日本では、相撲界のスキャンダルが続いていますね。八百長、しごき、暴力、賭博、黒い付き合い・・・野球界には、昔、黒い霧事件と言うのがありましたし。子供たちに夢を与えるスポーツ界、とはいえ、やっているのは、生身の人間。聖人君主ばかりがそろっているわけではなく、中には、いろいろと問題を抱えた力士や選手もいるのでしょう。個人的問題は、個別に解決すればいいのですが、見過ごせないのは、そのスポーツ団体全体として抱え込んでいる問題、長年放置してきた結果として宿痾となっている問題で、自浄作用が期待できない場合ですね。大相撲、積年の膿を出し切れるのでしょうか。出し切る覚悟はあるのでしょうか。外部からのしっかりとした視点を受け入れないと、変われないような気がするのですが・・・
もちろん、スポーツとスキャンダル、日本だけの問題ではありませんね。今フランスで問題になっているのは、“l’affaire Zahia”(ザイア事件)。サッカー選手の未成年者に対する買春事件で、ザイアというのは、その渦中にいる売春婦の名前です。
20日のル・モンド(電子版)によると、事の発端は、昨年12月。シャンゼリゼの近くにあるバー“le Zaman Café”(ザマン・カフェ)が売春斡旋の巣になっているらしいという情報に基づいて、捜査が開始されたが、4月になると客のリストの中に有名なサッカー選手の名が見つかった。ドイツのバイエルン・ミュンヘンでプレーするフランス代表のフランク・リベリー(Frank Ribéry)とレアル・マドリッド所属の代表FW・カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)。ワールドカップを前に、一大事!
さっそく、バシュロ青少年・スポーツ大臣(Roselyne Bachelot)やヤドゥ・スポーツ担当閣外相(Rama Yade)は、取り調べを受けるような選手はフランス代表(Les Bleus)のユニフォーム(青)に袖を通すべきでない、と明言していました。
しかし、W杯への影響を考慮したのか、捜査は進展しませんでしたが、フランスにとっては、悲惨な恥ずべき結果となった大会が終わり、代表の新監督も発表され、一段落したところで、急展開を見せました。7月20日、リベリーとその妻の弟、そしてベンゼマの3人が、予審判事の事情聴取を受けました。目撃者によると、リベリーは手錠された上で法院の予審判事の部屋まで連行されたとか。7時間に及ぶ聴取の後、帰宅を許されたそうですが、今後の展開は・・・
フランスでは売買春は合法なのですが、その斡旋や公道での勧誘、そして未成年者(18歳未満)をめぐる売買春は違法。今回の件でリベリーたちが嫌疑をかけられている未成年者買春の場合、有罪が確定すると、禁固3年および45,000ユーロ(約500万円)の罰金が科せられるそうです。リベリーやベンゼマがサッカー界から消えてしまう!?
リベリーはザイアと交渉を持ち、ドイツ・バイエルン州までの旅費と滞在費を支払ったことを認めているそうですが、ベンゼマは自分は関係ないし、何らやましいところはないと、関与を否定しているそうです。
当のザイア嬢は、リベリーとは2009年に、ベンゼマとは2008年に関係を持った。そしてもう一人、同じくフランス代表でリヨン所属のゴヴ(Sidney Govou)とは2010年に付き合いがあったことを認めているそうです。問題は、その時の年齢。08年・09年時点では未成年、10年は成人(18歳)。従って、ゴヴは取り調べ対象にはなっていないようですが、一方、ベンゼマと付き合ったときは、16歳。さすがのフランスでも、これは立派な犯罪!ですね。
また、ザイア嬢は、4月に週刊誌“Paris-Match”(『パリ・マッチ』)のインタビューに答え、サッカー選手たちは、自分が未成年だということを知らなかったと主張しています。本当なのか、裏でお金が動いたのか・・・
未成年者買春の罪で起訴されるのか、“le Zaman Café”による売春斡旋の単なる証人として話を聞かれただけで終わるのか・・・今後の捜査の進展が待たれます。そして、何よりも、フランス代表のブラン新監督(Laurent Blanc)にとっては、ドメネク前監督時代の負の遺産が重くのしかかっているうえに、中心選手たちのスキャンダル。波瀾を感じさせる船出になっているようです。
ところで、サッカー選手以外に、“le Zaman Café”の顧客リストに名が挙がっているのが、芸能界の名のある人物だそうです。スポットライトを浴びることに快感を覚える人たちは、同じようなところへ吸い寄せられていくのかもしれないですね、洋の東西を問わず。
もちろん、スポーツとスキャンダル、日本だけの問題ではありませんね。今フランスで問題になっているのは、“l’affaire Zahia”(ザイア事件)。サッカー選手の未成年者に対する買春事件で、ザイアというのは、その渦中にいる売春婦の名前です。
20日のル・モンド(電子版)によると、事の発端は、昨年12月。シャンゼリゼの近くにあるバー“le Zaman Café”(ザマン・カフェ)が売春斡旋の巣になっているらしいという情報に基づいて、捜査が開始されたが、4月になると客のリストの中に有名なサッカー選手の名が見つかった。ドイツのバイエルン・ミュンヘンでプレーするフランス代表のフランク・リベリー(Frank Ribéry)とレアル・マドリッド所属の代表FW・カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)。ワールドカップを前に、一大事!
