ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

初夏の道東紀行2018 その6 根室/落石クルーズ エゾライチョウ タンチョウ ウミガラス フルマカモメ等

2018-06-29 | 北海道

6月29日知床半島羅臼の鷲の宿を後にして、根室に向かいますが、途中、野付半島に立ち寄り、アカアシシギに会えないものかと探しましたが、あえなく撃沈。夏に何度も訪れていますが、未だに会えず。ネイチャーセンター( NC)の方によると、運が良くて、1日に1度会えるかどうかとのことで、やっぱり無理かな。天気も今ひとつで、写真も大したものが撮れず、タンチョウぐらいです。しかし、6月22日に訪ねた時には、ほとんどなかったエゾカンゾウが満開で、広大な草原を花が埋め尽くしていました。
写真は、積み残していたシマフクロウです。つくづく大きいなと思うのは、500mmで撮ると画面からはみ出しそうになってしまうからです。

そして、餌をくわえて、巣に戻るシーンをもう1枚。

タンチョウのペアでしょうか、野付半島の干潟でシンクロしながら採餌していました。

野付半島を後にして、根室の風蓮湖に到着。まだ、シマエナガの写真をものにしていないKSさんのためにも、なんとかしようと春國岱の森や市民の森など、目撃情報のあったポイントを中心に丹念に探すも、1度声がしたのみ。狙って探すとなかなか出てくれないものです。なんとかおさまってくれたのは、オオアカゲラでした。

エゾムシクイも子育てに大忙しで、青虫を何匹もくわえていました。

最近は、根室での定宿になっているフィールドイン風露荘に投宿し、翌30日、朝の落石クルーズに繰り出しました。土曜日のせいか、10人以上のお客さんを乗せて、ユルリ モユルリ島に向けて出航です。今回はここ1週間ほど姿を見せていないというエトピリカに期待しましたが、全く見えません。どこに行ってるんでしょうね。しかし、ウミガラス、フルマカモメ、ケイマフリ、カンムリウミスズメ、ウトウ、コアホウドリ、オオミズナギドリ等が出現し、楽しませてくれました。
白色型のフルマカモメが船の目の前に浮かんでいました。この白い姿を見ると確かにカモメと名付けられたのもわかるような気がします。

灰色のフルマカモメだと、なんでカモメだよ!と思ってしまいます。


夏羽のウミガラスがよく出てくれました。警戒心がないのか船が間近に来ても全く気にしていないようで、目の前で見ることができました。
ウトウと並んだウミガラスです。

目の前に来てくれたウミガラスです。この個体は、非繁殖個体なんでしょうか。しているとするとどこでしょうね。


コアホウドリが目の前を横切って行きましたが、早すぎてうまく収められません。残念。

ケイマフリが遠くの岩陰をバックに飛んでいます。

あっという間にクルーズは終わってしまいます。ヒメウの中にチシマウガラスがいないかと探しますが、未だに会うことができていません。さて、クルーズを終えて、根室半島を散策しながら、春國岱のNCの方に聞いた半島の先にある北方原生花園を訪ねてみました。上空をオオジシギが飛び、下を見るとヒオウギアヤメの間をベニマシコの♂♀が飛び交っていました。子育て中なのかもしれません。納沙布岬にも行きましたが、濃い霧が出てきて、早々に退散です。

エゾライチョウが根室の森に出るというので、林道を探索しますが、なかなかお目にかかれません。そして、北海道と今日でさようならという最後の7月1日の朝食前に、再び林道へ。捜索範囲を広げるも成果なく諦めかけて、林道を出ようとした最後の最後に現れてくれました。ヒナ連れでしたが、ヒナは草の陰で気付かず、気付いた時には、さっさと隠れてしまいました。なので、♀単独の写真です。4年ぶりの嬉しい出会いでした。



ということで、エゾ梅雨の真っ只中にも関わらず、なんとか満足の行く鳥見ができて、やっぱり北海道は素晴らしいところです。最後の写真は、風蓮湖で多くのギャラリーを集めていたタンチョウの母子と夕日に浮かぶタンチョウのシルエットで本紀行の締めとしたいと思います。


