見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 鳴門駅】 三八 斉田店「肉入小盛(790円)+豆玉(550円)」

黄系ラーメンと豆玉。鳴門独自の食文化を堪能

JR鳴門駅、撫養駅から共に歩いて8分ほど。鳴門市の住宅街にひっそり佇む老舗「三八 斎田店」へ。こちらは昭和49年の創業だが、元々は「岡田冷菓」というソフトクリームの店だった。しかし売り上げが落ち込む冬場に「何か提供したい」と考えてラーメンを始め、それが今では鳴門を代表する麺処に。

現在は徳島市北田宮、鳴門市黒崎にも支店を展開しているが、個人的にはレトロな雰囲気が素敵の「斎田店」をオススメしたい。徳島ラーメンはスープの色によって「茶系」「白系」「黄系」の3つに分類されることが多いが、三八は黄系の代表格。豚骨と鶏ガラ、野菜の旨味が凝縮されたスープは、茶系に比べ優しい味に仕上がっている。

上に乗るのは豚バラ肉ではなく煮豚系のチャーシューで、生玉子は50円の有料トッピング。個人的には、このスープには生卵は不要だと思っている。そして斎田店のもう一つの名物が、ラーメンのスープで種を溶いた「お好み焼き」だ。豚玉、イカ玉、チーズ玉などオーソドックスな種もあるが、ご当地モノという事で「豆玉」を推したい。

これは甘く煮た「金時豆」を混ぜ込んだ徳島独自のメニューだ。金時豆はそのまま食べるだけでなく、天ぷらや混ぜ寿司の具材に使うこともある。地元のスーパーの総菜コーナーにも「金時豆の天ぷら」なんかが置かれるほどだ。この豆を、我が父は白飯に乗せて牛乳をかけて食べていたが、これはちょっと異常らしい…

それにしても、ラーメンを啜りながら、鉄板でお好み焼きが出来上がるのを待つ。なんて幸せな時間なのだ。しかも、ラーメンのスープを飲み干すのを見計らったように、豆玉が焼きあがるのが素敵である。もしお腹に余裕がある方は、ソフトクリーム片手に帰路につくのも良い。鳴門に寄る際は、まず「三八」を訪れてみて欲しい。

<店舗データ>

【店名】 支那そば 三八(さんぱ)斉田店
【住所】 徳島県鳴門市撫養町斉田岩崎56-1
【最寄】 JR鳴門線「鳴門駅」徒歩8分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「徳島県」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事