九州系とも家系とも違うオリジナリティあふれる豚骨を
国際通り沿いで昼から夜まで通し営業をしているので、何かと重宝している「富士らーめん」。ご主人は浅草・与ろゐ屋や麺屋武蔵で修業したという。こちらでは、家系とも博多豚骨とも一線を画す、旨い「豚骨醤油ラーメン」が食べられる。
木材を使った落ち着きのある内装。すだれなど和風にしているところが、外国人観光客も多い浅草ならでは。入口脇の製麺室と、店内にディスプレイされた柄木田製粉の中華麺専用粉「黒獅子」の袋が、空腹で待つ私の期待を煽る。
オーダーした「富士特製」は、いわゆる全部入り。味玉とチャーシュー4枚トッピングのほか、メンマと青ネギを増量。さらに目を引くのは丼の頂上に盛られたキャベツだ。マー油が掛かっていて、シャキシャキとした食感と香ばしさで、病みつきになる味。
スープは臭みを抑えた濃厚豚骨系。醤油ダレもしっかり効いてはいるが、家系のような鶏油の香りは無く、九州系とも違う。麺はやや水分を含んだ中太ストレート。さすが自家製の麺だけあって、小麦の風味も良い。ラーメン激戦区・浅草で、新しい味を求めるなら、このお店です。
<店舗データ>
【店名】 富士らーめん
【住所】 東京都台東区浅草1-24-5
【最寄】 つくばエクスプレス線「浅草駅」徒歩2分