紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

犬小屋プロジェクト その2

2011-06-27 11:42:15 | その他



壁にペンキで色を塗ります。



そして、待望の屋根をつくります。

もうお分かりですね。
二階建ての犬小屋です。さっそくポチも上がっています。



板をはって、やっと完成の様子が見えてきました。



屋根にニスを塗って、
は~い完成。

ちょっと頭デッカチですが、なかなか立派な犬小屋だ。

欲を言えば、壁の茶色が失敗かな…

「瓦は、拭いていないがニスでなんとかいけるだろう」
この頃の私は、もうめんどくさくなり、
「きっと大丈夫だろう 犬小屋だしネ」
「瓦拭いたら、ブログ載せなアカンしネ」
と、思っていました。

時は、流れ数ヵ月後…
屋根の板が、雨で濡れ、お日様にあたり、
気がつけば屋根は、歪んでしまいました。

「やっぱり屋根には、瓦だよ」

今更ながら気付かされました。



今回使用するのは、のし瓦。

「屋根全部をのし瓦でやっちゃおう」

適当な思いつきで施工開始♪



まず、ドリルで穴を開けていきます。



そして、ビスで一枚ずつとめていきます。

至ってシンプルな屋根だ。



気がつけば、半袖、麦わら帽。
すっかり夏ですね~



間隔を計りながら葺いていきます。



今度こそ、やっと完成。

長い月日が経ちましたが、大事なものに気付かされました。

日本に一戸だけの犬小屋だ。



のし瓦だけでも屋根になる。

ちょっと、のし屋の意地を魅せちゃいました。

(内緒ですが、ちょっと雨漏りする)



完成した犬小屋の様子を紹介します。

玄関は、二階への階段となっています。
トントンと、上がったり下りたり。
予想通り上る姿を見た時は、自分に酔いそうでした。



この二階は、なぜ作ったかといいますと、
犬は、暑さに弱い生き物なので、夏場の事を考えて影をつくり、
風通しがよく、地面からの照り返しを避けるためのものなのです。

本当は、タイルでなく敷き瓦を使いたかったのですが、
たまたま余っていたタイルがあり使用しました。

タイルは、お日様が直接あたると熱を持ちますが、
屋根の下にある事でひんやり涼しくなります。



横の壁は、開閉する事ができます。

お掃除する時って結構大変なので、
これで簡単お手入れ。

それと、生き物を飼っていたら訪れる別れの時、
「死後硬直して、入口から出せない」
こんな時もこの扉にお任せ。



二階で寝転ぶポチの姿を見たら、
「あ~作ってよかった~」
と思えました。



人も、犬も快適に暮らせる家は、大事ですよね。

お日様や雨から家を守る屋根って、一番大事だと思います。

犬小屋プロジェクトで、改めて屋根の大事さに気付かされました。