あの「くるまや」とは別物?「ラーメンばんだい」の謎
東日本を中心に150店舗以上を展開する人気チェーン「くるまやラーメン」だが、近年、一都三県のいくつかの店舗が「ラーメンばんだい」に変わっている。2019年2月現在で、東京は足立区の綾瀬と大谷田、千葉は我孫子・新鎌ヶ谷・美浜、埼玉は吉川・越谷・嵐山、神奈川は旭区善部町の店が、それぞれ「ばんだい」になった。
メニューを見ると両者の共通点が多く、当初は「くるまや」の新たなブランドかと思っていた。しかし「ばんだい」を経営するのは有限会社アールティジェー。「くるまや」の母体とは別である。当然「くるまや」のHP上でも紹介はない。これは謀反による集団独立なのか。それも「くるまや」本社そばの綾瀬店がアールティジェーの本部とは…
さてさて、そんな大人の事情はさておき、今回は本部である綾瀬店でラーメンを頂くことに。店舗自体は綾瀬駅・亀有駅・北綾瀬駅の三角形のほぼ中心にあり、電車でのアクセスは悪い。店舗裏に駐車場があるため、車でのアプローチが便利だ。深夜2時まで営業しているので、遅い時間は帰宅途中の勤め人や学生も多く見かける。
メニューは基本的に味噌ラーメンが軸で、チャーシュー、バター、コーン、ネギなどをトッピング出来る。また味噌担々麺やチーズ味噌ラーメン、ニンニクたっぷりの「コク味噌ラーメン」に加え、名古屋のソウルフード「台湾ラーメン」や、魚介出汁の「和節ラーメン」はじめ醤油清湯も提供している。おつまみメニューや飯モノも多数。
今回は比較のため、私が「くるまや」でいつも食べる「味噌チャーシューメン」と「餃子」をオーダーした。豚骨+鶏ガラがベースの濃厚な味わい。スープに唐辛子とゴマが入っているのも、中太縮れ麺なのも両者共通だが、「ばんだい」の方がやや赤味噌や醤油を控えているのか、若干スープが白い様に感じる。
また豚バラ肉のチャーシューも「くるまや」はロールして、「ばんだい」はブロックをそのままで調理しているようだ。細かく見ていけば違いはあるが、雑に言えばどちらも大差ない。餃子の餡も同じ様な味だし、半ライス無料という点も同じだ。一体「くるまや」で何が起きたのか。これは、6代目山口組と神戸山口組的な事なのだろうか?
<店舗データ>
【店名】 ラーメンばんだい 綾瀬店
【住所】 東京都足立区東和1-26
【最寄】 東京メトロ千代田線「綾瀬駅」徒歩20分