北千住の行列店「マタドール」の味を並ばず啜る
足立区北千住の行列店「牛骨らぁ麺マタドール」に久々に訪問するも、スープ不作で臨時休業。そこで隣駅・南千住の商業施設「LaLaテラス南千住」2階にある「マタドールANNEX」に緊急ピットイン。こちらは、本店、みそ味専門の2号店に継ぐ3店舗目で、北千住以外では初の出店となる。
「LaLaテラス南千住」は、ダイソー、しまむら、ユニクロ、QBハウス、ABCマート、くら寿司などが入り、ファミリー層や高齢者の多いポップな商業施設だ。ここへの出店は、「マタドール」の、ラーメンマニアやグルメのアンテナ感度の高い人向けでなく、幅広い層に向けてブランドを発信しようとする姿勢の表れなのだろう。
店内はカウンターとテーブルが半々。カウンター脇に子ども用の食器なども用意されていて、家族連れも遠慮なく楽しめる雰囲気だ。メニューは、塩と醤油の2種のらぁ麺に加え、塩つけ麺、さらにANNEXのオリジナル「黄金の鶏塩中華そば」などが用意されている。券売機には「本店のらぁ麺とは異なります」の注意書きも。
オーダーした「贅沢 塩らぁ麺」。ローストビーフと味玉が乗った、いわゆる全部入りだ。スープは牛骨に乾物なども加えて炊いているようで、本店の尖った飲み口とは違い、優しい味わい。幅広い層に受ける工夫だろう。麺は細麺で全粒粉入り。青、白、タマネギと3種のネギの香りが食欲を掻き立てる。
大判のローストビーフの下には牛バラ肉が。また味玉もネットリ濃厚な黄身が旨い。予想以上の完成度である。昼ピークを外したため、店は貸し切り状態。なんて贅沢な…。南千住には用事も少ないが、JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスと3路線が利用可能で、アクセスも良い。手軽に名店の味に触れたい方は是非。
<店舗データ>
【店名】 牛骨らぁ麺マタドールANNEX
【住所】 東京都荒川区南千住4-7-2
【最寄】 JR常磐線「南千住駅」徒歩5分
★2019年12月15日をもって閉店。