食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

2010-04-08 06:27:49 | 日記
 ○○は、今が旬(しゅん)、と言う。


 この旬という語源は、古代中国の殷で用いられていた10日間の単位を表す「旬(じゅん)」なのだそうだ。


 殷の人びとは、太陽が10個あり、日替わりで地下から出て、空を照らす、と考えていたことに由来するらしい。


 はっと、思い浮かべたことがあった。


 今でも、4月上旬(じょうじゅん)、4月中旬(ちゅうじゅん)、4月下旬(げじゅん)、と言うではないか。


 それぞれ、10日、10日、10日 と 10×3 で一カ月。


 調べてみると、やはり、上旬、中旬、の言い方も、殷に端を発していることがわかった。


  、、、、、さて、、、、、、


  この、旬(じゅん)の考えが、やがて日本に伝えられ、当時の天皇が、月の1日、11日、21日 に、旬儀、という酒宴を宮廷でおこない、臣下の意見を聴取するのを習わしとした。


 その時に、天皇に献上された季節の品々を、臣下に分け与えたことから、、、、、、


 季節ごとの新鮮な食材を「旬(しゅん)」と言い表すようになったようである。


 しゅんのもの、、、、、


 この綺麗な日本語を、機会あるごと使用し、幾多の言霊を飛ばしたい。