荒川区町屋、気軽に入れて呑めるラーメン店
東京メトロ千代田線、京成本線、都電荒川線が交わる荒川区町屋。今日は駅前交差点から尾竹橋通りを北へ歩いて約2分の「らぁめん天元」へ。創業は1981年。失礼ながら、わざわざ遠方から訪れる類の店ではないが、麺メニューのほか、餃子や炒飯、炒め物なども用意されていて、仕事帰りに晩酌するのには丁度良い。
なお、店舗入口脇には、外から注文が出来るテイクアウト専用のカウンターがあり、焼き餃子が5個入320円で、生餃子は290円で販売されている。夕方にもなれば店前に自転車を止めて複数パック購入する地元客の姿もチラホラ。一方、店内は2階席もあるようで意外と広く、カウンターとテーブル席合わせて60席ほど。
メニューは、ラーメン・つけ麺と餃子が中心だが、ほかチャーハンや肉野菜炒め、ニラレバ、レバー辛子炒め、蒸し鶏の胡麻ソース、くらげ和えといったツマミ類もあり、一杯呑んでシメに麺類という常連も多い様子。ラーメンは味噌、塩、正油の3種で、いずれも中太麺での提供。それぞれアッサリ系と背脂入りのコッテリ系を用意している。
また「正油らーめん」とは別に、醤油清湯に自家製極細麺を合わせた「中華そば」もラインナップ。一方、つけ麺は、醤油ベースでサラサラのつけ汁の「つけ麺」を筆頭に、肉入り、ネギ入り、味玉入りや、ピリ辛の「ごまつけ麺」も啜ることが出来る。麺量は並が240gで、プラス60円で大盛(320g)、120円で特盛(400g)に変更可能とのこと。
麺類の前に、まずは焼き餃子(320円)とハイボール(330円)を注文。餃子の餡は、ネギなどの野菜が中心で比較的アッサリした味付けになっている。噛むと中からジュワっと汁が溢れ出し旨い。卓上には醤油、酢、胡椒、ラー油、それから韓国発祥で唐辛子と胡椒の調味料「ヤンギム」もあるので、様々な味付けで楽しめる。
そして、シメの麺は人気の「肉つけ麺」を並盛でオーダーすることに。つけ汁は豚骨出汁がベースのようだが、鰹節などの魚介の香りが前面に出たサラサラした白湯である。過度な甘みも酸味もなく、後味もスッキリしている。ザックリと大きく切った長ネギと、これまた大きめの豚肉がゴロゴロと入っていて嬉しい。
そのネギと豚をかき分け、柔らかな中太麺を汁に漬けては啜るを繰り返す。地域密着店ならではの、個性を強く出し過ぎないことで、食べ飽きさせない一杯。時々欲しくなる味だ。ちなみに「天元」は、同じく町屋の尾竹橋通り沿いにある「つけ麺 あら田」と姉妹店。両店とも「肉つけ麺」の味の系統は一緒なので、お好きな店舗でどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 らぁめん天元
【住所】 東京都荒川区町屋2-4-18
【最寄】 東京メトロ千代田線「町屋駅」徒歩2分