ひのっき

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株式とは何か その3

2007年12月02日 | 投資とか。
さてさて、「株式とは何か」の第3回です。

前回、「たくさんのオーナーが胡椒航海に必要な資金をシェア(分担)して出資して、儲けもシェア(割当)して分配する仕組み」の必要から、「株式」が誕生したことまで述べました。

しかし、鋭い人は疑問に思ったかも知れません。
「ん?それってつまりは共同出資じゃないの?共同出資なんて中世といわずもっと大昔からあるのでは?」

そう、共同出資という考え方は大古からありました。
しかし共同出資は信頼関係のある者同志でないと、信用力の審査や権利関係の調整が大変でなかなか成立しません。そのため出資者の数を揃えるのが大変で、巨大と呼べるまでの資本を集めるにはなかなか至らないという泣き所がありました。

「株式」の凄いところは、オーナーの権利を「株券」という形でいわゆる証券化したことです。

「株券」さえ持っていれば、面識のない外国人であろうが破産者であろうが極端な話犯罪者であろうが、その人物の素性や信用力に関係なく、額面に応じて公平にオーナーとしての権利が保障されます。

また人間関係のしがらみがきつい共同出資と違い、「株券」は証券という紙ペラであるため、他人への売買が誰への気兼ねなく自由です。

オーナーの権利が素性不問で売買自由。

この革命的な条件こそが出資するオーナーの層を飛躍的に広げ、巨大資本の収集を可能にし、巨大プロジェクトを量産させ、「株式」を投資の王様へと押し上げます。

ちょっと短めですが、キリがいいので今日はここまでにします。
次回はいよいよ、「株式」の売買価格の決まり方について考えます。


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