肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【大塚】 ホープ軒本舗 大塚店「中華そば(650円)+玉子(50円)+ニンニク(50円)」

大塚の夜を締めくくる「東京豚骨」原点の味

黄色い看板が目印。大塚駅前ロータリーで深夜まで営業する「ホープ軒本舗」は、シメの定番だ。この「ホープ軒本舗」のルーツを遡ると、難波二三夫氏が昭和10年頃に錦糸町で引いていた屋台「貧乏軒」にたどり着く。一度は無理な事業拡大が祟り、屋台を手放した難波氏だが、戦後「ホープ軒」と名を改め再出発。

また、同時に始めた「貸し屋台事業」が波に乗り、ホープ軒の名前は都内一円に広まることに。100台以上あった屋台から、牛久保英昭氏が考案した背脂チャッチャの「千駄ヶ谷ホープ軒」も生まれた。一方、難波氏は吉祥寺に「ホープ軒本舗」として店を構え、大塚や杉並などへと系列を拡大。東京豚骨の祖として知られる存在に。

大塚のスープは少し茶色がかった白濁豚骨。野菜出汁も溶け込んでいて非常に飲みやすい。麺は中細縮れ麺で柔らか目の仕上がり。薄目のチャーシュー、モヤシ、海苔というトッピング。黄身が固めの味玉を追加トッピングするのが私の定番。また、卓上にニンニクが無いので、お好きな方はプラス50円で追加すべし。

なおホープ軒本舗は、東京豚骨ラーメンを語る上で欠かせない存在であり「原点」だが、過度な期待は禁物だ。ラーメンの進化は早い。新進気鋭の店が数多ひしめく東京では「古き良き」は必ずしも光を放たない。その感覚と、少しのリスペクトを持って食べると、大塚の夜をご機嫌にシメられる。「代金引換制」なので、着丼時にお代の用意をお忘れなく。

<店舗データ>

【店名】 ホープ軒本舗 大塚店
【住所】 東京都豊島区北大塚2-14-8
【最寄】 JR山手線「大塚駅」北口徒歩1分

★2023年2月末をもって閉店。
★跡地には2023年5月20日に「中華そば 喜富」がオープン

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