美味しいですねぇ。
とんかつ。
分厚い豚肉に衣をまぶし、大量の油でカラリと揚げる。
揚げたて極上の美味を味わう度に、日本にー!生まれてー!よかったー!なんて歓喜の絶叫が心を満たします。
さてさてとんかつの起源は、フランス料理のコートレット(cotellete)です。仔牛肉に薄く衣をまぶし、少量のバターで揚げ焼きにする。つまり牛肉のソテーといった料理でした。
日本に入ってほどなく、東京で豚肉を使ったポークカツレツがメニュー化されます。しかし調理法は変わらず、一枚づつフライパンでソテーして出していました。
しかし日本の存亡を揺るがす一大事が、ポークカツレツの形を大きく変えます。
日露戦争です。
日露戦争では多くの若者が徴用され大陸に渡りました。コック見習いも例外ではなく、洋食店では人手不足に悩まされます。
豚肉を一枚一枚ソテーして出していたのではとても注文をさばききれない。そこで天ぷらのように大量の油で揚げることを思いつきます。
また付け合わせで出していた温野菜のソテーも、手間を省くためなんと生で出すことにしました。そう、キャベツの千切りです。
大量の油で揚げることによりカラリとした食感を獲得したポークカツレツは爆発的な人気を博し、いつしかその略語が日本語化します。「とんかつ」の誕生です。
窮余の策のキャベツの千切りもさっぱりとした口当たりが好評し、100年後の今でもなくてはならない付け合わせとなっています。
国家興廃をかけた戦争が、西洋料理の一メニューでしかなかったポークカツレツを、国民食「とんかつ」に昇華させた。
平和な社会で美味しいとんかつを味わえる幸せに、しみじみ感謝のランチタイムでした!
昼ごはん急いで食べなきゃ。でもどこも牛列だなあなんて有楽町をうろうろランチ難民していると、ちょうど人がぞろぞろ出てきたお店発見。
東京濃厚豚骨ラーメン 喜丸。
このタイミングならすぐ入れるかもと入店。
ラーメン(税込650円)到着。サービスで小ライスがついているのが嬉しい。
うん、美味しい。
トロリ豚骨の旨味に醤油の香りと脂のコクが絡み濃厚な美味しさ。
中太麺がずるりずるりと進みます。
東京醤油豚骨って、本当に濃ゆいなあ。
最後はライスにスープをかけて、おじやにしていただきました。
あー、美味しかった!満足満足。
ラーメン+ライスって絶妙な相性ですねなんて豚骨タイムでした!
ふー、喉乾いたーなんてふらり「やきとん とんぼ」に入店すると、気になるメニュー発見。
塩昆布キャベツ(税別150円)。
ちょっとお野菜気分かもと注文。
塩昆布キャベツとホッピーセット(390円)到着。
うーん!ホッピー!美味しい!
豊かな麦芽の香りとホップの苦味が乾ききった喉を嬉しく潤します。
うん、塩昆布キャベツ美味しい!
キャベツの甘みにごま油の香りと塩昆布の旨味が絡み癖になる美味しさ。
ホッピーがグイグイ進みます。
これは止まらないなあ。
お肉たちも到着。
ふー、美味しい!
肉、野菜、酒の三位一体がもたらす至福に酔いしれます。
エデンの園を追放された人類は、地上にもつ焼き屋という楽園を築いた。なーんてナレーションが心を流れたちょい飲みタイムでした!
メニューを見て大変な事に気付きます。実は今おいらって、気分的にラーメン腹じゃないかも。
ぬううとめくるメニューに「すためし」なる料理を見つけ、えいやと注文。
すためし(税込630円)到着。

うん。美味しい。
炒め豚肉の旨味にネギ&ニンニクの香りと玉子のコクが絡みスタミナ感溢れる美味しさ。
ご飯がもりもり進みます。
豚肉と玉子の組み合わせって、なにやら滋養たっぷり感ありますね。
あー美味しかった!満足満足。
がっつりスタミナチャージして、電車に飛び乗ったかっ込みタイムでした!

山梨県内各地で信玄祭りを開催しているようです。
武田の赤揃え。

韮崎の赤甲冑より色合いが渋いですね。
四百年以上経っても地域を挙げて慕われる、信玄公の威光に感嘆しきりのお祭りタイムでした!
山梨県の韮崎駅で特急を降りると、なにやら勇壮な重低音。
赤甲冑の武者軍団に向け、黒装束の若者たちが奏でる和太鼓の竜虎乱舞。
戦国大名達を震え上がらせた武田の赤揃え、その出陣の風景ってこんな感じだったのかもですねなんて駅前タイムでした!
新宿駅で仕入れた深川めし(税込900円)をいそいそと広げます。

