食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

STAP細胞

2014-01-31 11:54:26 | 日記
  昨日、すごいニュースが飛び込んできた。。。STAP細胞という万能細胞の作成に、30歳の若き女性が成功したという。 厚労省の村木事務次官のような雰囲気をイメージしていたら、、、、( 村木さんはチャーミングで美しい方ですが、あくまで典型的な女性研究者像の表現として )。。。 天は二物も三物も与えてしまった。。。 僕のような人間でも、医療人の常識として、分化した細胞を未分化の状態に戻す技術が荊棘の道を歩んできたことぐらいは知っている。( 受精卵を壊したり、、、遺伝子を導入する方法 )。それを、弱酸性液をふりかけるだけで事を成し遂げてしまった。居並ぶ有名研究者を差し置いての快挙に心底驚かされる。ニュース内、ある研究者のコメントが、「 航海中にたまたまみつけただけじゃないか 」とコロンブス相手に言い放った男の場面を静かに思い起こさせてくれた。。。。。小生、、、弱酸性風呂に入って人生リセットしたい気分ですな~ ~( 笑 ,,, )

阿南惟幾

2014-01-23 07:55:53 | 日記
 サンデー毎日2/2号、なかにし礼さんのコラム「 昭和天皇と鈴木貫太郎 」はよかった。阿南惟幾陸軍大将が命をかけて行った腹芸により、軍の暴走を食い止め、終戦にいたった事実、経緯が端的に示されていた。久しぶりに、頭の芯がビリビリする短文に出会うことができた。興味のある方は是非お読みください。。。。。。。都知事選挙、お三方に一言。。。。。舛添さん「 がんばってください 」   細川さん 「 原発なしの自然エネルギー主体による東京五輪で攻めるのはどうでしょうか 」    田母神さん 「 組織と戦う時、つねに個人は美しい、、、三島由紀夫 」

年末年始

2014-01-17 08:17:31 | 日記
 年末年始、福田和也さん著書「 地ひらく、石原莞爾と昭和の夢 」片手に大連、旅順を遊覧する予定だったが、寒い、面倒くさい、と旅ごころが急速にしぼんでしまい( 悪い癖、、、)、結果、秩父の山籠りに変更した。「 サルベージ 」というイタリアンレストランへの訪問以外は、ホテル内に蟄居しテレビ観賞、読書三昧と怠惰な時間をおくった。このサルベージというお店、スタッフ全員が日の出とともに畑に出向き、ほの暗くなる頃、店に戻り、もぎたての有機野菜を皿に盛り合わせる、という触れ込みで有名。山小屋を改装したような店内は、都内はもとより、関東圏外からの泊まりがけ客で静かに活気づいている。自家栽培についての説明に来られた女性店員をつかまえ、ワイングラスを片手に、彼女の気持ちを忖度する余地もなく、フランス革命についての講釈を鼻持ちならず延々とたれながら、野菜と名のつく野菜をかたっぱしから注文し、たいらげた。美味しい。十二分に堪能できた。機会がありましたら是非ご賞味あれ。。。( 秩父 サルベージ で検索するとでてきます。)( 余談だが、、、ワインで有名なボルドーはジロンド県の県庁所在地。フランス革命に関連するジロンド派の本拠地があった場所なので、必然とその方向に流れていく。う~ん、、、いやらしい。)  さて、、、大晦日、BS朝日で放映された「 フェルメール特集 」はよかった。 二時間、どっぷりとフェルメールに浸ることができた。 フェルメールとは何か、、、古くて新しい疑問に種々の角度から迫っていた。この自画像を残さず、わずか43歳でこの世を去ったミステリアスな天才画家については、驚くほど多枝にわたり研究されているが、論じられる人により、刻々と形、色彩を変えていくような気がしてならない。特に、自分は、絵の構図、幾何学的意義から人間の感情をあぶりだして論じられる評論にある種の心地よさを感じる( 生物学者の福岡伸一さんの評論など )。。。 
フェルメールの生まれ故郷、デルフトに思いを巡らせながら、今年も、粛々と生きていこう。。。