ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その4/アカヒゲ ルリカケス マミチャジナイ ズアカアオバト アカハラ アカアシシギ

2024-06-24 | 琉球地方
囀るアカヒゲ♂ 2024年3月28日 奄美大島

3月27日〜28日奄美大島自然観察の森;時刻は午後4時ごろですが、まだまだルリカケスは登場してくれます。
すぐ近くにヌッと現れることもありますが、流石に全身は見えません。
外周の道路の桜並木にもサクランボを食しにツグミ類が来ていますが、ズアカアオバトもいました。こちらは♀のようです。
アカハラも盛んにサクランボを食しています。
午後5時には切り上げて、宿に戻り夕食。翌28日にはやはり自然観察の森。大瀬海岸に寄ろうかと思いましたが、いらした方の情報では、特に大物もいないようなので、自然観察の森に専念することにしました。桜並木で、マミチャジナイが良い感じで撮らせてくれました。全身がすっきり見えるとは思いませんでした。
さて、森の中ではルリカケスに‥‥
アカヒゲ♂が今日も元気に囀っています。この高いソングポストがお気に入りのようで、しょっちゅうやって来ます。
背面からのルリカケス。もうちょっと光が欲しかったですね。
アカヒゲは今日もあちらこちらで元気に囀っています。
ほんの目と鼻の先にいることも。
時期的に一番アカヒゲとルリカケスが見やすい時期だけに、その姿と囀りを堪能することが出来て、奄美大島最終日を9時半ごろには切り上げて帰路につきました。那覇経由で、岡山に戻るのですが、乗り継ぎが悪く、那覇空港で相当時間があります。また、奄美から那覇への直行便がなく、与論島経由で短い時間の飛行を繰り返し、不便な物です。那覇空港で相当の時間があるので、近くの漫湖に寄ってみることにしました。干潟にはアカアシシギが何羽か立ち寄っていました。夏羽になりかけています。他にはクロツラヘラサギがいましたが、出会い頭で、飛ばれてしまいました。
以上で、春の琉球列島紀行は終了ですが、与那国、石垣、奄美と経由で沖縄島を短期間で巡るのはやっぱり慌ただしすぎるようで、各島をじっくり回る方がいいかなとも思いましたが、アカヒゲをこれでもかというほど堪能したのは楽しかったですね。

次回は地元の鳥たちをアップして、タイ南部紀行に戻りたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その4/アカヒゲ ルリカケス サシバ

2024-06-21 | 琉球地方
ルリカケス 2024年3月27日 奄美大島

午後の奄美大島自然観察の森(続き);森の中を散策しているとアカヒゲが飛んで来ました。見ると♀ではありませんか、囀らないので、中々目にする機会がありません。地上で食べ物でも探しているのでしょう。
枝に飛び移ってくれましたが、すぐに飛び去ってしまいました。
今度はルリカケス。実に見事な色彩で、堪りません。日本の固有種として、固有遺存種と言われていますが、よく生き残ってくれました。奄美大島だからこそだったんでしょう。
全身が見える所に出てくれました。
開けた道に出ると上空を猛禽が、辛うじて写ったその姿はサシバでした。渡途中でしょうか。
アカヒゲ♂も今日は昨日と打って変わって、よく目にします。見通しの良い所に出てくれると囀らないでも見つかりますね。
森の各所でしっかり撮らせてもらいました。

次回は春の琉球列島紀行の最終章で、奄美大島と飛行機の待ち時間に出掛けた沖縄島の漫湖の水鳥をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その3/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ

2024-06-18 | 琉球地方
切り株ステージで囀るアカヒゲ♂ 2024年3月27日 奄美大島

3月27日午後、昼食を終えて、自然観察の森に戻って来ました。倒木上で採餌に余念のない亜種オーストンオオアカゲラ♂に再会。
早朝よりは明るく、シャッタースピードも上げることが出来ました。森の中をウロウロしますが、アカヒゲ♂はそこ彼処で囀っており、姿も見つかる機会が多いです。黙って行動していることも多いですが、下生えの少ない所にいてくれると簡単に見つかります。
口の中が見えましたが、真っ黒。
切り株の上で囀る♂がいました。まるで、ステージの様で、おまけに草が絡まって、舞台に飾り付けがしてある様です。
隙間からでしたが。地面をウロウロしていることもしばし。
こちらは小枝の上で囀ってくれましたが、高さは目線。
倒木の上でも。
今度は枝状で。
一日自然観察の森に張り付いたせいか、たくさんの囀るアカヒゲ♂をモノにできました。

次回もこの続きで、引き続きアカヒゲに加えて、ルリカケスも登場します。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その2/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ アカハラ

