昨日ご紹介したように、大西洋の向こう側からの情報で、DSK事件陰謀説が息を吹き返してきました。
情報の発信源であるアメリカ人ジャーナリスト、エプスタイン氏も陰謀の中心がどこにあるのかは明言を差し控えています。しかし、読む側には、それなりの推測ができてしまう・・・
読みようによっては、あたかも陰謀の中心にいるのではないかとさえ思われてしまう与党・UMP。その反応や、いかに!!!
それが、昨日の話題を受けての今日のテーマです。無視しているのでしょうか。甘受しているのでしょうか。激しく言い返しているのでしょうか・・・コペ幹事長の発言を中心に、26日の『ル・モンド』(電子版)が伝えています。
UMP幹事長のジャン=フランソワ・コペ(Jean-François Copé)は26日、ソフィテルを舞台とした事件はドミンク・ストロス=カン(Dominique Strauss-Kahn:DSK)を政治的に失墜させるためにUMPが意図的に仕組んだのではないかという噂は信じるに足らないと述べ、ごく些細な情報が拡大解釈されていると語っている。
UMP幹部の会議に出席した際、DSK事件の新たな陰の部分を指摘したアメリカ人ジャーナリストの調査結果についてメディアから質問されたコペ幹事長は、「現状は、噂や陰口が跋扈する世界にいるようなものだ。もし明白な事実、明らかな証拠があるのであれば、言うまでもなくお互いにそこから結論を引き出すべきだが、アメリカ人ジャーナリストによる記事はよく知らない匿名の証言に基づく主張に過ぎない。我々はより慎重に、騙されないようにしている」と述べている。
コペ幹事長はまた、「5月14日の事件の発端以降、UMPができうる限りのことを行うよう留意してきた。少なくとも言えることは、些細な情報があまりにも大きく取り上げられているということだ」と強調した。
党の会議の後、テレビ局・TF1の番組で、コペ幹事長は、「すべての情報は滑稽なものだ。もしあるなら証拠と事実をぜひ見たいものだ。今では多くの人が、何ら意味をなさない陰謀という考えを信じてもらおうと、情報の欠片を継ぎはぎしている」と、述べている。
幹事長はさらに、「つまらないことで騙されてはいけない。大統領選まで6カ月の時点で、陰謀に関するちょっとした情報を、すべてのテーマよりも優先させようとしているが、それは関心をそらせるためのまやかしに過ぎない。現状は、ケネディ大統領暗殺のかなりの責任もUMPにあると言い出されるのではないかと危惧されるほどだ。何しろ、そのアメリカ人ジャーナリストはケネディ暗殺に関する陰謀説のスペシャリストだそうだから」と皮肉った。
アメリカ人ジャーナリスト、エプスタインは自らの調査に基づき、DSKの携帯BlackBerryが盗聴されていた可能性があると語っている。DSKの周辺から複数の証言を得ているのだが、特にUMPで働いているDSKの女友達は5月14日の朝、つまり事件が起きる前に、DSKが妻のアン・サンクレール(Anne Sinclair)に送っていたメールの一通が与党のオフィスで読まれていた可能性をDSKに伝えていた。
エプスタインは、この問題の携帯が警察によっても、DSKの弁護士が雇った私立探偵によっても、未だ見つかっていないこと、そしてソフィテルで繋がらない状態になったことを確認している。
DSKのアメリカ人弁護士の一人は、クライアント(=DSK)が政治的失墜を狙った意図的な企みの犠牲者であるという可能性を排除しないと述べている。
・・・ということで、UMPのコペ幹事長は、エプスタインの記事を荒唐無稽なでっちあげだと批判を繰り返しています。一方、大西洋の向こう側では、DSKの弁護人が陰謀説を排除しないと述べています。大西洋をはさんでの戦い。どちらに軍配が上がるのでしょうか。結果はすぐには出ないでしょうし、最終的に出ないかもしれません。真相はやぶの中・・・
どうして真実が白日の下に明かされないのでしょうか。都合の悪い情報は、隠してしまう。自分の立場を守るために、嘘を言うこともいとわない。ある程度のところで、手打ち式が行われてしまう・・・事情はさまざまなのでしょうが、真実が明らかにされないことが多くあります。
一方、真実が明らかになったところで、誰も幸福にならない、というシチュエーションもあります。真実が明かされてしまっては、新たな諍いのもとになる。憎しみを増幅させることになる。
真実を明らかにすべきなのか、隠したままの方がよいのか・・・やはり、事実は事実、真実は明確に開示されるべきだと思います。そのことによって、新たな問題が生じたとしても、それを乗り越えるのが人間の知恵なのではないでしょうか。臭いものに蓋ではなく、真実の追求、解明を! と、思うのですが、容易な道のりではありません。まずは、身近なところから一歩ずつ、です。
情報の発信源であるアメリカ人ジャーナリスト、エプスタイン氏も陰謀の中心がどこにあるのかは明言を差し控えています。しかし、読む側には、それなりの推測ができてしまう・・・
読みようによっては、あたかも陰謀の中心にいるのではないかとさえ思われてしまう与党・UMP。その反応や、いかに!!!