長々と北海道シリーズをやってしまいました。というのも7、8月はなかなかいいネタがない鳥枯れの季節なので、ご容赦ください。その上、予定していた小笠原航路ツアーが台風19号のおかげで、中止。その上富士山の奥庭も台風20号のおかげで行くことができず、散々です。今年は、天候に祟られています。地球温暖化の影響であることは間違いないでしょう。なんとかしないととつくづく思います。そんなわけで、次回は、7、8月に近隣で収めた鳥たちを急遽代打でアップする予定です。

初夏の道東紀行2018 その5 知床峠/羅臼 シマフクロウ ギンザンマシコ等

2018-06-28 | 北海道

6月28日小清水原生花園で花と小鳥たちをたっぷり楽しんだ後、呼人野鳥探索路に立ち寄り、今夜の宿であり、シマフクロウの観察ポイントでもある羅臼の鷲の宿に向かいました。途中知床峠を越えて行きますが、まさか、ギンザンマシコにご挨拶しないで通過するなんてありえません。知床連峰の頂には、少し雲がかかっているようですが、幸い天気は問題なさそう。ウトロ側から峠を登ります、途中、車を置けるスペースがあったので、立ち寄り、ひょっとしてオオムシクイでも出てくれないかと期待しながら、しばし待ってみました。しかし、そんなうまい話はあるわけもなかったですが、今回の遠征で唯一となるクマゲラのちょっともの悲しげなキョーンが聞こえてきたのが救いでした。そんなこんなで峠に着くと、霧も視界を遮るほどではなかったですが、風が少し強く、ちょっと肌寒い天気でした。でも、待つのに問題はなく、カメラを用意すると、今日は、駐車場の上の方には誰もいません。数人の方が展望台から下のハイマツ帯にカメラを向けています。ちょっと待っていると早速現れてくれます。今年は本当によく出てくれ、やっぱり、♂同士で追っかけあいをしたり、♀とハイマツの上に出てきて、様子を見たり、青い松の実を齧ったりと、今日はたっぷり、上から目線で楽しませてもらいました。




枯れ枝に止まってくれて、足元までよく見えました。そして、飛翔!


夕方、鷲の宿に到着すると、コマドリの囀りが迎えてくれ、川には、カワガラス、キセキレイがいました。今夜も大勢のお客様がいらしているようで、兼食堂の窓はすでに三脚で埋まっているようです。宿の方が、部屋からでも見えるけど、バスからもいいよとのことで3人で、川そばに置いてある廃バスの中で待つことにしました。最近は、ヒナに餌を運ぶため、7、8時頃やってきて、その後2、3時間後にまたやって来るパターンが多いとのこと。時々体を伸ばしながら待っていると、8時過ぎに、ウーというシマフクロウ♂の方の声が聞こえてきます。しばらくして、ウーと鳴くとウーウーと2声鳴き交わすので、どうやら♀も来ているようです。待っているとフワッと降りてきました。「来た!」とカメラを構えてシャッターを切ります。降りてきたのは♀のようで、♂が狩りを始めないので、しびれを切らして自分で採ることにしたらしいです。



そして獲物の山女魚めがけてジャンプ!

最初の獲物は自分で食しましたが、川の中の生簀を覗き込んで、再び狙います。


そして羽を広げてジャンプ!、羽は広げたままで、足で獲物を探っているように見えます。


獲物を掴んで、石の上に上がってきます。

口にくわえ直すと、こちらに向かって飛び立ちました。巣に持ち帰ったようです。


そして、それから待つこと3時間。また♀が来てくれました。が、今度は、生簀ではなく、川の中の石の上で獲物を探しているようで、飛び込むとちゃんと天然物?を捕まえました。
そして、口にくわえて、ヒナの元へ飛んで行きました。


今回は、アングルが変わり、照明も少し変わったそうで、前回とは、違った感じで撮れました。正面からの飛翔が撮れたのが嬉しかったですね。
次回は、本遠征シリーズの最終章で根室近辺と落石クルーズをアップする予定です。

