肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 佐古】 中華そば 春陽軒「肉玉入り(700円)」

ライスを付けて一人前。県外からも客多し。

1975年創業の「春陽軒」は、茶色のスープ、豚バラ肉、生玉子という「徳島ラーメン」の代表格。県内のラーメングランプリでは常に上位に食い込む実力派だ。昼営業のみで徳島市の郊外という立地ながら、閉店時間まで客は途切れず。空港や駅などの土産物店ではコチラの即席麺も販売されており、知名度の高さから県外客も多い。

現在は2001年に脱サラし店を継いだ二代目・近藤孝氏が店を切り盛りする。お店は徳島駅から1駅の佐古駅から歩いて8分ほど。駐車場は10台分以上はあるが、鉄道となるとJR四国は運行本数が少ないので困る。徳島駅前からレンタサイクルで移動する方が楽かもしれない。徳島~佐古間は平坦な土地で、距離もそう遠くは無い。

赤い暖簾をくぐると店内はカウンターとテーブル合わせて24席。メニューは基本「中華そば」の一本勝負で、肉や生玉子、ネギ、メンマ、モヤシを追加トッピング可能である。ちなみに徳島ラーメンはライスも含めて一人前という感覚があり、ラーメン自体はやや小ぶりなので、ぜひライスも合わせてオーダーしてみて欲しい。

スープは豚骨と鶏ガラを半日以上煮込み、濃口醤油のカエシを重ねたもの。豚と鶏の脂もしっかり抽出されコッテリとコクがあるスープだが、後味はスッキリ。スープの色は濃いがカエシの塩味は強すぎず。そしてクドくなく甘過ぎず。この味わいは県下随一だろう。白玉食品製の中細ストレート麺が、スープを吸って旨さ倍増。

甘辛い豚バラ肉もパンチはあるが嫌な甘ったるさは無い。量が多いのも嬉しいところだ。肉を卵黄に絡めてライスにオン。至福の時間である。ちなみに醤油の効いたスープを啜った後で食べるタクアンが妙に旨く感じるのは徳島ラーメンあるあるだ。食べ歩きリストからは外せない名店、ぜひ一度訪れてみて欲しい。

<店舗データ>

【店名】 中華そば 春陽軒(しゅんようけん)
【住所】 徳島県徳島市南田宮4-4
【最寄】 JR高徳線「佐古駅」徒歩8分

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