食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

慰問

2011-05-31 05:59:36 | 日記
 先般、ソフトバンクの王球団会長が、東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市、釜石市の小中学校などを慰問したそうだ。


 僕らの世代からすれば「 4番ファースト王 」 「 世界一のヒーロー 」 である。


 雨天のため室内で打撃技術などをアドバイスされたそうで、「 被災地と、そうでない地域では練習量が全然違ってくる。それを理由にせず、乗り越えて頑張って欲しい。自分がやれることを考えてやってほしい。」と激励した。


 ここで、人生論じみた励ましのようなことはおくびにもださず、終始野球のことだけに徹して話されたところに、王氏の王氏たる所以があるように思える。


 さらに、泣けることに、、、、、


 30年間封印していた一本足打法を披露し、「 30年もやってなかったけど、よくできたね。これは僕の全てだから 」と話された上で、「 僕はみんなと同じうち方では打てなかったんだ。自分に合ったうち方を探すことが大事だよ 」 と締めくくられた。


 久しぶりに、心のもやもやが流されたような、目の前にかけられた薄暗いフィルターが取り払われたような、美しい気持ちになった。


 ベトナム戦争やイラク戦争の従事兵への慰問にロック歌手が行き、それが彼らの心に活路を開く、といったアメリカの文化とは本質我々は違う。


 きらびやか系芸能人の慰問風景をテレビでみて、どうにも尻が落ち着かないのは自分だけだろうか。


 王氏の慰問、、、、、、、、、


 これこそ日本人が求めている姿ではないだろうか。


 


基軸通貨

2011-05-24 06:10:35 | 日記
 IMFのトップがとんでもない変態ぶりをさらけ出し、御用されたことは記憶に新しい。


 IMF、、、、、、、、


 第一次世界大戦後の世界恐慌時、経済危機に直面した各国は、為替の切り下げ競争を繰り広げ、貿易で優位に立とうとした。その一方で、経済ブロックを形成して保護貿易に走ったため、世界貿易が急激に縮小し、植民地をもつ国ともたない国との間に、深い亀裂が生じ、それが当時の世界秩序を壊す原因になった。


 これが遠縁となり、第二次世界大戦が勃発するのであるが、その反省から、アメリカのブレトン・ウッズに連合国が集まり、国際通貨体制に関する会議が開かれた( ブレトン・ウッズ体制 )。


 そこで、為替レートを安定させ、自由貿易を発展させるため、IMF(国際通貨基金)が設立された。


 IMFは、当時、圧倒的な経済力を誇っていたアメリカのドルを金と並ぶ国際通貨として、金との交換を保証する。こうして、第二次世界大戦後の世界経済は、アメリカに依存しながら、国際貿易を拡大していくこととなる。


 ドル、、、、、、、、


 当然ながら現在の世界貿易はアメリカ中心ではない。しかし、ドルは依然、国際通貨システムの中心に位置付けられ、主要国の通貨に対して変動し、世界経済に大きな影響を及ぼしている。


 「 お母さん、算数で80点とれたよ! 」と喜び報告する子供に、


 「 何いってんの、恵美子ちゃんは今回できなかったけど、それでも90点だったのよ 」


 と、ここでクラス中の子供たちの比較対照とされる恵美子ちゃんのごとくに、ドルは対自国通貨として信認され続けている。


 もしかしたら、恵美子ちゃんはそんなに実力がないのかもしれないのに、、、、、、


 つまり、恵美子ちゃんと比較される生徒のように、経済が好調である国からすれば、アメリカの通過次第で自国経済が悪化するというのは、簡単に引き下がれる問題ではないように感じる。


 久しぶりに大きいことを言わせてもらう。


 IMF加盟国が資金借り入れを行う権利としてSDRという、合成通貨単位があるが、これをまず、ドルの補助として民間市場に段階的に流通させ、いずれ、ドルにかわる基軸通貨にするのはどうであろうか?


