WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

ソロ・オン・ヴォーグ

2007年02月22日 | 今日の一枚(S-T)

●今日の一枚 127●

Thelonious Monk     Solo On Vogue

Watercolors0009

 西洋音楽の平均律の権化であるピアノという楽器を使って、その不協和音の響きにより、ピアノという楽器の支配を脱出すること、それがセロニアス・モンクという人のめざしたテーマであることは周知の通りである。

 1954年録音の『ソロ・オン・ヴォーグ』。そんな小難しいことを考えなくても十分楽しめる作品である。訥々とした演奏が時代を感じさせるモノラル録音によって一層引き立っている。私としては、モンクの作品の中でも五指にはいるものと考えている。

 モンクは、一般に気難しい人と思われているようだ。実際そうだったのかもしれないし、そうではないかもしれない。ただ、少なくてもいえることは、このアルバムにおけるモンクの演奏は、歌心に溢れ、音楽を愛する心に満ちているということだ。


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2 コメント

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ご無沙汰しております。 (バブ)
2007-02-23 00:07:20
ご無沙汰しております。

モンク初のソロアルバム、フランスのスイング(ヴォーグ)が、よくぞこの機会を与えてくれたと、おもわず感謝してしまいますよね。

私は、モンクの特にソロ演奏には目がないんです。大好きな一枚です。
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平泉さん、こんばんは。 (pororompa)
2007-02-23 23:44:37
平泉さん、こんばんは。

このアルバムは私も若い頃買って、確かLP棚にあると思いますが、何十年か針を落としてません。何となく「ヒムセルフ」に比べたら落ちるなあぐらいに思ってました。

最近モンクを聴き直したら、いいので、またまとめて聴こうかと思っていたところでした。私が好きなモンクは、「ヒムセルフ」、マリガンと組んだリバーサイド盤、ロリンズやトレーンとやったもの、そして世評の低いエリントン集です。

このヴォーグ盤も聴いてみたいと思います。
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