初夏の道東紀行2018 その4 小清水原生花園 ノゴマ ノビタキ シマセンニュウ等

2018-06-28 | 北海道

6月28日の午前中を小清水原生花園で過ごしました。濤沸湖と海の間の海岸線に沿って原生花園が広がっていますが、ここ小清水原生花園は、公園として整備され、初めて原生花園という名称をつけたせいなのか、観光客がひっきりなしにやって来ます。それでも、小鳥たちは慣れているのか歩道のすぐそばにも営巣して、ノゴマ、ノビタキなどを目の前で見ることが出来ます。他には、オオジュリン、ホオアカ、ベニマシコ、マキノセンニュウなどがいました。今回訪れた時には運良く、エゾスカシユリが満開!公園を埋め尽くしていました。おかげで、花と小鳥たちを心ゆくまで堪能しました。
原生花園から濤沸湖を望む。その名も原生花園駅のかわいい駅舎があり、ローカル線の旅を楽しむこともできるようです。

まずはエゾスカシユリをバックにノビタキ♂です。展望台のすぐ下に営巣しているようで、ひっきりなしにやって来ます。


少し引き気味にしてみました。


続いてノゴマです。歩道のすぐそばに営巣しているようで、目の前にやって来ます。最初♀ばかりがやって来ました。

♂はどこかと探すとすぐ近くで、エゾスカシユリに囲まれて、サボっているようでした。時に囀ることもあります。

でも、しばらくすると、取り返すように繰り返し餌を運んできます。




再びノビタキに戻ります。♀は何故か花のすぐそばにたたずみます。すぐには巣に戻らず、少々様子を見てからです。




エゾノシシウドの上にも止まってくれました。

♂は少し目立つ所に止まるようで、どうしても花がバックになってしまいます。


シマセンニュウも結構いるのですが、少し人見知りしているようです。

濤沸湖を後にして、知床に向かいました。次回は、途中の知床峠のギンザンマシコと羅臼のシマフクロウをアップする予定です。

初夏の道東紀行2018 その3 オムサロ原生花園 ベニマシコ シマセンニュウ オオジュリン コアカゲラ オジロワシ コヨシキリ キビタキ キバシリ等

2018-06-26 | 北海道

6月26日はお天気が良くない予報なので、朝5時起きとしましたが、4時ごろ目が覚め外を見ると、なんと晴れています。慌てて皆を起こし、オムサロ原生花園に駆けつけました。ここは、そんなに広くなく、歩道が多いせいか鳥への距離が近いのが嬉しいオススメの原生花園です。おまけにベニマシコの密度が濃いように思えます。そこで、今回はベニマシコに狙いを絞り、しかも花と絡むような位置取りで待つことにしました。ベニマシコの夏羽は格別に赤いですからね。ところがこちらの思い通りにいかないのが世の常。エゾノシシウドの前で、待つのですが、さっぱり。シシウドに現れたと思うとモロ逆光の空抜け。そんなこんなで、花と絡めるのは諦めて、池近くのソングポストに移動します。すると、やっぱり、よく出てくれるのですが、目立つ場所は、空抜けの枯れ枝ばかり、文句を言ってられないので、やっぱり撮りまくりました。
目立つ枯れ枝で、しっかり囀ってくれました。




時に♂2羽で居ることがありますが、あまり争っているようには見えません。どういう関係なんでしょうね。

シシウドの上に止まってくれれば白と赤のコントラストがいいなあと思いますが、うまくいきません。それでも、緑がバックだとやっぱり深紅が映えます。




オムサロ原生花園には、他にノゴマ、ノビタキ、オオジュリン、シマセンニュウ、コヨシキリ、マキノセンニュウ等がいました。花と絡んでくれませんでしたが、シマセンニュウが間近で囀ってくれました。絡むのは、あまり増えて欲しくないヨモギでした。


