ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

魚肉ソーセージの粋

2004年09月14日 | 絵日記
魚肉ソーセージって好きなんですよ。そのまま食べても美味いけど、スライスして刻んだキャベツと一緒にバターで炒めて焼いたロールパンに鋏むと、かなり絶妙な美味さだったり。なんていうのか、一見安物の代用品なんだけど、ある意味本家より上だぞっていうちょっとした心意気が感じられてね、なんかいいよね。そういうの好き。
魚肉ソーセージは、マルハが開発した純日本産の加工食品です。製法の原理はいたって簡単で、かまぼこの凝固剤を豚脂に置き換え、スパイスを加えることにより味付けを西洋風にするというもの。開発されたのは昭和15年だけど、最初はイマイチ売れなかったみたいです。
爆発的に売れ始めたのは昭和29年。あのビキニ環礁事件で魚介類の消費量が著しく落ち込んじゃった。せっかく遠洋まで行って獲ってきたマグロが全然売れない。当時は冷凍技術もそんなに発達してないので日持ちがしない。そこでソーセージとして売り出すことを考えた。製法は既にある。それを塩ビフィルムパックにすることで、日持ちと携帯性を向上させ、ソーセージ感を演出した。それでメガヒット。
85年発売のシャウエッセンをはじめとする粗挽きソーセージがすっかり普及し特売品として定着した現代でも、魚肉ソーセージはなくなりません。60年代から20年に渡ってソーセージカテゴリーを引っ張りつづけた赤皮ソーセージは、概ね店頭から淘汰されちゃったんですけど。
きっと、魚肉ソーセージはなんだかよくわかんないけど本物なんだな。ニセモノの看板を出してるのになにやら本物。そこらへんも好き。

2 コメント

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おぉ! (Y3)
2004-09-17 00:46:51
出た! WAN'Sの上田! 上田節♪^^
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上田先生は (ひの)
2004-09-17 01:50:03
すごいよね。なんかちょっと前に週刊誌で叩かれてたけど・・・。(^^;

でも先生のすごさは、むしろ30秒に起承転転さらに転を盛り込む、その構成力なんだよなあ。
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