広小路歯科 院長の雑記帳  (豊橋の歯科医院)

休診日:木、日、祝日
診療時間:9時~12時 2時~7時
*土曜は5時まで

もしもナゴヤドームで呼び出しがかかったら…

2010-12-25 09:45:22 | Weblog
『もしも名古屋ドームで呼び出しがかかったら…』   作/大賀将志

ここはシーズン真っ只中のナゴヤドーム、好カードの中日巨人戦
満員御礼、主催者側発表によると38,000人の観衆が席を埋めているらしい

前半は双方互角の投手戦
動いたのは7回裏、中日の攻撃

粘りに粘った2ストライク3ボール、甘く入った球にジャストミートした飛球は大きな弧を描く長打となった

その打球を目指し外野手が走り出す

次の瞬間、38,000の観衆の歓声はどよめきに変わった

巨人軍の外野手2人が仰向けに倒れ微動だにしない
そのうち一人は口の中が切れているらしく出血しているのが大型ビジョンで観客にも伝わった

駆け寄るコーチ陣
血を流していない一人は頭をブルンと一振りして起き上がった
どうやらこちらは軽い脳震盪で済んだらしい

出血しているもう一方の外野手は伸びたままである
ほどなくして、担架がやってきて乗せられて退場していった

しばらくすると場内放送で
「お客様の中で歯医者さんはいませんか?もしいらっしゃいましたら医務室へお願いします!」
と流れてきた。

さっきの流血した選手の歯でも折れて医務室の医師が歯科医師を応援を望んだのだろう…

しばらく行くか行くまいか悩んだが、ドラマで見た「お客様の中でお医者さんは…」というシーンを思い浮かべ行く事にした

どうせ医務室だ、止血ぐらいして口腔外科のある病院に送る手配でもすればいいだろう…
それに、なんとなくカッコいいし…

「歯科医師ですが…」
ドラマの主人公を気取って近くのスタッフに申し出た

スタッフは丁重に医務室へ案内してくれた

医務室では野球帽を被ったりタオルを肩に下げたオッサン達があふれていた
20人は居ただろう…いや、30人ぐらいか?

とにかく廊下まであふれるそのオッサン達をかき分けて医務室奥のベッドまで進んだ

「はい、はい、邪魔だ邪魔だ!ったく外野は医務室から出なさい!」
と、言うやいなや

オッサン達は口々に「いや、だから俺達は…!」となにやら言い訳をしてくる
これだから熱狂的なファンは…

と、思ってそのオッサン達の顔を見ると知っている面々ばかり

なんと野次馬かと思った野球帽を被ってタオルを下げたオッサン達はみんな呼び出しに応じた歯科医師だったのである

いやはやなんとも…とんだ赤っ恥である

かくして、呼び出しに応じた二十数名の歯科医師は口腔内から出血した選手を近くの総合病院の口腔外科へ送った

めでたしめだたし、である

その後日、彼らは野球の親善試合をしたとかしないとか…

* * * * * * * * * * *

さて、歯科医師過剰と言われていますが、実際はどうなんでしょう。
日本人の総人口は約1億2千7百万人です。
日本の歯科医師の人口は約9万5千人です。(無論リタイアしてる人も含みます)

すると、約1,340人に一人が歯科医師ということになります。
ナゴヤドームの観客が38,000人だとすると、実に28人もの歯科医師が居る事になります。

野球チームが3チーム結成できますね。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロードサイン | トップ | お正月休み »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事