食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ウインブルドン現象

2016-06-28 06:48:00 | 日記
  錦織選手が全英初戦ストレート勝ち、幸先のよいスタートです。 テニスはイギリス発祥なのに、周囲が強くなってしまい、イギリス人がなかなかウインブルドンで優勝できなくなってしまいました。それを、「ウインブルドン現象」といい、経済の用語にも使われています。 大相撲も、まさにウインブルドン現象ですね。 イギリスは現実的な国でして、自国選手が勝てなくても、大会が盛り上がり、お金がおちればそれでよいと考えます。 王様がいなくなれば他の国からつれてくればよいと考え、ドイツから連れてきました。(アン女王に子供がいなかったので、ドイツからジョージという英語のしゃべれない王様を連れてきました) この現実思考が時として大変なことをしでかします。 自国に都合のよい、その場しのぎの条約をいくつもの国と結び、後の世界に混乱を起こしました。 EU脱退の重要要因は中東、北アフリカからの移民問題ですが、そもそも、現在に続く複雑な中東情勢を作ったのは、イギリスです。 イギリスがいかに悪い国であったかを今更話してもらちが明かないので止めますが、本当にとんでもない国でした。 繰り返しますが、イギリスは現実的な国です。世界の株価が下がり、ポンドも下がっております。イギリスの景気もよくはならないでしょう。「もう一度、国民投票をしよう」という声がおきるかもしれません。

バッシング

2016-06-24 06:11:03 | 日記
  現在に至るパリの都市構造はナポレオン3世がつくりました。彼が実現した数多くの道路計画のなかで、いちばんの傑作と評価されているのが、オペラ座とルーブル宮殿を結ぶ「オペラ座通り」。起点と終点にパリを代表する建築物を配しております。今、オペラ座通りには多くの日本料理店がひしめいており、特にラーメンブームはすさまじいものがあるようです。政界一フランス語の堪能な舛添さんが辞職しました。あれだけお金を使ったのだから悪いことは悪いのだろうけれど、今回に至る舛添バッシングは、ある種、いじめのように感じられなくもありません。皆が皆、異質なものに対し感情むき出しに攻撃し村八分にする。そこに自分の考えはありません。ただ周囲がそうしているから自分も機械的に同調するだけ。江戸時代の「寺請け制度」にその原型があるような気がします。近所が、村が、運命共同体のように団結し、異質なものを(特にキリシタン)排除する。排除しないと、自分が村八分にされる恐れがある。今回も、石原さんみたいに強くて怖い人だったら、あそこまでバッシングはできないでしょう。弱い物いじめにもとれる、日本人の醜さが露呈した一件でした。あくまでも、日本人気質を考えただけでして、舛添さんの擁護をしているわけではありませんのであしからず。ちなみに海外で入ったラーメン屋の中で、一番印象深かったのはバンクーバーの、「えぞ菊」。確か高田馬場に本店があります。 

ミツコ

2016-06-21 05:25:56 | 日記
  イギリスがEUを離脱したら、ナポレオンに支配されたヨーロッパ地図と同じになるではないか、などと悠長な事は言っていられません。投機筋はとりあえず円に買い変えるだろうから、かなりの円高になるでしょう。特にイギリスに拠点を置く日本企業のダメージは大変であろうと素人ながら考えてしまいます。 これを契機に、保護主義的な風潮が高まり、アメリカでトランプが大統領になり、フランスで右翼のルペンが大統領になってしまったら、第三次世界大戦が起こるかもしれない、と考えるのは行き過ぎでしょうか? ところで、EUみたいなヨーロッパ連合体を作ろうと言い出した人のお母さんは、光子という日本人です。ちなみに、ゲランの有名な香水に「ミツコ」というのがあります。自分、光子さんがモデルであると勘違いしておりましたが、あるフランス人作家の小説に登場するミツコという人物をモデルにしたものであることを最近知りました。

武士道

2016-06-17 06:53:52 | 日記
 イチローの日米通算安打世界新記録に、ピート・ローズというじいさんが意気盛んに異を唱えているようですが、それは、その人の人格に帰依するところでして、仕方がないことでしょう。それこそ、アメリカ製の人工知能を用いて、イチローとピート・ローズを完璧に同じ条件下で比較し、軍配を上げてほしいものです。人工知能ってそういう時にこそ使われるべきものではないでしょうか? 思い起こすのが、第二次世界大戦下、ルーズベルト、アメリカ大統領の急死に際し、ヒットラーは罵声を浴びせかけたのに対し、鈴木貫太郎首相は、イギリスBBC放送を介して、世界に哀悼の意を表しました。かの、作家トーマスマンをして、「東洋の騎士道をみよ」と言わしめた、有名なエピソードです。寡黙に喜ぶ、イチロー。 論点はずれますが、今回の一件で日本人としての武士道が胸を掠めました。