オオジュリンがなんとかエゾノシシウドに乗ってくれました。

オムサロ原生花園を後にして、ワッカ原生花園にも立ち寄りましたが、ここもやっぱり花が少ない。おまけに時間もお昼どきのせいか、さっぱり。広い敷地をウロウロするも、アップできるような写真は皆無でした。続いて網走湖の呼人野鳥探索路に寄りました。入ってすぐにキビタキが迎えてくれましたが、事件が起こり、今日の宿その名もはなことりの宿に向かいました。

翌々日も呼人に立ち寄りました。クロツグミやアオジなどが結構囀っていましたが、大した成果はなく、キバシリを写せたぐらいでした。

濤沸湖の湖畔にあるはなことりの宿は周りが、絶好の探鳥ポイントで、ちょっと散策するだけで多くの鳥たちと出会えます。特にコヨシキリの多いポイントがあって、そこらじゅうで囀っていました。

翌27日は、予報では大雨。朝のうちはまだもつようなので、網走ネイチャークルーズで海鳥たちを狙いましたが、出発早々雨が降り出し、鳥の出もクジラもさっぱり。主なものは、フルマカモメとウトウとミンククジラがちょろっとぐらいで、アップできるような写真は皆無。日本野鳥の会の割引で半額だったのがせめてもの救いでしょうか。午後は大雨の中、濤沸湖の白鳥公園のネイチャーセンターで過ごしました。結構、オカヨシガモ、カワアイサ等の水鳥やオジロワシなどが観察できてよかったです。
28日は、小清水原生花園に立ち寄りましたが、今年の道東では、ここが当たりでした。エゾノスカシユリとエゾキスゲが満開で、花をバックにノゴマ、ノビタキなどが目の前に現れてくれます。大部分は次回のアップですが、予告編として、オオジュリン♀と海側をよく飛んでいたオジロワシです。


《追伸》ヒナが顔を出していたコアカゲラのポイントに何日か後に行って見ると、親の姿とヒナの声はするものの巣穴に行く様子はありません。無事に巣立ったようで、ヒナの姿は見つけられませんでしたが、餌をくわえた♀親は確認できました。






初夏の道東紀行2018 その2 シブノツナイ湖/オムサロ原生花園 コアカゲラ ツメナガセキレイ ノゴマ ベニマシコ ノビタキ オオジュリン等

2018-06-24 | 北海道

6月24日:2年前の道東遠征で偶然見つけたコアカゲラ。同じ場所でまた営巣しているのではないかと期待を持って行ってみると、いましたいました。同じ営巣木あたりからヒナの声が盛んに聞こえ、巣穴の数も増えているようで、毎年うまくいっているのかもしれません。程なく嘴に餌をくわえた♀がやってきましたが、突然の来訪者に警戒しているよう。そこで、距離を置いて待っていると、安心したのかちゃんと給餌してくれました。程なく♂もやって来ると、ヒナが巣穴から顔を覗かせます。もう大きくなって巣立ち間近のようでした。
コアカゲラの♀。餌をくわえて、こちらを警戒しているよう。奥の小鳥はコサメビタキです。



すぐに♂が餌をくわえてやって来ますが、ヒナは待ちきれない様子で顔を出します。ヒナの額の赤色の広さが違うようで、♂♀の違いかもしれません。



このイクメン父さんは、いい餌場を見つけたのか、1分もおかずに餌を運んできます。そのせいか♀はしばらく休んでいるようでした。



巣立ち間近で、警戒も薄いとはいえ、圧力をかけないようにと早めに退散しました。当日の宿、屈斜路湖の川湯温泉付近を夕方探索するもほとんど成果なく、近くのイソツツジの群落を楽しんで終了。翌日の25日の午前中は、北見市の公園や富里森林公園等を巡りましたが、湖でオシドリ♀、森で、コルリ、オオルリやアカハラのさえずり、遠くを飛んでいるアオバトやヤマゲラを見た程度でした。北見市では、カー娘たちの気配もなしでした。そこで、オホーツク沿いの原生花園を目指して、車を進め、まずは、シブノツナイ湖の原生花園で、ツメナガセキレイを探します。海沿いの細い道を行けるところまで行って、車を降り鳥見開始です。2年前に見かけたあたりに姿は見えず、少し戻るように歩くと原生花園の小鳥たち、ノゴマ、オオジュリン、ノビタキ、シマセンニュウが現れ、湖には、オカヨシガモやスズガモが浮かんでいました。
先ずは、ノゴマで、ハマナスの花に囲まれています。