うーん、美味しい!
炊き込みご飯にアサリ佃煮の美味とネギの香り、刻み油揚げの旨味が絡みお江戸な美味しさ。
缶ビールがグイグイ進みます。
そこへ一点豪華の穴子投入。うーん!美味しい!ごきゅっと流し込むビールが命の水に昇華します。
ビールとの相性で言ったら深川めしって駅弁界屈指ですね。
江戸の味…か…、高田郁先生の「みをつくし料理帖」の世界に想いを重ねたりしたお弁当タイムでした!
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空母いぶき 9 (ビッグコミックス) |
かわぐちかいじ | |
小学館 |
本日発売のかわぐちかいじ先生「空母いぶき」9巻を読みました。
面白かったです。息を飲みました。
中国海軍が尖閣諸島を武力占拠したら何が起こるかを描いた本作品。
全面戦争の回避、領土の奪還確保、国民の保護救出という難題に苦悩する政府。
入手した軍事情報の報道が、国民の知る権利か利敵行為かの判断に揺れるマスコミ。
そして専守防衛・先制攻撃不可という手かせ足かせをはめられながら、最新鋭装備の中国海軍と対峙する自衛隊。
その動きが空前のリアルさをもって描かれ、上質のドキュメンタリーを観ているかのような緊迫感を味わえます。
防衛省・自衛隊はもちろん、首相官邸でも注目されているとの噂も納得できる凄まじい完成度です。
現代日本から戦争への距離の近さに、ひやり背筋のシミュレーションタイムでした!
三代目トリメロで飲み放題していると、「ザンギでーす」と店員さん。
なるほどー、ここのから揚げは北海道風なんですね。
うん、美味しい!
醤油とにんにくでしっかり下味をつけた鶏肉の旨味に、カラリ揚げたて衣の香ばしさが絡みスタミナ感溢れる美味。
ビールがグイグイ進みます。
北海道風から揚げ「ザンギ」の起源ははっきりしており、釧路の焼鳥屋「鳥松」が1960年に出したのが最初です。一羽丸ごとをぶつ切りにしたから揚げに、中国の炸鶏(ザーチ)をもじった「ザンギ」という名前をつけてメニュー化しました。
豪快かつ美味に鳥肉を味わえるザンギは道産子の心を鷲掴みに捉え、あっという間に道内全域に広がります。
今でも北海道では、鳥のから揚げのことは普通にザンギと呼ぶそうです。
たっぷり鳥肉の滋養とその美味で人々に活力を与え、北海道の高度成長を下支えしたザンギ。♪ンーンーンンンンンーなんて北の国からのテーマが脳内を流れたザンギタイムでした!
ペコペコのお腹を抱えて今日もサイゼリアに入店です。
オニオンソースのハンバーグランチ(税込500円)到着。
うーん、美味しい!
ふっくらジューシーなハンバーグに半熟目玉焼きの黄身がとろりとからみ、コク旨な美味しいさ。
ご飯がばくばく進みます。
目玉焼きハンバーグって本当に美味しいなあ。
目玉焼きハンバーグについては、最初にメニュー化した店舗がはっきりしています。
1970年にスカイラーク1号店で出した、「スカイラーク風ハンバーグステーキ(380円)」が発祥です。
ハンバーグステーキが千数百円はする高級洋食だった当時、380円という価格破壊と目玉焼きを絡めた革命的な美味で瞬く間に大評判の看板メニューとなりました。
さてさて1960年台の高度成長期、東京で一旗揚げようと信州から上京した横川家の四兄弟は、多摩のひばりが丘団地に食品スーパーを開業します。
しかし程なく、食料品から日用品まで幅広く取り扱う大型の総合スーパーに客を奪われ、経営に行き詰りました。
何か新しい商売はないかと訪れたアメリカで、見たこともない店舗を発見します。
郊外の幹線道路脇に設置された大型飲食店、ロードサイドレストランです。
日本でもこれからモータリゼーションの波が本格化する。この業態はいけるのではないか。
四兄弟は府中市の国道20号線脇に土地を確保、広大な駐車場を備えた大型レストランを開業します。
上京時の橋頭堡ひばりが丘の地名から、ひばりの英語名をとってスカイラークと名付けました。
そして四兄弟は力を合わせて経営に邁進します。セントラルキッチンやPOSシステムの導入、ガストなどの格安店舗やバーミヤンなど専門店舗の展開など、後にファミレス業界の常識となる斬新な施策を次々と打って拡大を重ねました。今では国内3000店舗を超える巨大グループとして日本の飲食界を牽引しています。
四兄弟は今でも仲が良いことで有名で、すかいらーく引退後も集まってはゴルフに旅行にと充実した日々を過ごしているそうです。
そして食の多様化が進んだ現在でも、四兄弟の生んだ「目玉焼きハンバーグ」は人気メニューとして全国で愛されています。
東京を夢見た信州の四兄弟が、一丸となって日本にファミレスという食文化をもたらした。目玉焼きハンバーグから始まった食の革命に感慨深いランチタイムでした!