2024-06-06 | 琉球地方
囀るアカヒゲ♂ 2024年3月27日 奄美大島

奄美大島3日目の3月27日早朝、流石に昨日ナイトツアーで遅かったので、夜明け前の出動はやめました。それでも明るくなる頃に宿を出て、奄美自然観察の森へ直行。早速、森に入ります。入り口近くに営巣していた亜種オーストンオオアカゲラ♀が巣穴から顔を出していました。抱卵中なのでしょう。
少し進むと暗がりで、コツコツと音がするので、探すとオーストンオオアカゲラの♂が倒木を突きながら採餌中でした。まだ森は暗く、シャッタースピードを上げてなかったので、ブレブレばかりでしたが、一瞬止まるシーンもあるので、何枚かはぶれないのがありました。
さらに進むと昨日とは打って変わって、アカヒゲの囀りがそこかしこで聞こえます。そっと探していると早速、枝上で囀っている♂が見つかりました。姿は綺麗で、可愛いですし、声も良いせいか、この後、何度も撮らせてくれましたが、いくら撮っても飽きないですね。
地面に降りて、餌でも探しているのではないかと思うアカヒゲ♂が目の前に。
ソングポストとしている高さ2~3mの枯れ木の上でよく囀っています。ここが気に入っている様で、何度もやって来ました。渡って来たばかりなので、比較的高いところで鳴いているのかもしれません。
囀る事なく、静かに止まっていることもあります。
観察の森の外周道路には桜、種類は分かりません、が植えられていて、さくらんぼがなっています。ツグミ類やヒヨドリ、ズアカアオバトなどが集まっている様で、ツグミ類はシロハラ、アカハラ、マミチャジナイの3種が確認できました。アカハラがしっかり写せましたが、顔がそんなに黒くないので、亜種アカハラの様です。こちらは♂。
こちらは♀の様です。
ということで、午前中はこの辺で切り上げて、昼飯を取りに森を離れました。

自然観察の森にじっくり腰を据える事にしましたので、同じ種類が登場する事になりますので、地元、タイ南部のアップを挟んで、奄美大島編を再開する事にします。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その1/アマミヤマシギ ルリカケス ズアカアオバト等

2024-06-03 | 琉球地方
林道にたたずむアマミヤマシギ 2024年3月26日 奄美大島

3月25日朝の便で、鳥友2人と石垣島を後にし、那覇経由で、奄美大島に午後3時ごろ到着、レンタカーに乗り込み、先ず空港隣の漁港で草地を探索。ブロックなどの資材が積み上げられていて、草地は少ない。目ぼしい鳥はおらず、亜種ホオジロハクセキレイを収めて、奄美自然観察の森に移動。
自然観察の森ももはや夕暮れ時で、入り口付近を少し散策して、早々に宿に移動でした。時折、アカヒゲの囀りは聞こえるものの姿を目にすることはありませんでした。短い時間に撮らせてくれたのはキセキレイと‥
奄美固有種のルリカケス。光線の具合は今一つのため、発色も今一つでしたが、早々にカメラに収まってくれてありがたいです。
名瀬市内のホテルに投宿して、翌朝暗い内に起き出し、ミナミトラツグミ(旧亜種オオトラツグミ)の囀りを近くの旧道で耳にして堪能。次第に夜が明けて道に出てくるツグミ大の鳥が見える様になりました。トラツグミか!と期待しましたが、いずれもシロハラ。ちょっとガッカリ。明るくなって写真も撮れる様になって、現れたのは、地元のリュウキュウサンショウクイでした。本州にも随分進出していますが、やはり本場で見る方が、なんかそれらしい。気のせいでしょうが。
電線に止まっていたのはズアカアオバト。
木の幹に直接なるイチジクの一種にやって来たのは亜種アマミヒヨドリでしょうが、亜種イシガキヒヨドリと比べると茶色味が薄いですね。実を食していました。
ここまではまだ雨は降っていませんでしたが、午前9時から金作原ツアーに参加しようと宿に戻る頃から雨が降り出して来ました。雨は止むとの予報でしたが、ツアーの間中、結構な雨。お陰で野鳥にはほとんどお目にかかれず、森の成り立ちや植物などのお勉強をさせてもらいました。午後から奄美自然観察の森に移動しましたが、寒気が南下して、寒く、おまけに暗く鳥の出はサッパリ。夕方、早めに切り上げて、今夜のナイトツアーに備えました。暗くなって、集合場所に到着。6人ほどで、ジープに乗り込み、夜の林道を進みます。マングース駆除対策が功を奏して、希少な野生種は数を増やしつつあり、事実、アマミノクロウサギは出発早々、林道に入ると直ぐにその姿を目にしました。今回、アマミノクロウサギについては数は出たものの、じっとたたずんでくれた個体がなく、写真はブレブレでした。さて、肝心のアマミヤマシギですが、今夜は中々お出ましがありません。後半になって、やっとガイドさんが見つけてくれましたが、道の脇の草の陰。
2羽目もやっぱり、こんな感じ。しかし、よく見つけるもんだな、と感心しました。さすが、プロのガイドさんです。
ツアーの終わりに近くなって、やっと道端にボォッーとたたずむアマミヤマシギが現れてくれました。ほんの数mで、なんとか全身が収まるほどの近さ。それでもじっとしてくれて、かえって大丈夫かいなと思ってしまいます。マングースはいなくなったものの野良猫がまだまだいますからね。
明日は良い天気で、アカヒゲに期待しましょう。

