WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

ミスティー

2013年12月31日 | 今日の一枚(M-N)

◎今日の一枚 363◎

Manhattan Trinity

Misty

 夜中だ。もうすぐ午前3時だ。酒を喰らってはやく寝てしまい、こんな時間におきてしまった。年末休みの怠惰な生活というべきだろうか。こんな時間におきているのも、思えばしばらくぶりだ。書斎で、ひとり本を読み、音量をしぼってこのアルバムを聴いている。

 マンハッタン・トリニティーの2002年録音作品、『ミスティー』だ。発売されてすぐに買った記憶がある。つい最近のことだと思っていたのだが、もう10年以上も前のことなのですね。

 パーソネルは、サイラス・チェスナット(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ルイス・ナッシュ(ds)。CDの帯の宣伝文にはこうある。

冴えるヴァチュオーソーたちの "技" ! ジャズ界のゴールデン・トライアングル、渾身の最新作!!

 その通りの内容である。もともと腕のある人たちなのであろうから、うまいのはもちろんだが、余裕を持ちながらも緊張感を切らさない演奏が続く。恥ずかしながら、ピアノのサイラス・チェスナットという人を、マンハッタン・トリニティー以外で聴いたことはないのだが、なかなかいいピアノを弾く人だ。音の輪郭がはっきりした、明快なピアノだ。

 書斎の机上のBOSE125 West Borough で聴いているのだが、こういう時のこのスピーカーはいい。夜中にひとり音量をしぼって聴くには、本当に適したスピーカーである。サイラス・チェスナットのピアノの硬質な響きがうまく再現されているように思う。最近は、書斎で音楽を聴くことが多く、必然的にこのスピーカーを使うことが多い。小さなスピーカーながら、アルバムによっては思わぬ素晴らしい音をだすこともある。もう10年程使っているが、狭い書斎用スピーカーとしてはほとんど不満はない。

 


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