沖縄県や奄美地方はすでに梅雨明け。他の地方も、もうすぐですね。梅雨が明ければ、夏本番。肌に日焼けを、そして心には思い出を・・・さすがに、年をとると、どちらも薄くなったり、チャンスがなかったりしますが、とにかく、夏です。
夏になると、いつも報道されるのが、水の事故。また、開放的な気分の反映なのか、スピードの出しすぎによる交通事故。痛ましい事故が増える季節でもあります。
そうした事故を目撃した場合、さて、応急手当を行うべきか、救急隊の到着を待つべきか・・・
12日のル・モンド(電子版)に“Les Français, mauvaises élèves du secourisme”(フランス人、応急手当の劣等生)という記事が出ていました。
フランスでも交通事故を含めた、日常生活での事故が死因の中では最も多くなっているそうです。そして、もし適切な応急手当てが行われれば、救命率は20%も上がるとか。現場での速やかな応急手当て、大切ですね。
ところが・・・そう、「ところが」なので記事になるのですが、フランス人の60%が応急手当ての方法を知らないそうなんですね。知らないから、当然、応急手当ては行わない。救急隊員の到着を待っているだけ。分かりやすいですね。
応急手当ての仕方を学んだことがあるというフランス人は、わずか40%。一方、北欧諸国やドイツでは80%以上の人が学んだことがあるそうで、その知識を生かして、事故にあった人を救うこともできるのでしょうね。北欧にドイツ・・・何事にも、国として、社会としてしっかり取り組んでいる国々は、違いますね。フランスは、やはりどこかラテンのノリ。思わぬ落とし穴がありますね。そこが人間らしいと言えば、らしいのですが・・・
では、どうして、フランスでは応急手当について関心が低いのでしょうか。
「応急手当」に関する明確な定義がないため、応急手当てをしてあげた相手が死亡した場合、その応急手当にあたったのが一般人だろうが、専門家であろうが、民事、あるいは刑事罰を受ける可能性がある・・・これでは、一般の人は、腰が引けてしまいますよね。触らぬ神に祟りなし。「連帯」が大好きなフランス人といえども、これでは応急手当について学ぼうなんて気は起きないようです。
また、行政の側にも応急手当の充実についてのしっかりした対策がないそうです。さらには、救急隊員たちの迅速でプロフェッショナルな対応が、一般の人たちの日和見主義を助長することにもつながっているとか。プロがいるんだから、プロに任せておけ・・・でも1分、1秒を争う場合、救急隊員が到着する前に心臓をマッサージするとか、そういった処置で命を取り留めることができることもある。ぜひ応急処置について知っておいてほしいと、フランス赤十字社の専門家は言っています。
では、どうやって現状を改善していくのか。まずは、関心を持ってもらうこと。家族・知人の事故に遭遇することも、高齢になればなるほど可能性は高くなる。若い人はもちろんだが、中高年の人にこそ学んでほしいと、専門家は言っています。また、救急手当てについて学ぶことを義務化してはどうか・・・学校で、職場で、あるいは運転免許証の交付の際に。そして、一般の人による応急手当ての甲斐なく、事故にあった人が亡くなった場合、手当てをした人が刑事罰に処せられないよう法整備をし、進んで人助けをする人を増やしていくべきだ。
その通りですね。後はどこまで実施に移せるか。この夏、フランス赤十字社は、各地の浜辺で応急手当についての講習会を無料で行うそうです・・・わざわざ「無料で」と記事に明記するあたり、お金にシビアなフランス人らしいですね、記事を書く方も、読む方も。いや、日本人が、伝統的にお金に対していい加減すぎるのかもしれないですが・・・宵越しの金は持たねえ~、お金は天下の回りものだ~、お金について話すなんて、はしたない・・・でも、さすがに今日では、金権、利益至上主義など、お金に貪欲な日本人も増えていますね。
さてさて、話題は、応急手当て。日本ではAED(自動対外式除細動器)をあちこちで見かけますね。取り付けられた施設では取り扱いの講習会も行われているようですので、これは安心ですが、それ以外の、たとえば、人工呼吸、止血。こうしたことを学んだことはありますか。わたしは昔、小学校か中学校で人工呼吸について学んだ記憶がありますが、咄嗟に出来るかどうか、自信ありません。もし、私と同じような方が多いようなら、日本でも、応急手当について、関心・知識を増やすことが必要なのかもしれないですね。
