別館!気まぐれ自然散歩

札幌とその近郊で撮った写真を紹介します。

野生動物を診る

2009年01月14日 20時26分30秒 | その他
先日、オオワシ、オジロワシのことをちょっと触れましたが、13日北海道新聞の夕刊にこんな記事が載りました。
見た方も居るかも知れませんが紹介します。

以下、全文です。

釧路湿原野生生物保護センターに緊急収容される猛禽類のほとんどは、重症を負うなどして命にかかわるほど衰弱している。
たとえ治療によって一命を取り留めたとしても、過酷なリハビリに耐え、野生復帰にこぎ着ける固体は決して多くない。
すっかり雪化粧したセンターのフライングゲージの中では、今日も多くの猛禽類が野生に返る日を目指し、飛翔や採餌の訓練をしている。
この冬の間に野生復帰を目指している一羽のオオワシがいる。
放鳥できるかどうか、当の固体のみならず、支えてきたスタッフにとっても大きなチャレンジの時を迎えつつある。
昨年2月の根室市内の路上で保護されたオオワシは、交通事故により左ひざの関節が破壊され、下腿骨が完全に脱臼していた。
数時間に及ぶ手術を何回も行い、関節包(関節を覆う袋)を元の状態に整復した。
関節液が皮下に漏れ出して、ひざに水が溜まるのを防ぐため、特殊なチューブを患部に留置し体外への排出をコントロールした。
通常、この状態でワシは立ち上がることができないが、長時間の腹ばいの姿勢が続くと6キロ近くある体重が胸部に集中し、床擦れになってしまう。
このため、特殊なギブスを作成し、患部を固定したところ、起立したまま入院生活を送るようになった。
約一年たった現在では、負傷していた左脚を若干かばうものの、一見健常なワシと見間違うまでに回復した。
負傷と長期間の入院で鈍った自活能力を、どこまで取り戻せるか.....懸命にリハビリを続ける彼の可能性に賭けたい。

以上。

野生動物は生きることを諦めず、最後まで立ち上がろうとするって聞いたことがあります。
このワシが元気に自然界復帰した時のスタッフ達の喜びも大きいでしょうね
鋭い眼光と凛々しい顔、優雅に飛ぶ姿が好きな猛禽ファンの一人として、元気になって放鳥されることを祈っております