日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

新緑と青空。いつのまにか初夏だ。

2014年04月24日 | Weblog

透明な冬の青空から、ちょっと薄い霞のかかったような青空。散歩に出てみるとその青空を背景に新緑が実にきれい。FBに書いたが、昔の色彩学の教科書には青と緑はファッションの組み合わせの禁じ手とあり、欧州宮廷の女同士の意地悪の話に、嫌がらせをしたい相手の服の色が緑と聞いて、背景となるパーティ会場のカーテンを全て青にして相手のセンスの悪さを演出したというエピソードが書いてあった。

今でも青系統の背広にグリーンのネクタイは禁じ手だと思うが、時々見かけるのは、奥様の組み合わせの間違いかそれともご本人かと気になる事が多かった。青と緑は信号の呼称の様に時々同じ系統だと勘違いする人が多い日本だが、光の三原色の独立した二色でありもう少し気にしてもらいたいものだ。

とはいえ、近年のデザイナーは奇をてらって青と緑を組み合わせてどぎついものを表現することもたまにあるので、それに倣う人も居ないわけではなかろうな。某飛行機会社の乗務員の制服にはこの組み合わせがあったのを覚えている。自然の示す美しい青も緑も実は彩度的には結構濁っていて、感じたままの色を絵の具で画面にするとどぎついものになるのも勘違いのひとつであろう。新鮮で真緑と感じるのは生きている植物とお日様の光、背景のくすんだ青空のおかげかもしれない。

さて本日は散歩で見かけた木々の新緑と背景の青空とを画面の半分の感じで捉えてみた夥しい駄作をどどっと並べてみる。

木々の新芽には季節が前向きに進んでいるなと力をもらう気がする。心が躍るとでも言おうか。それが嵩じると発狂のレベルまでヒトの精神を揺すぶることもあるようだ。春の終わりの桜の花から、新緑へとこの季節の散歩は目の喜びが絶えないのが良い。