食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

デフレ

2011-11-29 06:06:33 | 日記
 ここのところ、「 テレビタックル 」の論題題目は、TPP か 消費税増税、のどちらかである。


 昨晩は、消費税増税に関して論じられていた。


 そして、結局は「 この不況、デフレ下で、増税をしたら消費は落ち込み、税収は減り、結果マイナスになる 」に落ち着いた。


 デフレから脱却しなければいけない。デフレから脱却しなければいけない。。。。


 口々におっしゃられるが、それができれば一番いいんじゃないか、、、(笑)。


 もう10年以上も、これだけデフレに苦しんでいるんだから。


 デフレ、、、ぶっちゃけ、国内の流通通貨量が少ない状態。物とお金のバランスで見た場合、物のほうが余っている状態。 物の値段が安くなる状態。


 全体的に、物の値段が上がれば、国内の企業にも利益が出て、従業員の給料も上昇し、設備投資も活発になる。 企業の利益が伸びれば、株式などの資産市場も盛り上がっていく。


 つまり、お金の量を増やせばいいと思うんだが、、、、、


 お金の量を増やす = インフレぎみにする。


 お金の量を増やす = 日銀にお金をじゃんじゃん刷ってもらう。 簡単なことではないか。


 当然だが、これは、国債の日銀引受けの禁止、といって原則タブーとされている。


 けど、、、、、、


 繰り返すが、もう、10年以上もデフレで苦しんでいるんだ。


 上記した提案は、僕のような経済学のど素人が机上の空論で言ってるわけではなく、何人もの、専門家が提唱していることである。


 頭のお堅い日銀様、是非とも、大胆な金融緩和をお願いします。


 吉野家の牛丼一杯食べるのに、アタッシュケースに万札詰め込んでいかなければならないようなインフレになるとは、到底思えない。。。。。


  


 

スペインから~

2011-11-22 05:52:28 | 日記
 闘牛、カルメン、フラメンコ、、、、そんなイメージだけで語れるほどスペインは単純な国ではない。


 歴史的・民族的に複雑で、EUのどの国よりも陰影に富んでいる国がスペインである。


 6世紀ごろ、北アフリカから侵入したイスラム教徒は、瞬く間に、イベリア半島を席捲する。


 その後、キリスト教徒がこの地を奪い返す ( レコンキスタ )。


 それから、無敵艦隊がイギリスに敗れるまで、スペインの黄金時代は続く。


 それ以降は、戦争をやっては国庫を使い果たし、窮乏するという繰り返し。 ヨーロッパでも遅れた国になっていった。


 20世紀に入ってからは、フランコの独裁政権が長期に渡って続く ( 内戦を描いたものに、ピカソのゲルニカや、小説・映画「 誰がために鐘は鳴る 」 がある )。


 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


 そして現在。。。


 総選挙で、最大野党の国民党が勝利し、7年半ぶりに政権交代となった。


 ユーロで最高の22%を超える失業率。25歳未満では48%と実に2人に1人が失業者。


 国債の利回りも、6%後半と、デフォルトぎりぎりの数値。


 特に誰もふれていないようだが、、、、、、


 スペインは、自治権の拡大を叫びテロ組織ができているほどに州の独立性・帰属性が強い。


 州間の貧富の差から、内乱のような型に発展しないよう願うばかりだ。


 そして、スペインの容態は我が国の未来像に対してあるサジェストをくれてるように思える。


 アジア近隣諸国がアジア連邦のような形体になった場合、我が国で地方完全分権型道州制をとった場合に生じる可能性のある問題を。。。。。


 まずは、スペイン。 財政再建を柱に失った信用を回復しなければいけない。


 

混合診療解禁

2011-11-15 05:26:57 | 日記
 TPPに参加すると、絶対に国民皆保険制度が崩壊する。と反対派の方々は感情的に煽るが、飛躍させたおかしな話である。

 
 それ以前に、、、、、


 医療保険の地方統一化、など国内での改革をまずはやるべきではないか。


 そして、TPPに入ると、混合診療解禁の方向に進んでいく可能性が高いが、これは大いに喜ばしいことである。


 そもそも、以前より混合診療解禁を願っている者だから当然である。


 混合診療、、、、、、


 保険診療と保険外診療の組み合わせのことを混合診療といい、我が国の医療保険制度においては原則、禁止されている。


 ず~と、普通の保険診療を受けてて、一つでも保険外診療( 最新治療 )を併用した場合には、保険診療分も含めて、全く保険が適応されなくなり、全額自己負担になってしまうのだ。


