コンパクトシティー

2015-09-17 17:20:28 | 日記

 和歌山市は、コンパクトシティー等の実現に向けて、市街化調整区域の開発基準を見直すとの報道発表がありました。和歌山市 産業まちづくり局 都市計画部 都市計画課では、10月15日までパブリックコメントを実施し、見直し案に対する市民の意見を募集しています。http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/new/publiccomment/kaihatsukijunminaoshi/index.html

 報道によりますと、市は、意見を踏まえて新開発基準を盛り込んだ条例改正案を12月市議会に上程し、来年4月からの施行を目指す。尾花市長は「人口が減っていくなかで都市が拡散するのは、インフラ整備や維持などの面で非効率」とし、「中心市街地の空洞化などいろいろな弊害を克服するためにも、コンパクトシティー実現に向けてかじを切っていきたい」との考えを示しています。

  コンパクトシティーの代表的なメリットとしては、今後、更なる高齢化の進行、少子化、人口流出等の要因により、より一層の人口減が見込まれる地方都市において、買い物難民の増加、また、高齢になればなるほど、利用する機会が増えるであろう、医療、介護、福祉などの行政サービスにかかる費用負担が重くなる可能性が高く、これらの課題を踏まえ、コンパクトシティーを推進することにより、特定の中心地に都市機能(住宅や施設等)を集約させることで効率よく行政サービスを行っていけるということです。

 しかし、行政施策の多くにメリット、デメリットが混在するように、コンパクトシティーも例外ではありません。効率だけを考えるのならば、コンパクトシティーによる中心地の活性化も非常に重要かつ妙案であると思います。一方で、郊外の活性化策はどうなるのか、コンパクトシティーにより、地方都市の中心部ばかりの利便性が向上し、郊外が放置されてしまうのではないかという懸念もでてきます。

 近年、東京一極という言葉をよく耳にしますが、地方の中の地方切り捨てにならないか、市議会に上程されるであろう時まで、熟考に熟考を重ねていきたいと思います。

 

 和歌山市議会より義援金 

 9月10日鬼怒川の堤防決壊により甚大な浸水被害が出た被災地に対しまして、今月16日付で和歌山市議会議員一同より義援金をお送りしています。改めて、被災された皆様に対しまして、心よりお見舞い 申し上げます。