  くれぐれも、空ふく風と聞き流してください。


 それにしても、IMFの前トップの方、何とも哀れというか、おそまつというか。。。

元首

2011-05-17 06:23:10 | 日記
 昨日のyahooニュースが、俳優のジョニーデップが英国王室と超遠縁にあたる、ことを報じていた。


 先ごろの、ロイヤルウエディングで沸いた、世界で2番目に歴史と格式のある王室である。


 イギリス最初の王朝は、ノルマンディー朝であるが、ぶっちゃけ、平安時代の頃、海賊(バイキング)が開いた王朝である。


 以後、フランスの王朝と一緒になったり、ドイツからドイツ語しかしゃべれない王様をつれてきたり、とすったもんだを繰り返しながら、今日に至っている。


 イギリスに限らず、ヨーロッパ、いや、日本以外の全ての王室は、自身を守るために堀をめぐらし、城壁を構えて、大々的に警護し、滅ぼし滅ぼされしながら歴史を刻んできた。


 我が国はどうであろうか、、、、、、、


 京都御所でわかるように、お堀もなく、敵の侵入を防ぐための石垣などもない。


 入ろうと思えば誰でも入れる。


 強い軍事力を持たず、開けっぴろげの存在であったからこそ、2500年も自明に存在してきたのだと思う。


 そして、、、、、、、


 我が国、悠久の歴史を鑑みれば、天皇は日本国民統合の象徴である、という表現は間違いではないが、、、、、、、


  象徴という曖昧な表現は、ひどく不確かな、薄れていくような、何か歴史を素通っていってしまうような感覚がまといつく。


 早く憲法を改正し、日本国憲法第一条で天皇を元首と明記するべきだ。


 反対する、社民党、民主党左派に一言、、、、、、、


  日本は、天皇を元首とする、平和主義国家です。。。。。


 


 


 


 

電力会社

2011-05-10 06:11:56 | 日記
 平岩外四氏に代表されるよう、新日鉄と共に、日本経団連をずっと支えてきた東京電力が存亡の危機にさらされている。


 我が国最大の民間公益事業団体として、政財界に君臨してきたいわゆる「 特別扱い会社 」である。


 実際、僕は分割民営化ならぬ、東電を分割一部国営化にするべきと考えている。


 当然、すべての電力会社にあてはめられることになるが、、、、、、、、


 そもそも、電力会社の潤滑な資金源の形成は、「地域独占」と「総括原価方式といわれる絶対に損をしない電気料金の徴収法」によりなされている。


 総括原価方式という、なにやら簿記1級や公認会計士試験にでもでてきそうな名前であるが、調べたら、単に燃料費などの原価に、電気事業に投資した資産に報酬率を掛けた数値を加えた額のことである。


 つまり、ぶっちゃけ、、、、、、


 発電所や送電線などの設備投資をすればすれほど、キャッシュを生む仕組みになっているのである。


 そこには、ゼネコンが当たり前に絡んでくるし、中央、地方の政治家の口利きもある。


 そして忘れてはならないのは、アメリカや韓国と比較し3倍もの電気料を払っているのは我々国民なのである。


 原発事故という万死に値する人災報道の脇から、「 総括原価方式 」という不透明な、我々消費者からすれば不本意な電気料金徴収法が、ぎしぎしと軋ませながら現れてきた。


 また、、、、、、、、、


 東京電力の東大、関西電力の京大偏重というバカな頭の固い学閥主義が、柔軟な企業運営に支障をきたしているような気がする。


 


 

ビンラディン

2011-05-03 06:30:11 | 日記
 ビンラディンが殺害された。


 語気を強め、反芻して言う。 成果はあった。


 第二のビンラディンがでる可能性があろうが、テロ組織集団の復讐心を助長しようが、今回彼が死んだことにより、我々の心を取り巻いていた社会不安、無差別テロに対する焦燥感のようなものは取り除かれた。


 ヒットラーを殺すとき、第二のヒットラーの出現を考えるだろうか?


 我々は、文明国に属し、現代文化を享受しているのである。


 それらを全否定し、歴史、時間の河をせき止めるような、悪辣な行為に対しては、一つ一つ潰していくほかない。


 エジプトやチュニジアの独裁政府が崩壊したとき、歓喜にあふれる若者で街は埋め尽くされた。


 これら独裁政府は、アルカイダ等、テロ集団を抑える側であったことを鑑みるなら、あの喜びは、イスラム原理主義の勝利を意味するものではなく、自由を勝ち取れた狂喜を意味するものと考えられる。


 「 テロ組織との戦いは無意味だ 」などと、まず自分は安全な場所を確保しておいて、社会を撹乱させるような発言をする無責任な評論家がいるが、そういう方々は、北朝鮮でも、トルクメニスタンでも、ジンバブエでも、南米の軍事独裁政権にでも行ってくれ。