蓮田を代表する和出汁ラーメンの人気店
JR蓮田駅の西口そばにある人気店「和風楽麺 四代目 ひのでや 蓮田本店」へ。ご主人の栗原正生氏は、明治18年に創業し蓮田で長年愛された食堂「日の出家」の4代目。料亭・東京吉兆で修行し、オランダ日本国大使館の大使公邸料理長も務めた人物だ。その経験を活かし日本料理の技法を駆使した和風ラーメンを提供している。
その「日の出家」は駅前再開発に伴い2005年に旧店舗が取り壊され、翌年にすぐ至近に移転。その際に屋号を「彩々楽」と改めた。2010年には日本蕎麦を中心にお酒も楽しめる2号店「そばダイニング空楽」を駅西口にオープン。そして2012年6月に初のラーメン専門店「和風楽麺 四代目 ひのでや」を創業したのである。
その後も食堂、炉端炭焼など様々な業態の支店を増やしているが、ラーメン専門店としては「和風楽麺 四代目 ひのでや 大宮店」や、蓮田駅東口に「ひのでや BEYOND」がある。またアメリカにも進出。サンフランシスコやダラス、シリコンバレーなどに6店舗を展開し、和出汁のラーメンを提供し人気を博しているという。
さて蓮田本店だが、落ち着いた雰囲気の店内はカウンター10席とテーブル10席の計20席。麺メニューは、鶏魚介スープで店の屋号を冠した「ひのでやラーメン」、純和風出汁で蓮田市の遺跡の名を付けた「雅楽谷(うたや)ラーメン」、蛤を贅沢に使った「はまぐりラーメン」、そして平日夜限定で「つけ麺」をラインナップ。
また、ワンタンメンや半ラーメン、限定麺なども用意している。この日の限定は「ひのでやチャーシュー麺」でお値段2000円とのこと。ほか、ホタテご飯、餃子、ピリ辛メンマ、チャーシューもやし、漬チーズなどのサイドメニューも。今回は人気No.1という「ひのでやラーメン(1050円)」と「ミニ帆立ご飯(150円)」を注文した。
着丼までは7分ほど。スープは鶏ガラ、昆布、煮干し、帆立、鰹節などを炊き上げた清湯で、香味油は控えめ。それぞれの素材が上手く調和。甘みの強いカエシが効いており、日本蕎麦のつゆの様な味わいである。合わせる麺は店内にある製麺室で打った自家製。国産小麦粉に全粒粉を配合した「熟成玉子麺」だそうだ。
パツっとした歯切れの良さと、シコシコしたコシ、麺肌ツルツルと3拍子揃っており絶品。スープとの相性も抜群である。チャーシューはよく煮込まれた豚肩ロース肉。厚みはあるがホロホロと柔らかで旨い。ほか黄身がサラリと解ける味玉、柔らかな穂先メンマ、厚切りで歯応え残る蓮根、海苔、白ネギ、小口ネギ、白胡麻が乗る。
卓上にはペッパーミルのほか、善光寺大門町「八幡屋礒五郎」の七味があるのでお好みで。前述の通り蕎麦つゆの様な味わいなので七味がよく合う。一方の「ミニ帆立ご飯」は貝柱の炊き込みご飯で、そのままでも旨いが、スープを回しかけても絶品だ。優しい味わいの麺と飯に大満足。次回は「はまぐりラーメン」を啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 和風楽麺 四代目 ひのでや 蓮田本店
【住所】 埼玉県蓮田市本町2-21
【最寄】 JR東北本線「蓮田駅」西口徒歩1分