エゾノシシウドばかりが目立ち、どうも花が少ないようです。そのシシウドをバックにしてノゴマ、続いてノビタキです。


しばらく歩いて、ようやくツメナガセキレイの声が聞こえて来ます。嬉しいことにエゾノシシウドを採餌用の見張りポストにしているようで、餌を見つけるとフライキャッチして、巣に運んでいるようです。



巣に餌を運んだ後は、採餌ポストに戻ってくるので、待ち構えて着地シーンを狙いました。

今にも雨の降りそうな中、次のポイントのオムサロ原生花園に向かいました。シブノツナイもそうでしたが、ここも6月の終わりにしては、花が少ない。その上、空模様が怪しいせいか、午後4時だというのに暗い。しかし、鳥の密度は濃く、距離が近い!早速、エゾノシシウドをバックにベニマシコを収めることができました。

花と絡めませんでしたが、オオジュリン♂です。止まっているのはヨモギのようですが、どうもヨモギがあちこちの原生花園で増えて、在来の花を脅かしているそうです。自然の流れとはいえ残念なことです。

ちょっと思ったより花の数が少ないセンダイハギをバックにノビタキです。

次回は、翌日26日のオムサロ原生花園の小鳥たちをアップする予定です。

初夏の道東紀行2018 その1 野付半島/養老牛/知床峠 ギンザンマシコ シマフクロウ タンチョウ シマセンニュウ等

2018-06-22 | 北海道

毎年恒例となっている初夏の北海道。2018年は、花と小鳥をメインテーマとして、野付半島、屈斜路湖、北見、紋別、濤沸湖、知床、根室等の道東をいつもの鳥友KSさんとHMさんの3人で回ってきました。ギンザンマシコ、コアカゲラ、シマフクロウ、タンチョウ、原生花園の小鳥たち、落石クルーズの海鳥達、4年ぶりのエゾライチョウ、写真には収められなかったクマゲラ、ヤマゲラ等の92種類の鳥達に会うことができました。この季節の北海道、カラッと晴れてくれるかと思えば、今年は何やら梅雨のような空模様。どうも梅雨前線が北海道に停滞しているようで、「エゾ梅雨」とやらに捕まったようです。10日間の行程でカラッと晴れてくれたのは2日だけでした。それでも、鳥見にならないほど降られたのは、1日だけで、なんとか予定のポイントを巡ることができました。
6月22日、中標津空港に降り立ち、先ずは野付半島に向かいました。雨雲を従えて到着すると、晴れ男KSさんのおかげかなんとか雨は治まり、龍神崎灯台周辺を探索。天候不順なせいか、不作の年なのか、花が今ひとつ。そんな中で、先ずは、ハマナスとシマセンニュウです。

托卵をしようとしているのか、カッコウが飛び回っています。

野付半島にも何つがいかいるようで、入江で、魚を捕まえたタンチョウです。

日も傾いてきたので、今日のお宿の養老牛の湯宿だいいちに向かいます。シマフクロウで有名な宿ということで、どんなところなのか一度は、行ってみようと思っていました。夕食中にシマフクロウがやってきたとのことで、食事は置いといて駆けつけると大きなガラス窓越しにシマフクロウが目の前に。間近に見えますが、ちょっと動物園で見ているような感じでした。

翌23日早朝、宿周りを散策すると、オオルリやエゾムシクイが囀ったり、トラツグミのなんとも言えない(個人的には大好きな)囀りが聞こえてきたりと結構楽しめます。センダイムシクイも元気に鳴いていますが、子育てをしているのでしょうか餌をくわえてどこかに持って行ってました。

