☆今日の一枚 330☆
Coleman Hawkins & Ben Webster
Encounters
リンクさせていただいているブログ「日々の糧と回心の契機」のgoldenblueさんが、私の住む街の近隣の陸前高田(岩手)にボランティアに来ていただいているというので、先日、僭越ながらブログ記事にコメントさせていただき、「かつては日本ジャズが喫茶「ジョニー」があり、秋吉敏子が何度も訪れてくれたものです」などと記したところ、「ジャズ喫茶「ジョニー」さんは340号線沿い竹駒町のあたりで、仮設コンテナで再開されていますよ! 」と、逆に教えていただいた。これは行ってみなければと考えていたのだが、本日たまたま午後から時間があいたので、ジャズ好きの中学生の次男を伴って、遅ればせながらちょっと行ってみようということになった。
あった、あった、ありました。「ジャズ・タイム・ジョニー」。仮設のプレハブではありましたが、割としっかりした店内でした。もともと日本ジャズ専門店でしたが、津波ですべてを失い、多くの支援によって集められたCD、LPによる営業のため、今日もかかっていたのは洋物でした。私はその方がよかったのですがね・・・・。ご本人たちがwebで書いているのでいってもいいんだろうけれど、ご夫婦は2004年に 離婚され、高田の「ジョニー」は奥さんが引き継いでいるのですね。ちなみに、元旦那さんのジョニー照井氏は盛岡でジャズ喫茶「開運橋のジョニー」をやっています。仮設店舗ということもあって音量はやや控えめでしたが、店内は以前より明るく、アットホームでとてもいい雰囲気でしたね。応援したい、などというと高飛車ですが、また以前のように時々訪れてみたいと心から思いました。来週か再来週もし時間があいたなら、また「ジョニー」へいってみようか。ついでに、これまた大船渡で再開したらしい「h.イマジン」もハシゴしちゃおうかなどと、目論んでしまった始末です。
今日の一枚は、陸前高田への道中、クルマで聴いた、コールマン・ホーキンス & ベン・ウェブスターの1957年録音、『エンカウンターズ』である。この2人にはクールもモードも関係ない。原曲を損なわず、雰囲気たっぷりに、ただただ朗々と吹きまくる。その潔さとまっすぐな響きに、何だかとても気分が明るくなった。再開した「ジョニー」を初めて訪れる、まるでしばらくぶりに昔の恋人に会いに行くような、ちよっとドキドキした気持ちとうまくマッチして、心晴れやかだった。帰りのクルマでも聴き、この記事を書いている深夜の今も、このアルバムを聴いている。
たまにはスウィング系の演奏もいいものだ。