食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

16 秒

2009-10-29 08:21:06 | 日記
 江夏 豊   



 という大投手がいた。


 一匹狼。


 流浪のサウスポー。


 サングラスにダブルのスーツ、襟を立てた毛皮のコートをその上にまとい、契約更改に臨む姿は、その筋の方と見紛うほどであった。


 広島時代、対近鉄戦の日本シリーズ、第7戦目(最終戦)。


 広島1点リードの9回裏、無死満塁の大ピンチを、三者凡退に打ち取ったシーンは   「江夏の21球」  という言葉で、 日本プロ野球史上最高の名場面として、語り草になっている。



  さて、江夏が全盛期の頃。


 彼がマウンドに立つと、球場全体が水を打ったように静まり返ったという。


   何故だろう。


 ある脳科学者の研究レポートによると、人の延髄には、体内時計らしき装置が備わっており、その時計の刻む単位は16秒なのだそうである。

 この16秒に、呼吸リズムは多分に影響を受けている、としている。



 最盛期の江夏は、ボールをキャッチャーから受け、サインを覗き込み、モーションからキャッチャーミットに投げ込む、まで、16秒だったといわれている。


  観衆は、江夏の16秒に、自身の体内時計もきれいに合わせられていたのである。


   

    16秒、、、、、


 何か仕事をする場合、16秒のリズムで行うとうまくいくかもしれない。


 また、営業や商談上で、16秒のリズムを念頭に会話を進めていくと、相手も乗ってくれるかもしれない。

モー1 グランプリ

2009-10-28 07:49:21 | 日記
 喫茶店で出されるコーヒー。  一杯、400 ~ 500 円。


 モーニングセットのメニューを総評すると、 コーヒー + ゆで卵 + トースト一切れ + バナナ半分   で500 円ほど。


 大丈夫なのかな?  算数嫌いの頭を振り絞って、原価計算してみると、


  30円 + 18円 + 30円 + 20円   ≒     100円   


   問題なかった。



 先般、 喫茶店のモーニング・サービスの人気No.1を決める大会(モー1 グランプリ)が、愛知県一宮市のアーケード街で、初めて行われた。



 約3000人の参加者からの投票に、事前のネット投票を加味し、初代モー1グランプリを決定する。



  同市は、名古屋市と並んで豪華なモーニング・サービスに定評がある。


 猛者が群雄割拠するなか、栄えある初代モー1グランプリに、「カフェ・メールネージュ」 が選ばれた。


  そのメニューとは


 フレンチトースト + サラダ + ゆで卵半分 + スープ + コーヒーゼリー + コーヒー

     しめて、350円。。。。。


 休日を利用して、時々、地域密着型の喫茶店に足を運ぶ。 考え方に50年の遅れがある僕には、店内で交わされている、ご老人中心の会話がとても鮮烈に響く。


 ちょっとした事に気づいた。



 「今日は○○さんが来ていないな。 心配だから電話してみよう、、、、、」


 喫茶店が、相互扶助を、ご老人達に提供しているのだ。


 
 針小棒大に事を言えば、地域密着型喫茶店を第三セクター的存在として、地方自治体が、バックアップし活用するべきであると感じる。  もちろん、利益誘導型ではなく、、、、、



  暗く、湿った路地に閉じ込められている地域密着型喫茶店、バンザイ!!



   



 



  
 



     

