蔵前で啜る絶品貝出汁ラーメン
都営地下鉄「蔵前駅」のA0出口から歩いて3分ほど。国際通り沿いで2016年から営業する「らーめん改」へ。ご主人は青梅「いつ樹」や、同系列の「五ノ神製作所」を経て独立。貝出汁に自家製の麺を合わせた絶品のシェルラーメンを啜れると人気である。2019年7月には浅草に2号店「中華ソバ ビリケン」を出店し、そちらも好調だ。
店内はカウンターのみ10席ほど。メニューは清湯の「貝塩らーめん」と、濃厚な「煮干つけ麺」が主軸で、ほか限定メニューなども提供。また替玉(100円)が可能である上、味付きの替玉「和え玉(250円)」も、貝油と煮干油の2種が用意されている。今回はフラッグシップの「貝塩らーめん」を全部入り(1150円)でオーダーすることに。
薄濁りのスープは、アサリを中心に帆立、ムール貝といった貝類を炊き、さらに昆布、煮干、スルメで旨味を補強しているという。旨味が何層にも重なり、アニマルオフとは思えぬほどのコクがある。嫌な臭みは消している一方、貝を目当てに来た人がしっかり満足できる程度にクセを覗かせるのが憎い。そして貝出汁は冷めても旨い。
そこに泳ぐ麺は自家製の太手もみ麺。全粒粉入りで香りもコシも強い麺だが、スープが負けておらず良いバランスだ。トッピングは低温調理の肩ロースチャーシューと黄身がトロトロの味玉、出汁で煮た筍、若布、海苔、三つ葉。当然、いずれも手抜かりは無い。オープン4年で相変わらず人気が高い事が頷ける一杯だ。貝好きは是非。
<店舗データ>
【店名】 らーめん改
【住所】 東京都台東区蔵前4-20-10
【最寄】 都営浅草線「蔵前駅」徒歩3分