神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

GOD IS NOT GREAT/Christopher Hitchens

2009年12月20日 | 翻訳・英語
ようやく読み終えました。読んでみると想像以上にまじめな本でした。当たり前ですが宗教関係の単語がやたらと多く、最近洋書を読んでてこれほど電子辞書のお世話になったことはありません。おかげで読むのが遅々として進みませんでした。
 内容は大変興味深いのですが、それほど革新的なことが書かれているわけではありません。読んでみて思ったのですが、日本人の私から見るとこの著者の無神論はキリスト教的無神論とでも言いたくなりますね。一神教の対極としての無神論とでも言いましょうか。要は「all or nothing」です。
 確かに聖書とか読んでても、まあこんなことある訳無いよな、と私は思います。処女懐胎なんて本気で信じてるんでしょうかね。でも、そんな私が無神論あるいは唯物論かというとそうでもないんです。神社に行くと真剣にお祈りします。個人的に不思議な体験をしたこともあります。自分の考えを分析してみると、この世には人知を超える何かがあるようには思ってるんですが、それはそれこそ人知を超えてますから、人間が考え出した現実のものが神ではありえないという考えです。
 そう考えると日本のいわゆる神道という、教義も何にもなさそうなアバウトなものが結局私にはぴったり来るんでしょうね。