王様と私

2009-10-27 07:29:14 | 日記
近代


 他の東南アジア諸国が、ヨーロッパ列強の介入に苦悶の表情を浮かべているのを

尻目に、タイだけは植民地化をまぬがれていた。



 世界史上、アジアにおける非植民地国は日本とタイだけである。



 当時、タイを統治していた王様は、「ラーマ 4世」


 欧米を相手取り、彼が繰り広げた巧みな外交手腕により、列強支配を回避することができたのである。


 ロシアにおけるピョートル 1世。  イギリスのエリザベス 1世。 同様、ラーマ 4世は、偉大な君主として、今日でもタイ国民の仰望をあつめている。


 
  「王様と私」 、、、、 という映画、ミュージカルがある。


 かつて、ユル・ブリンナーのはまり役だった作品。


 時代的にピンとこない方でも、「Shall we dance ? がテーマ音楽なんだよ」

 と聞けば、親近感が沸くかもしれない。


 
 この、「王様」のモデルが前述した、ラーマ 4世 なのだ。


 面白いことに「王様と私」、 タイではタブー。


 当然、上映も禁止されている。


 「何故だろう?」


 ご観覧の上、ご思索くだされ。。。。。



    「閑話休題」



 さて、僕の弟のようにカレーと焼肉しか口にしない、奥さん泣かせの人にとって


 間違いなく、タイ料理は食べるに耐え難い類のものと察せられる。



 パクチー、こぶみかんの葉、レモングラス、等香草をふんだんに使用するこの料理、 大好きか大嫌いかの両極端に均分される。



    タイ料理の代名詞といえば「激辛」  


   これはタイ北部のイーサーン地方に由来する


 「タイ料理にはまるには、イーサーン料理にはまれ」


 と言うぐらい、個性を前面に押し出してくるメニュー。


 タガメ料理、ゴキブリ料理にまで行き着くことができれば、ネプチューンの名倉さんもビックリのタイ人に変貌できる。



   トムヤムクンの鼻につく匂いを嗅ぐと、15 年前のボストンに記憶が


  リセットされる。。。。。
  

ヒラリー・クリントン

2009-10-24 07:56:31 | 日記
 東京スポーツ、アサヒ芸能、同様に、インテリぶって一応目を通す News week

に面白い記事が載っていた。



  
 先般、アメリカの某社が発表した世論調査によると、今、アメリカでは、ヒラリ

ー・クリントン米国務長官が、オバマ大統領を上回る支持率を維持しているそうで

ある。



  
 その原因として、国務長官に就任してからのメディア露出度が、少なくなったこ

とを挙げている。




  確かに、表舞台で華々しく(決して揶揄してるわけではないが、時折彼女が垣

間見せた、ややヒステリックぎみな言動) 立ち振る舞うシーンを、テレビでお見

受けすることがなくなったような気がする。



  これは、アメリカ国民が、ヒラリーに自国の中心人物になって欲しいという願

望ではなく、このまま、サポート役に徹し、謙虚にふるまってください、というメ

ッセージだと論じている。



  彼女が、最も人気を集めた時期は、夫の女性スキャンダル騒ぎが続いてた10年

前。   だらしない夫に苦労し、耐え忍んでいた頃だというから、国民性の如何

を問わず、女性は、謙虚でおしとやかな方がよい、とする考えに、大方、異論はな

いと感じる。



  実際、オバマ大統領の後ろに、ちょこんと佇んでいるヒラリーを拝見して、さ

しずめ、かわいらしい印象を持つのは、僕だけではないと思う。



  言うなれば、女性は謙虚で、静かにしていた方が社会全体がうまくいくように

感じる。  田嶋陽子氏のような女性はもってのほかである。



   おそらく、僕が結婚できない要因の一つに、上記の考えが挙げられると思う

すかいらーく

2009-10-22 07:47:49 | 日記
1970 年


 大阪万博が開催され、市ヶ谷自衛隊駐屯地で三島由紀夫が自決した年。


 終戦から25 年、世界第二位の経済大国にのし上がり、みんなが浮足立って、上を向いて歩いていた頃。



 東京府中市に「すかいらーく」の一号店が産声を上げる。



 金看板の柱「目玉焼きハンバーグ」「チキンガーリックソテー」を中心に、子供が選り好みできるメニューが群雄割拠していた。



 ナイフとフォークの使い方を初めて実戦したのは「すかいらーく」だったと思う



 しかし、時代と共に「すかいらーく」人気は下火になっていく。



 僕らに随行してくれた親は、大方、戦中、終戦直後生まれの食糧難世代。



 「はれの日」のディナー・メニュー決めは子供中心。子供が満足すれば、それで親も満足だった。



 いつしか、時代は移り「すかいらーく」を経験済みの世代が親となり、子供をファミレスに連れていくようになる。



 現代の親(特に女性)は、メニュー決めに、子供と同等の立場で参加する。



 彼女らの嗜好は、野菜、魚中心のヘルシーメニューである。


 「すかいらーく」に行かれたら分かるのだが、特筆すべきは、サラダ、魚メニューの貧弱さである。


 
 今、流行りのファミレスは、現実を研究、分析し、サラダバーの設置、有機野菜の取り入れ等、顧客満足度のアップに全力を注いでいる。



 「すかいらーく」は、老舗の名に、だらしなく寄りかかっているような気がしてならない。


 昭和遺産の一つとして、遠くから眺めやるのも一興かもしれないが。。。。。




 先日、我が国、食文化研究の第一人者であられる、江原先生から「日本食文化」本を拝領させていただいた。  ただただ、感謝、感謝、、、、、



  これからも、強きに謙虚、 弱きに傲慢、


  夢は大きく、努力は小さく、


   をモットーに、


  「食」の勉強に勤しんでいきたい。。。。。