いま通っている仕事場ではFM放送がずっと流れているので、必然的に「音楽」について考えさせられる。
何でみんな、音楽を聞くんだろう。
FM放送は音楽が命。
だから、「ノーミュージック、ノーライフ」の精神だ。
音楽は、人間にとって絶対に必要なモノ!
そんな勢いでガンガン攻めてくる。
僕はさいきん、その考えに大きな疑問を持ち始めた。
タイコがリズムをきざむ。
けたたましい歪みのかかった音がメロディーを作り出す。
男女が大声で叫ぶ…
いったい何をやっているんだ?
なぜ静かにしないのだ。
音を作らなくとも、世の中には音があふれている。
なぜ、わざわざ人工的な音を作り出すのだろう。
僕が音楽をまったく聞かなくなってから何ヶ月も過ぎた。
最初は、どの音楽を聞いていいか判らない状態が続き、
ついに、音楽を聞く必要性をまったく失った。
人工的なリズムに嫌悪感を感じるようになった。
世の中、不自然すぎる。
人間は、人工的な物を生み出そうとし過ぎる。
作家は、勝手に「お話」を作りすぎる。
アーティストは、自己を表現しすぎる。
ただ、そこにいる。
そんな人間になれたらいいのに。

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