いよいよ、夏本番。事故には気をつけて、いい思い出を作ることにしましょう。
夏になると、いつも報道されるのが、水の事故。また、開放的な気分の反映なのか、スピードの出しすぎによる交通事故。痛ましい事故が増える季節でもあります。
そうした事故を目撃した場合、さて、応急手当を行うべきか、救急隊の到着を待つべきか・・・
12日のル・モンド(電子版)に“Les Français, mauvaises élèves du secourisme”(フランス人、応急手当の劣等生)という記事が出ていました。
フランスでも交通事故を含めた、日常生活での事故が死因の中では最も多くなっているそうです。そして、もし適切な応急手当てが行われれば、救命率は20%も上がるとか。現場での速やかな応急手当て、大切ですね。
ところが・・・そう、「ところが」なので記事になるのですが、フランス人の60%が応急手当ての方法を知らないそうなんですね。知らないから、当然、応急手当ては行わない。救急隊員の到着を待っているだけ。分かりやすいですね。
応急手当ての仕方を学んだことがあるというフランス人は、わずか40%。一方、北欧諸国やドイツでは80%以上の人が学んだことがあるそうで、その知識を生かして、事故にあった人を救うこともできるのでしょうね。北欧にドイツ・・・何事にも、国として、社会としてしっかり取り組んでいる国々は、違いますね。フランスは、やはりどこかラテンのノリ。思わぬ落とし穴がありますね。そこが人間らしいと言えば、らしいのですが・・・
では、どうして、フランスでは応急手当について関心が低いのでしょうか。
「応急手当」に関する明確な定義がないため、応急手当てをしてあげた相手が死亡した場合、その応急手当にあたったのが一般人だろうが、専門家であろうが、民事、あるいは刑事罰を受ける可能性がある・・・これでは、一般の人は、腰が引けてしまいますよね。触らぬ神に祟りなし。「連帯」が大好きなフランス人といえども、これでは応急手当について学ぼうなんて気は起きないようです。
また、行政の側にも応急手当の充実についてのしっかりした対策がないそうです。さらには、救急隊員たちの迅速でプロフェッショナルな対応が、一般の人たちの日和見主義を助長することにもつながっているとか。プロがいるんだから、プロに任せておけ・・・でも1分、1秒を争う場合、救急隊員が到着する前に心臓をマッサージするとか、そういった処置で命を取り留めることができることもある。ぜひ応急処置について知っておいてほしいと、フランス赤十字社の専門家は言っています。
では、どうやって現状を改善していくのか。まずは、関心を持ってもらうこと。家族・知人の事故に遭遇することも、高齢になればなるほど可能性は高くなる。若い人はもちろんだが、中高年の人にこそ学んでほしいと、専門家は言っています。また、救急手当てについて学ぶことを義務化してはどうか・・・学校で、職場で、あるいは運転免許証の交付の際に。そして、一般の人による応急手当ての甲斐なく、事故にあった人が亡くなった場合、手当てをした人が刑事罰に処せられないよう法整備をし、進んで人助けをする人を増やしていくべきだ。
その通りですね。後はどこまで実施に移せるか。この夏、フランス赤十字社は、各地の浜辺で応急手当についての講習会を無料で行うそうです・・・わざわざ「無料で」と記事に明記するあたり、お金にシビアなフランス人らしいですね、記事を書く方も、読む方も。いや、日本人が、伝統的にお金に対していい加減すぎるのかもしれないですが・・・宵越しの金は持たねえ~、お金は天下の回りものだ~、お金について話すなんて、はしたない・・・でも、さすがに今日では、金権、利益至上主義など、お金に貪欲な日本人も増えていますね。
さてさて、話題は、応急手当て。日本ではAED(自動対外式除細動器)をあちこちで見かけますね。取り付けられた施設では取り扱いの講習会も行われているようですので、これは安心ですが、それ以外の、たとえば、人工呼吸、止血。こうしたことを学んだことはありますか。わたしは昔、小学校か中学校で人工呼吸について学んだ記憶がありますが、咄嗟に出来るかどうか、自信ありません。もし、私と同じような方が多いようなら、日本でも、応急手当について、関心・知識を増やすことが必要なのかもしれないですね。
いよいよ、夏本番。事故には気をつけて、いい思い出を作ることにしましょう。