青竹で打つ透明感ある麺が魅力の赤羽「満月」
呑兵衛の聖地・赤羽に1974年に創業した老舗「手打らーめん満月」へ。長らく赤羽駅東側のスズラン通り脇に店舗を構えていたが、2019年3月に西口に移転。最大の理由は「隣にマンションが建ち、店前の風が強くなったこと」だそうだ。家族経営で、現在は創業者の萩谷和邦氏と長男で2代目の尚紀氏が切り盛りしている。
新しい店内はカウンターとテーブル席が混在。餃子やチャーシュー盛り、ザーサイ、もやしナムルと言った一品料理で、町中華の様にゆっくり呑む事もできる。また、麺料理はバリエーションが豊富で、ラーメンは醤油清湯、あんかけ、白味噌、カレー、ニンニク入りの「スタミナ」などを提供している。つけ麺はカレー、ごま味噌の2種。
ほか、冷たい汁で啜る各種「ざるらーめん」や、冷やし中華などの季節限定メニューもラインナップ。夏季限定の「冷菜トマトらーめん」や、茄子の煮浸しを乗せた「冷製なすらーめん」も旨そうだ。今回は自慢の麺を存分に楽しめるメニュー「ざる満月らーめん」を注文。「ネギポンぎょうざ(5個入り500円)」でハイボールを飲りながら待つ。
餃子を食べ終わる頃合いで到着したのは、透き通る様な多加水の平打ち縮れ麺が盛り付けられた涼しげな丼。麺は厳選した小麦を水、灌水、少量の塩のみで練り上げ、青竹で打った逸品。それを、蕎麦つゆの様に甘めのカエシが効いた冷たい汁につけて一気に啜る。出汁感は薄いが、麺の旨さを感じるにはコレが一番だ。
ちなみに今回、汁は醤油にしたが味噌も選択可能だ。麺の上に添えられるのは、味玉、チャーシュー、カイワレ、モヤシ、胡麻、刻み海苔。また、小皿で刻みネギ、生姜、カットレモンが提供されるので、途中で汁に溶きながら味に変化を。気付けばあっという間に完食。嗚呼、大盛り(2倍増し200円)でオーダーすればよかったな。
<店舗データ>
【店名】 手打らーめん満月
【住所】 東京都北区赤羽西1-37-3
【最寄】 JR東北本線「赤羽駅」西口徒歩2分