それが、昨日の話題を受けての今日のテーマです。無視しているのでしょうか。甘受しているのでしょうか。激しく言い返しているのでしょうか・・・コペ幹事長の発言を中心に、26日の『ル・モンド』(電子版)が伝えています。
UMP幹事長のジャン=フランソワ・コペ(Jean-François Copé)は26日、ソフィテルを舞台とした事件はドミンク・ストロス=カン(Dominique Strauss-Kahn:DSK)を政治的に失墜させるためにUMPが意図的に仕組んだのではないかという噂は信じるに足らないと述べ、ごく些細な情報が拡大解釈されていると語っている。
UMP幹部の会議に出席した際、DSK事件の新たな陰の部分を指摘したアメリカ人ジャーナリストの調査結果についてメディアから質問されたコペ幹事長は、「現状は、噂や陰口が跋扈する世界にいるようなものだ。もし明白な事実、明らかな証拠があるのであれば、言うまでもなくお互いにそこから結論を引き出すべきだが、アメリカ人ジャーナリストによる記事はよく知らない匿名の証言に基づく主張に過ぎない。我々はより慎重に、騙されないようにしている」と述べている。
コペ幹事長はまた、「5月14日の事件の発端以降、UMPができうる限りのことを行うよう留意してきた。少なくとも言えることは、些細な情報があまりにも大きく取り上げられているということだ」と強調した。
党の会議の後、テレビ局・TF1の番組で、コペ幹事長は、「すべての情報は滑稽なものだ。もしあるなら証拠と事実をぜひ見たいものだ。今では多くの人が、何ら意味をなさない陰謀という考えを信じてもらおうと、情報の欠片を継ぎはぎしている」と、述べている。
幹事長はさらに、「つまらないことで騙されてはいけない。大統領選まで6カ月の時点で、陰謀に関するちょっとした情報を、すべてのテーマよりも優先させようとしているが、それは関心をそらせるためのまやかしに過ぎない。現状は、ケネディ大統領暗殺のかなりの責任もUMPにあると言い出されるのではないかと危惧されるほどだ。何しろ、そのアメリカ人ジャーナリストはケネディ暗殺に関する陰謀説のスペシャリストだそうだから」と皮肉った。
アメリカ人ジャーナリスト、エプスタインは自らの調査に基づき、DSKの携帯BlackBerryが盗聴されていた可能性があると語っている。DSKの周辺から複数の証言を得ているのだが、特にUMPで働いているDSKの女友達は5月14日の朝、つまり事件が起きる前に、DSKが妻のアン・サンクレール(Anne Sinclair)に送っていたメールの一通が与党のオフィスで読まれていた可能性をDSKに伝えていた。
エプスタインは、この問題の携帯が警察によっても、DSKの弁護士が雇った私立探偵によっても、未だ見つかっていないこと、そしてソフィテルで繋がらない状態になったことを確認している。
DSKのアメリカ人弁護士の一人は、クライアント(=DSK)が政治的失墜を狙った意図的な企みの犠牲者であるという可能性を排除しないと述べている。
・・・ということで、UMPのコペ幹事長は、エプスタインの記事を荒唐無稽なでっちあげだと批判を繰り返しています。一方、大西洋の向こう側では、DSKの弁護人が陰謀説を排除しないと述べています。大西洋をはさんでの戦い。どちらに軍配が上がるのでしょうか。結果はすぐには出ないでしょうし、最終的に出ないかもしれません。真相はやぶの中・・・
どうして真実が白日の下に明かされないのでしょうか。都合の悪い情報は、隠してしまう。自分の立場を守るために、嘘を言うこともいとわない。ある程度のところで、手打ち式が行われてしまう・・・事情はさまざまなのでしょうが、真実が明らかにされないことが多くあります。
一方、真実が明らかになったところで、誰も幸福にならない、というシチュエーションもあります。真実が明かされてしまっては、新たな諍いのもとになる。憎しみを増幅させることになる。
真実を明らかにすべきなのか、隠したままの方がよいのか・・・やはり、事実は事実、真実は明確に開示されるべきだと思います。そのことによって、新たな問題が生じたとしても、それを乗り越えるのが人間の知恵なのではないでしょうか。臭いものに蓋ではなく、真実の追求、解明を! と、思うのですが、容易な道のりではありません。まずは、身近なところから一歩ずつ、です。