食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

上海

2010-04-30 05:58:09 | 日記
 明日、上海万博が開幕される。


 「 若々しく、エネルギッシュな、上海 」


 をうたい文句に、件のパクリも、どこ吹く風。


 ただ、上海という街は、租界地として近現代史の舞台になってきた、魅力溢れる場所である。


 当然、各パビリオンが万博においての主役であることにかわりはないが、、、、、


 点在する歴史に触れることも、鼓動高鳴る楽しみの一つだ。


 
    、、、、宿泊先に選びたいホテル、、、、、


 
 2008年に、リニューアルした、マーラービラは、ユダヤの富豪マーラー氏の私邸であったが、さかのぼると、旧帝国陸軍の社交クラブだった。


 
 上海の夜景を存分に楽しめる、ブロードウエイマンション、これは、昭和の黒幕、児玉誉士夫の「 児玉機関 」をそのまま改装したものである。


 
 感情の宿らない歴史建造物の中で、それが仮に負の経緯を辿ったものであっても、人間の営んできた物語に想像を巡らすことは、少なからず、現在の立ち位置を知る上での処方箋になりえるはずだと感じる。


  、、、、、さて、、、、、


 上海料理、これにふんだんに使用される、シャンツァイ ( と言ってピンとこない方、パクチーのこと )。

 
  この故郷は、地中海地域であり、ザクロと同様、シルクロードを通って中国にもたらされたらしいが、これを苦手にしている人は多いと思う ( 特に、男性 )


  僕の大好物の一つだ。


 



女性立ち入り禁止

2010-04-29 06:10:31 | 日記
 我が国で、女性の立ち入りが禁止されている場所といえば、大相撲の土俵と、男子トイレ、ぐらいであるが、、、、、


  ギリシャにある 「 聖山修道院自治州 」の女人禁制ぶりは、すこぶる厳格であるらしい。


 なにしろ、家畜のメスさえ踏み込むことを拒ませており、そこにおいては、多くの修道士達が、中世さながらの生活を営んでいる。


 この伝統は、1000年もの昔から徹底して守られているそうである。


 、、、、、これには、ある伝説が背景にあるのだが、、、、、


 その昔、聖母マリアがエルサレムからキプロスに向けて船出した。


 途中、嵐に遭遇し、船は、この地に漂着する。


 マリアが上陸するやいなや、異教の偶像が木っ端微塵に砕け散ってしまう。


 それ以降、人々はキリスト教に改宗し、マリア以外の女性の立ち入りを禁止することにした、のだそうである。


 、、、、さて、、、、


 現在、欧米は、カトリック聖職者による未成年者へのセクハラ問題の渦中にある。


 ローマ法王をも巻き込む難事と相まって、この手の話になると、さしずめジャニーズ事務所を、余儀なく連想させられてしまう、のだが、、、、、


 「 聖山修道院自治州 」は、人類の文化遺産として、頑なに守られていって欲しいものである。


 、、、、、、24年前、、、、、、


   高校の修学旅行で、「 北陸の永平寺 」に行った際、、、、


  『 夜は、雲水( 永平寺の修行僧 )に気をつけろよ~ 』

  という、微妙な受け止め方を有するフレーズが、まことしやかに囁かれていたのを、ふと思い出した。


 

 


 


 

おやじ分類

2010-04-28 06:12:36 | 日記
 週刊ポストに、「 男は 40から ~ 」と論ずる記事が載っていた、、、、


 「 男は 40 過ぎたら、自分の顔に責任を持て 」 とは、どこかの大統領が口にしたフレーズであるが、、、、、


  その中で、、、、、


 モテおやじを、7つのカテゴリーに分類して、代表的なタレントを挙げている。( 敬称略 )


 ① ザ・二枚目 系 ( 保守本流 )  佐藤浩市  役所広司  渡辺 謙


 ② 腰きんちゃく 系 ( 上にこびながらも、自分の一家言を持っている )  勝俣州和


 ③ オラオラ 系 ( 説明不要 )  やしきたかじん  梅宮辰夫


 ④ いい声 系 ( 説明不要 )  竹中直人  中尾 彬


 ⑤ 語らず 系 ( 周囲に望まれて、少しだけ話す )  三浦友和


 ⑥ チンドン 系 ( 笑われるが、二枚目で、周囲に好かれる )  石田純一  郷ひろみ


 ⑦ わきまえ 系 ( 見た目の印象を自分で心得て、そのキャラクターに徹する )



