食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

2009-05-29 07:33:41 | 日記
 松本清張推理の定番、「○○財閥社長夫人の座を勝ち得た女が、進駐軍相手のパンパン業という暗い過去を暴かれ、人生に区切りをつけるために訪れる場所。」
 
 「二時間サスペンスにおける、片平なぎさの定位置」
 
 いずれ、山陰か北陸の断崖絶壁な岬。

 
 ロカ岬、、、、「ここより地終わり海始まる」で有名なユーラシア大陸最西端。
        極東に住む我々からして、対極の地。

 ポルトガルはわが国への、ヨーロッパ最初の訪問国。非常に人懐っこい。魚介類、米、メインの食生活(米の消費量はヨーロッパ 1 )は僕らと類似している。
 
 驚くに、魚 (秋刀魚だった気がする )を七輪で(のようなもの)丸焼きしてる光景が街のあちこちに顕在している。南蛮貿易で、彼らが逆輸入したのではないかと感慨にひたってしまう。
 
 ポルトガルワインも有名だ。織田信長が、安土城の天守閣で、ブドウ酒をドクロの器で杯し、怪気炎を上げてるシーンをよく観るが、あれがポルトガルワインだ。 ブドウ酒 = ポルトガルワイン

 「サウダージ」というポルトガル語がある。郷愁とか切ないとか望郷というようなニュアンスをもつ。おそらく英語圏の人たちに理解を求めるのは難しいだろう。
 何となく、日本人の心のヒダに触れるような言葉ではないか。

 どうしても行きたい国 = ポルトガル、、、、ロカ岬から、大西洋を眺めたい。

ごま

2009-05-27 09:22:23 | 日記
 ごま、小さな巨人である。

原産地はアフリカ。古代より、栄養価の高い食物として世界各地で使用されている

 ポリフェノール、と聞くと赤ワイン、= 美肌効果、抗老化作用、抗虚血性疾患と即答される。

 ゴマ、にも全く同じ作用がある。ゴマに含まれるセサミンも、ポリフェノールの一種。ゴマの主成分は脂質。良質の不飽和脂肪酸でコレステロール値を下げる作用がある。

 セサミストリート、、、、僕はずっと、ゴマのような小さな物語と勝手に解釈していた。(ゴマを英語でセサミという)。アラビアンナイトの「 開けゴマ ]
(open seasame)に由来するのだそうだ。開けゴマの呪文とともに、洞窟から宝物がザックザク、、、、夢がある。


 ごまをする、、、、と言う。 ゴマをすり鉢ですると、あちこちにくっついてしまうことから、人にこびへつらう様に対していうようになった。

 ゴマを、飾りにするだけではもったいない。あらゆる食品にふり掛けて、ガンガン食べたい。。。

さんずい

2009-05-26 14:02:19 | 日記
 あさり、とねぎの深川丼。漁師飯に由来する。江戸まで深川は漁業が盛んだった
 
 品川では、ふぐがとれていたと、江戸の専門書に記載がある。ただし、中毒死する人が多く、下魚として、人気がなかった。庶民の魚で、食べたい時にはいつでも
口にすることができた。

 江戸時代、もしくはそれ以前、現在の東京のかなりの領域が海、ないし川、沼であった。

 埋立地と聞くと、平和島、夢の島を思い浮かべるが、今日にいたるまで、東京のおおよその土地は、埋め立ての歴史によりきずかれてきたのである。

 池袋は、池と沼を埋め立て、干拓により、その土地がえられた。下北沢なども同様である。

 お気づきされただろうか。全てではないが、東京で、さんずい、川の字がつく地名は、以前そこが、海、川、ないし沼だった場合が多い。。。。。ということは、
大都市直下型の類の地震にみまわれた時、地質の弱さが露呈されるかもしれない

 港区や、渋谷区、下北沢などおしゃれな街に住むよりも、赤羽、練馬などの趣ある街に住むのもある意味、策かもしれない。

おとしあな

2009-05-25 08:17:02 | 日記
 「宮内庁御用達」 この表示商品をみて、とびついてしまう方、要注意だ。
 

 「宮内庁御用達」 = 天皇家が愛用している品 = 由緒正しき商品 としてしまう。乱暴に換言すれば、勘違いさせられている。

 よく吟味していただきらい。広義に解釈し宮内庁関係に使用される、となる。
天皇家と直接的な関係はない。
 確かに間違っていないので、不当表示防止法にふれてるわけではない。

 One is all だが、All is one ではないのである。

 「宮内庁御用達」の納豆は、宮内庁食堂で、朝、職員さん達がいとをひきひき
召し上がっている。
 天皇家の朝食は洋食が基本。朝納豆ではない。

 この納豆、市場に登場させると、一パック 500 円でも飛ぶように売れるという
ジンバブエもびっくりのインフレ価格だ。

 プラシーボ効果というのがある。薬の治験でよくつかわれる。要は、薬だと思い込んで、水を飲むと、効いた気分になることだ。

 合法内で、生産者、販売者は自分の首をしめるようなことはしない。
消費者側の僕たちが賢くなる必要がある。

カップ・ヌードル

2009-05-23 07:07:28 | 日記

 一か月に、一、二度、無性にカップヌードルを食べたくなる時がある。生理的現象なのでどうすることもできない。近くのファミリーマートにかけ込んで、ビッグサイズのオリジナル(醤油味)を買い、胃の中に流し込む。
 店内には、いく種類ものカップヌードルが仲良く配列されているが、どうしても
オリジナルをレジに出してしまう。冒険できない。

 山口百恵やキャンディーズの歌が、幼年期を思い起こさせるように、カップヌードルのオリジナルは、味覚、臭覚、視覚を通じ、記憶の時間軸を30年まえにもどしてくれる。

 僕は、小学生時代、ずっとカップ・ヌードルはアメリカから輸入された食べ物だと思っていた。外人女性がCM に登場していたせいもある。周りのみんなも同じことを思い込んでいたと思う。

 カップ・ヌードルを爆発的にヒットさせた、背景となる出来事がある。皮肉にも
カップ・ヌードルの発売とほぼ時を同じくして起きた1972年の、連合赤軍浅間山荘事件だ。
 極寒の中、機動隊員達がすするカップ・ヌードル。真白にあがる湯気、これがテレビに釘付けされている視聴者に多大なシズル感をあたえた。

 
 韓国でラーメンというと、インスタントラーメンをさすそうだ。
海鮮チゲや、キムチチゲをつついた後は、即席ラーメンが鍋の中に入ってくる。
韓国レストランで、韓国風ラーメンを注文すると、小麦粉の生めんではなくインスタント麺で出されるが、これは本来の姿である。
 以前、それを知らずしてお邪魔した韓国レストランで、、だされたラーメンの麺をみて、やはり日本人だからこうされるんだ。と、とんだ勘違いをしてしまった。

 知らない、ということは時として無味乾燥な妄想を抱かせてしまう。。。。


 本日のまとめ: 1 幾多あるカップラーメンの食に迷ったら、カップ・ヌードルのオリジナル(醤油味)に立ち返れ。


          2 韓国でラーメンというと、普通、インスタント麺をさす