ツツドリの声もよく聞こえてきますが、目の前を飛んでいたので、収めました。

宿を後にして、屈斜路湖、チミケップ湖等を巡ってクマゲラ探索を行いました。営巣木を探すものも声も姿もなし。やはり、時期が少し遅かったよう、どこも巣立っているようで、運よく子育ての遅れたクマゲラに遭遇できないかと考えましたが、そう甘くはないようです。そんなわけで、24日はクマゲラは諦めて、宿にした屈斜路湖川湯温泉から知床峠に向かうことにしました。前日にギンザンマシコがよく出ていたとの知り合いからの情報に心変わりしました。朝6時過ぎに到着すると、カメラマンが駐車場西側のハイマツ帯の下側に並んでいます。言葉通り、到着早々、ギンザンマシコが何羽かで飛び込んできました。ハイマツの中からヒョイと出てきたり、♂同士で追っかけあいをしたり、色彩の地味なメスもよく出るしとほとんどギンザン出ずっぱりの状況で、今年は、本当に多い!おまけに峠が暖かい! そんかこんなで2時間ほど撮りまくってしまいました。
知床峠から羅臼岳を望んだシーンです。前回は柵の右側のハイマツ帯に出てくれたのですが、今年は、駐車場の上側によく出るようです。

ギンザンマシコのオンパレードですが、先ずは飛びのシーンからです。


♂と♀が同時に写り込むシーンもなんとか。

まだ青いハイマツの実をバリバリと食していました。


そして、ハイマツの上に登って、あたりを警戒、///しているようには見えませんが、やっぱり周りの様子を見ているのでしょうか、写真向きのポーズを取ってくれます。







次回のその2は、コアカゲラとシブノツナイ湖のツメナガセキレイ等をアップする予定です。

大洗〜苫小牧航路/札幌紀行 その4 オオトウゾクカモメ コアホウドリ クロアシアホウドリ ハシボソミズナギドリ フルマカモメ等

2018-06-10 | 北海道

6月10日苫小牧〜大洗航路復路後編:朝の7時半を過ぎる頃、船は下北半島付け根の鮫角沖を通過し、三陸海岸沖にさしかかります。リアス式の海岸を遠くに見ながら海鳥ウォッチングを続けます。海鳥たちはよく出てくれ、時にオオミズナギドリやハシボソミズナギドリが数千羽以上の群れでいることも珍しくありません。その中にクロアシアホウドリ、コアホウドリも複数羽、時には数十羽居ることもあります。金華山沖を過ぎると海鳥は、オオミズナギドリばかりとなり、風も強くなり、時に雨交じりですが、塩しぶきが襲ってくるので、今回のウォッチングは終了となりました。
コアホウドリとクロアシアホウドリがランデブー飛行を見せてくれたり、複数羽が同じ画角に収まってくれました。






単独でも船の近くまで飛んでくれる個体があり、楽しめます。コアホウドリです。


オオミズナギドリと交差。大きさの違いがよくわかります。

クロアシアホウドリは近くまで来たら写すことにしましたが、近くなると飛翔が早くてカメラが追いつけません。



オオトウゾクカモメも何度か出現してくれました。



獲物を奪えたかどうかはわかりませんが、オオミズナギドリを襲っていました。名前の通りです。

換羽しているのでしょうか、羽がまだらのフルマカモメです。

餌がたくさんあるのでしょうか、千羽以上の群れのハシボソミズナギドリです。

オオミズナギドリも千羽以上の群れをよく見かけます。

以上で、自身初体験の大洗〜苫小牧航路紀行は終了です。ベストシーズンとはいえ、航路上には思った以上の海鳥たちが飛び交っていたのに驚きました。今度は、少し早めに乗って、ヒレアシシギの群れも見たいものです。
次回からは、6月22日から10日間に渡って、巡った道東紀行を6回に分けて順次アップしていく予定です。初回は、野付半島、知床峠のギンザンマシコなどです。

