段に良くなったこと、それから元々高尾山が富士・信仰の山としての歴史があるからかもしれない。

 無風で陽だまりはポカポカと暖かった。

 行きは知る人ぞ知る、直登コース、帰りは稲荷山コースでのんびりと森林浴をして帰った。

 日本の古層の宗教を想ったり、山伏に憧れたりで、リフレッシュした一日であった。

<番外編1/1>

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!

以下高尾山のスナップです。



コーヒー1杯の幸せ!

2008-12-29 | 第二章「五感と体感」

 小学生のころは、喫茶店に両親と入っても、コーヒーは飲ませてもらえなかった。初めて飲んだコーヒーは何時だったろうか。タバコを始めて飲んだ時は鮮明に覚えているがコーヒーの場合は覚えていない。

 高校生になってからは、生意気にもコーヒーを良く飲んだ記憶がある。喫茶店にも入った。そのころ、知った知識で今でも覚えているのは、ベートーベンが毎日60粒コーヒー豆を炒って飲んだという挿話である。確か学園祭で得た知識であった。

 芸術家は、もっと自堕落なものかと当時思いこんでいたところがあったので、ベートーベンを新鮮に感じたのだ。今は、耳の不自由なベートーベンとコーヒー(味覚、臭覚)の関係に興味があるが。

 最近は、毎朝だいたい、インスタントコーヒーを飲む。

 10年くらい前、ベンダーマシンなどで、飲み比べてから、私はネスカフェ―のexcellaを愛飲している。excellaの評価はどうなのだと気になっていたが、数年前に参加した男の手料理の講習会で先生から、excellaが推奨された。経済的でおいしいインスタントコーヒーというのは自分だけの思い込みではないようだ。

 それもあり、コーヒーはexcellaで通している。不思議と一つの商品を飲みだすと、他の商品を買わなくなるので、何年も同じ商品を買い続ける。これから、どのくらい続くのだろう。

 習慣的に飲むコーヒーと言えば、仕事場の近くの喫茶店に一人で入り、必ず一杯コーヒーを飲む習慣もある。眠気を覚ます効果もあるが、コーヒーの香りと味覚を味わい、平安な気持ちを取り戻し、そして気合が入る。馴染みとなった店員さんの笑顔も心地よい。

<味覚1/3>

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!


狩をする人と犬!

2008-12-28 | 第二章「五感と体感」

 妻の故郷は中国山地方面なので、盆暮れに親戚とお酒を飲んだりすると、茸とりや狩の話で盛り上がっていた。それまでの親戚どうしでは海の話はでても山の話はほとんどなかったので、実に新鮮であった。

 妻の実家では、数年前まで、猟犬を飼っていた。

 犬は鼻が利き、人間の数万倍から数百万倍の嗅覚があるそうだ。これだけ時代が進歩しても、今だに犬と人間で狩をするというスタイルは昔と変わらないのも不思議である。

 犬は、人類が最初に家畜化した動物である(馬でも、牛でも、豚でも、羊でもない)。約一億五千年前に、人類の火の発見より凄いと言われている、定住生活が開始されたころのことである。当時は今よりずっと暮らしにくかっただろうから、その中で犬を家畜化したのは、それだけの価値を見出したからに違いない。

 それから、人と犬はお互いを補完しつつ、狩などをしていたのだろう。見方によれば、一億五千年前の祖先の知恵が今でも陳腐化していないのだ。

 家のマルチーズ、ノコちゃんは、確かに鼻が利く。好きなトマトやニンジンを台所で包丁でちょっと切っただけで、その匂いを察知しすぐによってくる。獲物、食べ物を物陰に隠れていても察知する臭覚。ノコちゃんの臭覚を通じての世界はどうなっているのだろう。

<臭覚3/3>

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!

(写真は新宿御苑の紅葉、12月後半なのに綺麗

です。)


においのない街!

2008-12-27 | 第二章「五感と体感」

 幼いころから、新宿にはよく行く。戦後間もない頃は、雑然とした道路にトロリーバスが走っていたことをふと思い出す。今は、外国と変わらないような街になってしまった。

 西新宿方面は、以前の仕事場があったところで、昨日は強風が吹きまくる中を、中央公園から十二社方面まで散策した。

 中央公園には、ホームレスの方もいらっしゃる。かなり以前は地下通路に段ボール街ができていたが、最近は様々な施策がなされたのか殆ど見かけなくなっていた。ただ、この不況の煽りか、強風吹きまくる寒い公園に集まられているようである。こころも寒々とした。

 そして、強風もあるのだろうが、街を歩いて無臭なのが気になった。うちのノコ(犬)なら、しっかりにおいを検知するかもしれないが。

 5年前に28年務めた会社を辞めて、福祉・介護の仕事をした時には、生活臭というか、そうした臭いによくお付き合いをした。身体の健康にも関係ある訳で、真面目に向き合う必要もあった。そして、この5年間で臭い(嫌いなにおい)・匂い(好きなにおい)に少し敏感になったように思う。

 においというのは不思議である。誰もが感じる腐ったにおいなど悪臭というのはあるようだが、香水でも、人によって好き嫌いがあるようだ。においの好き嫌いは、人それぞれの体調や生育史とも関係がありそうだ。

 においを感じ、それが好きか嫌いかを自分に問うてみる。楽しい感受性訓練になるかもしれない。勿論人に知れず行わないと怪しまれる。

 無臭の都市は、無臭なので好き嫌いが判別できない。判断不能な存在なのだろうか。

 暖かくなれば、良い匂いが戻ってくるだろうと楽観しよう。

<臭覚2/3>

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!