食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

混合診療

2010-08-31 05:53:23 | 日記
  結論から申し上げると、、、、、


  混合診療を解禁すべきだ。


 混合診療、、、、、


 保険診療と保険外診療(自由診療)との組み合わせのことをいう。


 これは原則禁止で、併用した場合、保険診療分も含めて保険が全く適応されなくなり、全額自己負担となる。


 医療を提供する側からも、混合診療が解禁になれば、どれだけサービスの裾野が広がることか、と痛切に感じる。 


 混合診療解禁に反対の立場をとる方々は、「 患者の所得に応じて、診療、治療内容に格差が生じ、とどのつまり金持ち優遇になる 」と力説されるが、、、、、


  僕はそうは思わない。


 極めて当たり前のことであるが、理想の診療( 最新の術式や、投薬方など )を受けたいと思うと、保険適応外であるから、そこに至るまで、ないしその後のスタンダードな治療までも全て自己負担になってしまう。


 混合診療なら、患者負担が軽減されるのは、数学の大嫌いな僕をしても、単純な引き算で明らかだ。


 ただ、混合診療が解禁されると、医療を提供する側が、押しくら饅頭のごとく自由診療の域を広げ、保険診療域を狭めていく、という危険性も考えられる。


 しかし、これは医療人、というか良識人としてのモラルに委ねるしかなく、性善説を信じるより他はない。


 そして何よりも、、、、、


 保険外診療を少しでも安く受けたいと切に願っている方々のためにも、混合診療を解禁すべきだ。





 

 

ローマ発展

2010-08-27 06:16:31 | 日記
 昨日のコメントで、ローマに関しての内容を御教授いただいたので、もう少し、、、


 「 ローマ人は廃墟をつくってそこを平和と呼ぶ 」


 といわれたぐらいに、征服地に対しての課税は過酷を極めた。


 ローマ発展を支えたのは、奴隷、征服地住民達の非人道的労働である。


 基本的に、征服地には幾つかの属州を置いて、そこに長官を置いて統治した。


 シザーを暗殺したブルータス、クレオパトラと心中したアントニウス、などがそうである。


 彼らの収奪は目に余るものがあり、属州人達は、ほぼ納税の為に働いていたようなものである。


 歴史の摂理というか、世の常というべきか、ローマ帝国は国内の奴隷や貧民の、反ローマ運動、それに呼応するかのごとく始まったゲルマン民族など周辺民族の侵入を受けて、衰退していくのである。


 そして、、、、、、


 税制に関して付け加えるなら、所得税に対しての所得再配分機能を強化すべき、と感じる。


 お金持ちが不満を爆発させて反乱を起こす、ことはいつの時代でもありえないからだ。

タックスヘイブン

2010-08-26 05:20:32 | 日記
 昨日のニュースで、、、、、


 半導体開発会社が、カリブ海のタックスヘイブンに設立した、ペーパーカンパニーへの架空外注費計上で、申告所得を圧縮し、1億2千万円を脱税した、と伝えていた。


 タックスヘイブン、、、、、


 租税回避地、と訳され、所得税や法人税がゼロ、もしくは極めて安い国や地域をいう。


 厳しい世界経済のなかで、体の小さい者が生き残るための手段の一つであって、カリブ海のバハマ、ニューカレドニア、モナコ、リヒテンシュタイン、などがある。


 これらの国は、いずれも領土が小さく、目立った産業や資源がない。


 そこで、有利な税制で外国企業を誘致し、自分達が自由に運用できるお金を集めて、税収以上の収益を上げようとしているのだ。


 ただ、件の事件は氷山の一角で、脱税やマネーロンダリングに利用されることが多く、規制強化が求められているのが現状のようである。


 とにもかくにもお金の欲しいタックスヘイブンは、資金の出所を明確にせず、さらに銀行は守秘義務を遵守するので、裏社会のご用達という側面も持ち合わせてしまっているようだ。


 さて、、、、、

 
 我が国の税制改革に関しての、僕の管見を述べるなら、、、、、


 法人税を下げて、消費税を上げる、方向に持っていくべきだと思う。


 「 法人税を下げるなんて、大企業優遇の悪政だ 」 などと言う人間がいるが、、、


 共産党かぶれのクレイジーな発言である。


 中小企業が中小企業のままでは、とても日本を支える力にはならない。多くの中小企業は大企業の利益に支えられているのは自明の理である。


 資金と企業が海外に逃げ出している現状を鑑みるなら、、、、、


  
  大企業優遇こそが、我が国を救う方法だと感じる。


 

ベートーベン 

2010-08-24 05:56:25 | 日記
 ベートーベンが好きだ。


 音楽の如何というより、生き方に魅力を感じる。


 学校の音楽室に飾られている音楽家達の肖像画で、彼1人が鬼の形相というか、苦悶の表情を浮かべていることでもわかるように、、、、、


 彼自身、一生涯、重く辛い運命との葛藤であったことは周知の事実であるが、、、、


 すごいのは、、、、、


 18 ~ 19 世紀という、絶対王政の封建社会の時代に生きて、平民出身でありながら、皇帝や貴族というスーパー権力に屈しなかったハングリー精神である。


 「 第9 」は、平民の側から身分差別は馬鹿げている。人間に上下はない、という内容であるが、これにより、当局から危険人物と睨まれ、秘密警察に四六時中尾行されることになる。


 「 第9 」の初演時、観客のアンコールが鳴り止まなく、5回目のアンコールが起きた時に、客席にまぎれていた警官が制止したそうだ。


 当時、皇帝への喝采ですら、3回と決まっていたので、ベートーベンへの5回は、不敬罪だということらしい。


 「正しい」 という脆弱な真理に対して、自我を通し、自分の個性的現実を貫き、社会的現実に屈しない、という少数派の生き様は、歴史を進歩させうる大きな推進力となる。


 ベートーベンが、生涯独身だったことも、何となくうなずけてしまう。
 

コーヒー考

2010-08-23 05:52:24 | 日記
 男性はスターバックスよりも、マクドナルドのコーヒーを好む傾向にあり、女性はそれと逆だそうである。


 その理由は、、、、、


 スターバックスやタリーズなどのシアトル系コーヒーが使用しているのは、南米産の豆で、酸味が強く、男性は女性に比べて子供舌の持ち主というか、強い酸味があまり得意ではないからだそうだ。


 一方、、、、、


 マクドナルドが使用する豆は、エチオピア産が主体であり、こちらの方は酸っぱくないようだ。


  ちなみに男性は、酸味同様に強い苦味にも弱いそうで、濃いエスプレッソも実のところは苦手らしい。


  そういえば、自分をしても、確かにそうである。


    さて、、、、、


  コーヒー豆は、一年ごとに豊作、不作を繰り返す傾向にある。


    地球儀上、、、、、


 コーヒー豆の輸出に経済を依存する南の発展途上国は、その生活を天候に左右され、市場では、北の消費国の大手企業に価格決定権を握られている。


 普段、愛飲する漆黒の飲み物が、まさに経済格差を象徴しているように感じる。