大洗〜苫小牧航路/札幌紀行 その3 アホウドリ コアホウドリ クロアシアホウドリ アカアシミズナギドリ ハシボソミズナギドリ フルマカモメ等

2018-06-10 | 北海道

6月10日苫小牧〜大洗復路前編:6月9日の札幌近辺での探鳥を日没で終えて、苫小牧港に到着。近くの回転ずしに繰り出し、夕食をとったのち、船に乗り込み、就寝。夜明けとともに起き出し、5時ごろから観察開始です。船は、下北半島北端の尻屋崎まで来ています。一昨日と同様に海鳥たちは飛び交い、海面に浮かんだ群れが飛び立ちます。下北半島付け根の鮫角沖で、アホウドリも出現しました。
先ず、よく出てくれたコアホウドリです。海面から飛び立ったり、船と並んで飛んでくれたりと楽しませてくれます。



続いて、クロアシアホウドリです。一番よく出たアホウドリで、段々と複数羽で出ることも多くなりました。






アカアシミズナギドリが2羽で、船と並んで飛んでくれました。アカアシといっても、足の色はよくわかりませんが、くちばしの薄いピンク色はよく目立ち、これが識別ポイントです。


ハシボソミズナギドリは、羽がきちんと揃った若鳥がほとんどのようです。多くは、複数羽で海面にいます。


フルマカモメもよく出てくれます。


そして往路では出てくれなかったアホウドリが遂に出現。この1回きりでしたが、船と並んで飛んでくれ、たっぷりと楽しませてくれました。まだ全身が黒い若い亜成鳥のようですが、くちばしは、太く、ピンク色です。




次回は、苫小牧〜大洗復路後編として、鮫角沖から金華山沖あたりまでをアップします。クロアシアホウドリ、コアホウドリがランデブー飛行を見せてくれました。
*西日本は、大雨で甚大な被害が出ており、故郷の岡山も相当な被害が出ていますが、実家等は被害を免れているようです。

大洗〜苫小牧航路/札幌紀行 その2 アカモズ 亜種シマエナガ 亜種エゾフクロウ ノビタキ キビタキ キバシリ

2018-06-09 | 北海道

6月9日は苫小牧/札幌周辺の森林公園などを1日かけて巡り、北海道の小鳥たちとやって来た夏鳥たちと会うことができました。最初の森では、ヤマゲラの声を聞いたものの姿は見えませんでしたが、亜種シマエナガのヒナ連れに遭遇しました。
亜種キタキバシリがゴジュウカラやハシブトガラを見ていると出現し、珍しいことに木のある一点に暫く佇んで、サービスしてくれました。

何羽かのヒナを連れた亜種シマエナガが出現。枝被りですが、親は何とか収まってくれたものの、ヒナは葉っぱの陰から出てこず、写真には収められませんでした。

そして、アカモズのポイントに移動し、一帯を探索しましたが、なかなか姿を見せてくれません。諦めかけてバスに乗り込もうとしていると、ガイドのIさんの執念が実ったのか、アカモズが出現。写真の条件は今ひとつでしたが、暫く付近で餌探しをしたり、水浴びをしようとしたので、ゆっくり観察することができました。






