白河の名店・とら食堂の味を鹿島市で
常陸國の一之宮の最寄駅、鹿島臨海鉄道「鹿島神宮駅」より約4キロ。海岸線に沿って走る県道255号、平井小学校そばで営業する人気店「らーめん青龍」へ。ご主人の里中氏は白河ラーメンの代表格「とら食堂」の味に惚れ込み修業。2008年に鹿嶋市に青龍を創業した。店の入口には、とら食堂より贈られた水色の暖簾がはためく。
店内はカウンター数席と4人がけのテーブルが1つ。鹿島アントラーズの選手御用達のようで、店内には選手のサインが並ぶ。提供するのは「とら食堂」同様、醤油清湯に高加水麺を合わせたハイレベルな白河ラーメンだ。メニューは「手打中華」と「つけめん」と2軸。今回は「手打中華」を全部入りにあたる特製でオーダーした。
スープを一口啜るとフワッと鶏出汁と鶏油が香る。南さつま鶏、伊達鶏、名古屋コーチン、きび鶏の4種の地鶏から出汁を取っているそうだ。鶏油の風味に舌が慣れると、醤油の香ばしさ、甘み、若干の酸味がふわっと浮き上がってくる旨いスープである。中太で縮れた麺は青竹で手打ちした後、機械で切り出したものでコシも食感も良い。
チャーシューはバラ肉とモモ肉の2種。炭火で燻したのち醤油で煮込んだもの。どちらも肉の旨味たっぷりで旨い。半熟の煮玉子には放し飼いの鶏の有精卵を使用。コクがあり絶品だ。あっという間にスープまで飲み干してしまった。なお「つけめん」も、酸味ある鶏醤油のつけ汁でサッパリと啜れる絶品だ。どちらも試してみて頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 らーめん青龍
【住所】 茨城県鹿嶋市大字平井1128-65
【最寄】 鹿島臨海鉄道「鹿島神宮駅」約4キロ