優しい牛骨スープが魅力の「下松ラーメン」を都内で
神保町のスポーツ用品店街を抜け、小川町交差点そばに2018年4月にオープンした「五ツ星」へ。こちらでは山口県のご当地麺「下松ラーメン」を啜ることが出来る。下松ラーメンは全国でも珍しい牛骨醤油スープ。発祥は昭和27年に創業した「紅蘭」で、福岡の豚骨ラーメンを牛骨で作ろうと試行錯誤した結果生まれたものだそうだ。
こちらの「五ツ星」で提供されるのも、もちろん牛骨醤油の一杯だ。プラス160円で、薄切りの豚肉を花弁のように配したチャーシュー麺にグレードアップが可能。また、本場・下松ではメジャーなサイドメニュー「いなり寿司」も提供している。今回はラーメン中盛りに、プラス100円で味玉をトッピング。
スープは牛骨を9時間煮込み、一晩寝かせて旨味を抽出したという。嫌な脂っぽさは無く、一口啜れば、牛骨と牛脂の香りがスッと鼻に抜ける。醤油ダレは薄めで、風味付け程度。そこに博多豚骨より少し太い、低加水のストレート麺を合わせている。スープの旨味と小麦の風味、麺のザクザクした食感が、丁度良い塩梅だ。
チャーシューは、薄切りで豚感を主張しないので、牛骨スープと馴染んで旨い。シャキシャキした食感のモヤシを巻いて食べるのもまた良し。全体が優しい味付けなので、味の染みた玉子がよいアクセントに。また、卓上には山口県特産の大根の漬物「寒漬け」も用意されているので、箸休めに是非。
<店舗データ>
【店名】 下松ラーメン 五ツ星
【住所】 東京都千代田区神田錦町1-14-7
【最寄】 都営地下鉄新宿線「小川町駅」徒歩3分
★2019年3月末をもって閉店。残念...