草原性の小鳥であるノゴマ、オオジュリン、ホオアカ等がいました。そのうちのノビタキが写真に収まってくれました。

亜種エゾフクロウのポイントに向かうと、日の傾きかけた森の中で巣立ったばかりらしいヒナが可愛い姿を見せてくれました。



少し遠かったですが、キビタキが枝の先端で美声を披露してくれました。


次回は、苫小牧からの復路となる大洗航路の海鳥たちをアップする予定です。

大洗〜苫小牧航路/札幌紀行 その1 オオトウゾクカモメ コアホウドリ クロアシアホウドリ カンムリウミスズメ トウゾクカモメ等

2018-06-08 | 北海道

6月7〜10日に大洗〜苫小牧航路+札幌周辺の小鳥を観察するALPNツアーに参加してきました。大洗からの太平洋航路は、初体験でしたが、南の海からやって来た想像以上に多くの海鳥たちが次々に出現し、大いに楽しめました。ライファーであるオオトウゾクカモメとコアホウドリを初めとして、アホウドリ、クロアシアホウドリ、トウゾクカモメ、カンムリウミスズメ、シロエリオオハム、アカアシミズナギドリ、フルマカモメ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ等に会うことができました。苫小牧に上陸後、苫小牧〜札幌周辺の森や草原を探索し、40年ぶりの出会いとなるアカモズ、フクロウ、キバシリ等に会うことができました。3日間の行程で56種の鳥が出現しました。
大洗〜苫小牧航路:7日に鳥友HMさんをピックアップして、大洗港に向かい、ツアーに合流。夜の10時半頃から船に乗り込み、すぐに就寝。初めての太平洋航路に交感神経は興奮し、よく眠れなかった気がしました。翌朝目覚めて、デッキにカメラを設置し、宮城県の金華山沖あたりから、観察開始です。オオミズナギドリは早くから飛び交い、すぐにクロアシアホウドリも出現し、次々に海鳥たちが現れ、ガイドのIさんが見つけてくれます。先ずは、万羽以上は見たのではないかと思われるオオミズナギドリです。

観察開始早々、浮かんでいたトウゾクカモメが出現。しかし、羽を痛めているようで、飛ぶことができないようです。この航路に現れる白黒の海鳥にしては、珍しく、首筋に黄色が入っています。

海鳥だけでなく、カマイルカも出現、ジャンプしながら船に近づいてきます。

海に浮かんでいたハイイロミズナギドリが飛び交い、群れもよく見かけました。

北上している夏羽のシロエリオオハムも結構いました。飛び立とうとしますが、なかなか浮き上がりません。

カモメと名前は付いていますが、ミズナギドリ科のフルマカモメが浮かんでいました。ちょっとずんぐりした体型ですが滑るように飛びます。


そして、本ツアーの目玉であるオオトウゾクカモメです。海に浮かんでいたようですが、飛び立って船と並行して飛んでくれ、その精悍な巨体を存分に楽しませてくれました。



海上は凪いでいるせいか、多くの海鳥たちは浮かんでいます。クロアシアホウドリが飛び立ち、船の近くを飛んでくれます。


そして、昨年4月の八丈島航路では、お目にかかれなかったコアホウドリも次々に現れてくれます。





そして、泳ぎながら北上しているカンムリウミスズメの家族も出現。ムクドリ程の大きさしかないカンムリウミスズメ。海に浮かんだその姿は、フェリーの上からだと小さな点ですが、ガイドのIさんは見逃しません。恐るべき観察眼に脱帽です。


夕方5時頃には雨も強くなり、海鳥の出現も少なくなってきたので、観察終了。苫小牧に入港後ホテルで一泊。次回は、翌朝から1日巡った苫小牧、札幌周辺の鳥たち、アカモズ、キバシリ、エナガ、フクロウのヒナ等をアップする予定ですが、22日から道東に遠征してきますので、2週間後ぐらいでしょうか。

オオコノハズク 群馬県/サンコウチョウ 埼玉県西部

2018-06-02 | 関東地方

5月27日に樹洞に営巣しているオオコノハズクの情報をいただき、ライファーであるし、この冬の板橋では、0勝4敗だったので、とるものも取り合えず早朝から駆けつけました。少し距離を置いて樹洞を望むと頭が見えます。しばらく待っていると見えなくなったり、頭だけ出したりとしていましたが、何やら中の方でゴソゴソ動いている灰色のものが見えました。どうやらヒナのようで、洞の中で暴れているようです。そうしていると親も体を乗り出してくれ、ヒナは全身が見えました。親のお目目ぱっちりは撮れませんでしたが、ヒナのお目目は見えたことで、満足して、帰途につきました。夕刻の方が活動的だったのでしょうね。




6月2、3日にそろそろ抱卵かなと思い、サンコウチョウのポイントに出かけました。すると悲しいことに何者かに襲われたのか、巣が壊れていました。残念なことです。何日か前に壊れていたそうです。しかし、サンコウチョウは、近くに時々現れるので、あたりをウロウロしながら、カメラを構えることにしました。尾長の♂が2個体いるようです。囀りで違いはわかりますが、姿は同じにしか見えません。









次回は、6月7〜10日に遠征した大洗〜苫小牧航路と札幌周辺の鳥達を3回にわたってアップする予定です。