さっそく、バシュロ青少年・スポーツ大臣(Roselyne Bachelot)やヤドゥ・スポーツ担当閣外相(Rama Yade)は、取り調べを受けるような選手はフランス代表(Les Bleus)のユニフォーム(青)に袖を通すべきでない、と明言していました。
しかし、W杯への影響を考慮したのか、捜査は進展しませんでしたが、フランスにとっては、悲惨な恥ずべき結果となった大会が終わり、代表の新監督も発表され、一段落したところで、急展開を見せました。7月20日、リベリーとその妻の弟、そしてベンゼマの3人が、予審判事の事情聴取を受けました。目撃者によると、リベリーは手錠された上で法院の予審判事の部屋まで連行されたとか。7時間に及ぶ聴取の後、帰宅を許されたそうですが、今後の展開は・・・
フランスでは売買春は合法なのですが、その斡旋や公道での勧誘、そして未成年者(18歳未満)をめぐる売買春は違法。今回の件でリベリーたちが嫌疑をかけられている未成年者買春の場合、有罪が確定すると、禁固3年および45,000ユーロ(約500万円)の罰金が科せられるそうです。リベリーやベンゼマがサッカー界から消えてしまう!?
リベリーはザイアと交渉を持ち、ドイツ・バイエルン州までの旅費と滞在費を支払ったことを認めているそうですが、ベンゼマは自分は関係ないし、何らやましいところはないと、関与を否定しているそうです。
当のザイア嬢は、リベリーとは2009年に、ベンゼマとは2008年に関係を持った。そしてもう一人、同じくフランス代表でリヨン所属のゴヴ(Sidney Govou)とは2010年に付き合いがあったことを認めているそうです。問題は、その時の年齢。08年・09年時点では未成年、10年は成人(18歳)。従って、ゴヴは取り調べ対象にはなっていないようですが、一方、ベンゼマと付き合ったときは、16歳。さすがのフランスでも、これは立派な犯罪!ですね。
また、ザイア嬢は、4月に週刊誌“Paris-Match”(『パリ・マッチ』)のインタビューに答え、サッカー選手たちは、自分が未成年だということを知らなかったと主張しています。本当なのか、裏でお金が動いたのか・・・
未成年者買春の罪で起訴されるのか、“le Zaman Café”による売春斡旋の単なる証人として話を聞かれただけで終わるのか・・・今後の捜査の進展が待たれます。そして、何よりも、フランス代表のブラン新監督(Laurent Blanc)にとっては、ドメネク前監督時代の負の遺産が重くのしかかっているうえに、中心選手たちのスキャンダル。波瀾を感じさせる船出になっているようです。
ところで、サッカー選手以外に、“le Zaman Café”の顧客リストに名が挙がっているのが、芸能界の名のある人物だそうです。スポットライトを浴びることに快感を覚える人たちは、同じようなところへ吸い寄せられていくのかもしれないですね、洋の東西を問わず。