Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

心理学における情報教育

2005-02-25 | Education
 2003年から高校において情報処理教育が本格化したことによって、大学でも学生に対する情報処理教育の内容についての見直しの議論が盛んだ(2006年問題)。
 従来のワープロ、ネット検索、メール程度の内容は、特殊事情の一部学生をのぞいてほとんどの学生には不必要であろう。心理学教育では、初等教育としての表計算や統計ソフトは必要だろう。専門課程では、専門的なデータベースやネットワークの活用、簡単なプログラミング言語の習得、プレゼンテーションの実習など、実際の研究活動に必要な内容に集中することになると思う。またネットを中心とした広義のコミュニケーションのあり方、情報倫理についての教育はむしろ重要になろう。
 そして、これらを「どのように学ぶか」について教師と学生の双方が考える必要がある。学生が教師に「教えてもらう」ことがその本質ではない、ということだ。教師が「すべてを知っている」ことを前提とすれば、早晩そのような教育は破綻するだろう。


Reference
大学等の一般情報処理教育に関するメーリングリスト
http://groups.yahoo.co.jp/group/TheLiberalArts/messages/1?expand=1
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