角久のDNAを継ぐヘビー級豚骨醤油
JR本八幡駅の北口より歩いて4分ほど。国道14号=千葉街道沿い、葛飾八幡宮鳥居の対面に2020年9月8日にオープンした「ラーメンフランキー」へ。ご主人はインドネシア人で日本在住暦数10年のフランキー氏。かつて葛西の環七沿いにあった「江戸川ラーメン角久」の出身で、修業元同様に濃厚豚骨醤油で勝負する。
木のカウンターでシックに纏められた店内は、カウンター9席に加えテーブル席も6つ。麺メニューは基本的には「とんこつらーめん しょうゆ」の1本勝負で、特製や大盛り、麺抜き、スープ増しなんてのもある。味玉や海苔、チャーシューといった追加トッピングはもちろん、麺の硬さ・味の濃さ・油の量も券売機でチョイスする方式だ。
ライスは200円と少々お高めだが、おかわりは自由。ほか、からあげ、焼き餃子、からあげ丼なども提供している。そしてフランキー氏の配慮だろう、券売機は一部が英語表記も対応。今回は「とんこつらーめん 特製醤油(1250円)」=「Pork Bone Ramen Special Soy Sauce」を、全てノーマルで注文することに。
店内の寸胴で炊いた粘度高めの茶濁スープは、ヘビーな豚骨白湯。嫌な臭みは皆無。塩味はしっかり効いているものの、醤油のカエシが控えめなので、正当派の家系より味に円みがある印象だ。合わせる麺も家系御用達の製麺所ではなく、三河屋製麺の平打ち中太麺。柔らかな茹で上がりなので麺固めオーダーでも良かったか。
チャーシューは箸で解れるバラロール肉と、噛み応えあるロース肉が2枚。ほか、黄身がゼラチン質の味玉、海苔5枚、たっぷりのホウレン草、意外な名脇役のコーン、刻みネギが乗る。卓上にはニンニク、豆板醤、黒胡椒に加え、珍しく紅生姜も。家系をベースにしたオリジナリティある一杯、あっという間に完食した。パンチある一杯だ。
<店舗データ>
【店名】 ラーメンフランキー
【住所】 千葉県市川市八幡2-7-21
【最寄】 JR総武線「本八幡駅」北口徒歩3分
★2023年12月頃に閉店