 最新の治療を、今よりも安く受けたいと願う患者にとっては切実な問題である。


 混合診療を全面解禁すると金持ち優遇になる、とおっしゃる方がいるが、これも的外れがはなはだしい。


 常識的に考えて、他の条件が一定ならば、混合診療が認められていない場合のほうが、保険診療分も含めて全額自己負担になるのだから、患者の支払わなければならない医療費は高額にのぼる。


 そして、、、、、


 混合診療の先には、全額自己負担の自由診療のみの診療が待っている、という論理もおかしな話である。

 
 まずは、ゆるぎのない医療保険制度を国内において確立するべきである。


 健康保険、共済保険、国民健康保険の区別をやめて、所得に比例した保険料徴収システムに統一し、その運営を、地方単位でやる。


 つまりは、大袈裟に言うなら、国民健康保険だけでよいし、まさしく相互扶助の原理に則している。


 アメリカから○○保険の参入があっても、日本人が足並み揃えて「 はいります 」になるはずはない。


 


 

ギリシャから~

2011-11-08 05:45:35 | 日記
 西欧文明発祥の地、ギリシャ。


 そして、ギリシャ神話。。。。。。


 ギリシャ神話の中心は、言わずもがなゼウス。相当な女好きで有名。。。


 ゼウスは、うら若き娘エウロペに恋をする。 


 エウロペが、ゼウスからのがれようと、逃げ回った国の範囲に、「 ヨーロッパ 」の名を残した。。。。。。。


 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


 話を現在に戻して、、、、


 ギリシャは EU に入りたいがため、粉飾決算をしたが、化けの皮が剥がれる。


 ギリシャ財政危機。 


 イギリスなんかは、「 ほらみろ、言わんこっちゃない 。あんなやつ入れるからだよ 」 と一喝している。



  ギリシャ政府は公務員改革、増税を掲げるが、国民は猛反発。 大規模デモ。。。


 そして、昨日のニュースでは、政府与党と最大野党が大連立政権を樹立することで合意した。


 ギリシャを批判しているアメリカだって、フランスだって、台所事情は火の車。


 イタリアは、もう足元に火がまわっている。


 そして、我が国を考えると、、、、、、


 国債残高が、今のところ国民貯蓄の範囲内で収まっているからまだいい。 けどこれから貯金をくずして生活する人がふえていくであろう。


 外国からお金を借りるとなると、国債の金利を上げざるをえない。


 金利が上がったら、借金を返すのと、公務員に払うお金で、税金の使い道は終わってしまう。


 さらに、数年後には日本の経済収支が赤字になると予測されている。


 経済収支が赤字になれば円は暴落し、ギリシャはひとごとでなくなる。 そうならない唯一の方法は、貿易収支を黒字にする。つまり外貨を稼ぐことに他ならない。


 かなり論理的にへし折って述べてきたが、二つの結論にたどりついた。


 1. TPP に参加するべきである。


 2. 公務員改革を早急にするべきである。 


 

国際貿易体制

2011-11-01 06:01:12 | 日記
  国際貿易、、、、、、、 


僕の、中、高校時代の社会科の教科書には、GATTしか記載がなかった。


 戦後、自由・無差別・多角の原則に基づく国際貿易を確立するため、アメリカ、イギリスなど先進国間で調印された GATT。


 今から25年ほどまえ、そのGATTは常設化され、WTO(世界貿易機構)に発展した。


 WTO への加盟国増加に伴い、各国の利害対立が複雑化したため、利益の一致した二国間で、自由貿易協定を締結する動きがでてきた。 これが FTA である。


 その FTA に資本の自由や労働力移動の自由化を含めた全体の協定が生まれた。これが EPA である。


 そして、TPP 。


 けど、TPP 、上述した世界貿易の流れからたどりついた協定ではない。


 もともと、チリ、ペルー、シンガポールなど経済規模の小さい国々が、お互いの国の共栄を目指し、つつましくやっていた。 


 そこに、アメリカがのしのしと入り込んできて、日本にも、「 お前も入れ 」と言ってきた。 アメリカにとっては当然、日本が参入しないと意味はない。


 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


 昨晩の「テレビタックル」でも、TPP に関して激論がかわされていた。


 結論からいうと、僕は、TPP 参入には賛成である。


 農業問題、輸出産業、に関しては、巷で論じられているステレオタイプの答えしか持ち得ない。


 けど、、、、、、、、、、


 どうして誰も言わないのかが不思議なのだが、、、、、


 労働力移動の自由化、 サービス業の完全自由化、をうまく利用すれば、我が国がかかえる、超少子高齢化問題解消の糸口になるように思える。


 日本国内でマンパワー不足を消化できるはずがない。 マンパワー不足になるのだから。


 もしくは、、、、、、、


 お年寄りに、死ぬまで安月給、わずかな年金受給額で働いてもらうしかない。。。。。