  全体的に観察して、正鵠を射ているような気がする。


  僕が目指すとしたら、⑦、であろう。


  『 ウンチク好きな、鼻ぺちゃ、小太り 』キャラを目指そう、、、、、


  小太り、に戻るまで、あと 20 kg 程の減量を有するが ~ ~

笑い

2010-04-27 06:55:13 | 日記
 ラジオで、笑い、に関する講義を聞いた。


 笑いは、、、、


 社会や、集団のスタンダードからはずれて、異質な分子とならないよう、人の行為をコントロールする役目を有している、とお話されていた。


 笑いを通した社会批判により、現社会の悪や歪み、を鋭くえぐりだし、誇張し、拡大してみせることにより、人々の批判的関心を高め、よき社会への導火線的役割をはたす、のである。


 これは、チャップリン、の映画がよき典型であろう、、、、、


 中世の宮廷道化師には、王侯貴族を歯に絹きせず批判できる特権があたえられていたようである。


 裏を返せば、「 笑い 」は権力者にとって危険な要素が多分に含まれており、それは、また、多くの風刺化が権力者におそれられ、弾圧されてきた理由でもある。


 笑い、、、のツボは、その人の能力、知識、経験、感性、価値観、のあり方によって大きく違う。


 それらは、人格の核心をなすものであり、他人と何度も笑いを共有できれば、互いに、人格の核心部分を共有していると感じ、親しみが増し、自分の分身のように思えてくる、、、と述べている。


 笑い、は仲間意識を強化する一方で、自分達とは違う人間を排除する機能も至然的に有してしまっているようにも思えるのだが、、、、、


 笑いを共有できない人達を、「 つまらないやつら 」 「 わかっていない連中 」とレッテルをはり、嫌悪や軽蔑の念を抱かせる機能も、十二分に供えていると感じられる。


 松本人志さんの、ぼそぼそっとボケるネタは、僕らのツボをついているが、これを、英訳してアメリカでトークしたとしても、言わずもがな、である。


 日本の笑いは、どの国のそれよりも、高度だと、僕は断言できるが、海外でうけるネタは、結局のところ、顔芸、や、どつき、に限られてしまう、このもどかしさを抱かずにはいられない。


 
 笑い、、、、、


 そういえば、最近、笑うことが少なくなったことに気付いた。


 テレビを前にして、一人笑うぐらいが関の山で、人との会話で腹の底から笑った記憶を思い出せない。


  寺山修司いわく、、、「 書を捨て町に出よう 」  そして、笑おう 。。。。。


 

B級グルメ No.2

2010-04-26 06:03:49 | 日記
   写真は、東京都青梅市、「 三玉家 」の、中華そば、とシュウマイ。


 青梅という場所は、瀬戸内海に面した街 「尾道 」に似た匂いがする。


 レトロな看板が点在する、殺風景な路地を歩くと、何故か、昭和 30 ~ 50 年代に放り込まれたような郷愁を得る。。。


 静かに管理されてきた街並みに歩調を合わせると、幾分、自我が希薄になるように思える。


 
    、、、、、「 三宝家 」、、、、、


 この地で開業されて、およそ 100年。


 何故、このラーメン屋が、メジャーでないのか不思議であるが、それとは裏腹に、無名でいて欲しい、という気持ちも沸いてくる。


 特筆すべきは、創業当時から、変わらぬ手法で作られる手打ちラーメン。麺の形は、千差万別。
手でこね、包丁で切った、そのままの美しさが現れている。

 余計な手が加えられておらず、のどに入れた瞬間、「 ああ~ 中華そばだ~ 」と胸にしみ込む。


 シュウマイ、もこの店の名物である。 こちらも、お世辞抜きで美味しい。


 不思議なことに、カレー、カツどん、他、数十種類のメニューを持ち合わせている中華料理屋にもかかわらず、 チャーハンと餃子、の文字が見当たらない。


 このちぐはぐさも、また一興。


 青梅に立ち寄った際には、三宝家で食事するのもまた、一つの思い出になるだろう。


 水墨画のような街に似つかわしい、静かなお店だ。