便所に開けられた穴には、この木でできた枠をはめ込みます。
これは何かといいますと、
明り取り、風通しをよくする、壁を装飾する、
この3つを叶えるすぐれものなのです。
これをどう使うかといいますと…
いぶし瓦の屋根には、
日本に昔からある紋様がよく使われています。
紋は装飾するだけでなく、
長寿、繁栄、末広がりなど、様々な願いが込められて
人の住む家が幸せになるように屋根を飾ってきました。
こんな素晴らしいものを
他に使い道は無いだろうか?
紐のし屋は、いぶし瓦で出来た紋様を壁材として使う事を考えました。
いぶしで出来た紋様だから、
いぶしもんよう(仮名)です。
いぶしもんよう -輪-
いぶしもんよう -松-
小さな木の枠の中に
大きな屋根を納める気持ちで
枠の中にボンドでひっ付けて納めていきます。
棟瓦同様に、半端な部分はサンダーで切って加工します。
出来あがるとこんな感じ。
青海波の紋様が瓦で出来ました。
次は、-松-です。
これには、ひと工夫して穴をあけます。
そして、輪と同様にボンドで固定していきます。
穴を開けた部分にプラスチックの棒を埋め込みます。
これは、何かといいますと…
このプラスチックは、瓦を固定するためのものなのです。
例えるならば…ソロバンのような感じになります。
この枠が、風通しを良くするためのモノなのです。
完成した枠達をいれるとこんな感じになりました。
紐のし屋が考えた和の壁材です。
目指すは、ここにしかないモノづくり。
便所プロジェクトは、ドンドンカッコよくなってきています。
にほんブログ村