WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

スタンリー・タレンタインのシュガー

2006年07月28日 | 今日の一枚(S-T)

●今日の一枚 18●

Stanley Turrentine     Sugar

Scan10008_2

 エッチっぽいジャケットである。変なことを想像してしまいそうなジャケットである。今日は(も?)朝早くおきて仕事をした。気分転換に何か音楽を聴こうと思って何気なく取り出したのが、このCDだった。あまりにきわどいジャケット写真なので、ちょっと変な気分になりそうだった。

 テナー・サックス奏者スタンリー・タレンタインのシュガー。彼の代表作といわれる一枚だ。太く男っぽいテナーサックスを「ボス・テナー」というらしい。スタンリー・タレンタインはよく「ボス・テナー」の代表格として紹介される。彼の音色が男っぽいと思ったことはないが、太いとは思う。

 私は、「ボス・テナー」より何より兎に角かっこいいサウンドだと思う。ブルースを基調にしたソウルフルでファンキーなフレーズ。エレクトリックギターやエレクトリックベース、オルガンなど電気楽器を使った編成。よくスウィングするビート。私はこういうサウンドが大好きである。思わず踊りだしたくなってしまう。まったく、小気味良い音楽だ。電気楽器を多用している点で、アコースティック・ジャズとはいえないのかも知れないが、フュージョンではない立派なジャズである。いわゆるジャズ評論家の人たちが頻繁に紹介するジャズの巨人ではないのかも知れないが、とにかく爽快でかっこいいサウンドである。

 若い頃、車を運転する際、スタンリー・タレンタインのカセットテープをよく聴いたことを思い出す。そのカセットテープは、今も私の車の中にある。

 


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