次回は、翌27日の奄美自然観察の森で、アカヒゲがしっかり出てくれました。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 石垣島編 その3/ズグロミゾゴイ ヤツガシラ ムラサキサギ ツバメチドリ等

2024-05-19 | 琉球地方
のっそりと歩くズグロミゾゴイ 2024年3月24日 沖縄県石垣島

3月24日(続き)芝生には、増えすぎて迷惑がられている外来種のインドクジャクがいました。ちょっと石垣島の雰囲気には合わないかな。
同じ個体かもしれませんが、日向に出て来たズグロミゾゴイ。近すぎて画角からはみ出しそうです。
石垣島にもジョウビタキ♀がいました。
シロハラクイナは相変わらず、すぐ隠れてしまいます。
亜種シマアカモズも各所にいます。きれいに撮れそうな時だけカメラを向けます。
島中探して、やっと1羽のヤツガシラに出会えましたが、距離があります。着地時に冠羽を広げてくれました。
上空にはカンムリワシが帆翔中。
何とか回り込んで、物陰から狙いました。ドアップで撮りたかったな。
ガイドも終わりの時間に近くなり、田んぼを回って、やっとシギチ。アオアシシギ です。他にはタカブシギがいたくらいで、寂しかったですね。
まだ、ムラサキサギがまだだったので、探すとやっと目の前に。画角が横だとはみ出すので、縦向きでやっと入りました。
道に出ていたシロハラクイナ。もう少しちゃんと撮らせて欲しかったな。
最後の田んぼで、ツバメチドリが畔にたたずんでいました。
これで、石垣島の1日ガイドも終了しました。運んでもらうのは楽チンですね、やっぱり。

次回はタイ南部遠征シリーズに戻って、本遠征の最大の狙いマラヤシマヤイロチョウをたっぷりアップしたいと思います。ご覧頂き有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 石垣島編 その2/カンムリワシ カタグロトビ ズグロミゾゴイ等

2024-05-16 | 琉球地方
飛び出したカンムリワシ 2024年3月24日 沖縄県石垣島

(続き)畔にたたんずんでいたカンムリワシですが、飛び出しそうなので、遅れないようにカメラをむけていると、飛び出しました。
春のこの時期はカンムリワシをよく見かけます。人工の柱や電柱の上によくいます。
石垣島で数を増やしているカタグロトビ。今では市内各所で見かけるそうです。中には警戒心の薄くなった個体もいて、かつてなら飛ばれてしまう距離でも平気でした。
木の影にもう1羽いたようで、飛び出したりして、周辺を飛んで‥
同じ枝先に戻って来て‥
ふんわりと飛び出しました。
そこかしこにいるシロハラクイナですが、すぐに隠れてしまうので、写真は中々これといったのが、撮れませんでした。
電柱の上のカンムリワシ。大きく口を開けて、ちょっと滑稽な感じです。
ツメナガセキレイも少しづつ夏羽になって来ているようです。
車を流しているとすぐそこにズグロミゾゴイ。近すぎて、画角からはみ出しそうです。目先が水色で、婚姻色になっていますね。
ゆっくりと歩みを進めて、茂みの中へと入って行きました。

次回は、石垣島の最後で、島中巡って、やっと会えたヤツガシラ、ズグロミゾゴイなどをアップする予定です。

春の琉球列島紀行2024年3月 石垣島編 その1/ミドリカラスモドキ カンムリワシ ヒレンジャク カラムクドリ

2024-05-13 | 琉球地方

ミドリカラスモドキ幼鳥 2024年3月24日 沖縄県石垣島

与那国から移動して来た石垣島、今日は一日シービーンズの小林さんにガイドしていただく、楽チン鳥見です。市内のホテルを出発し、市内の公園から開始、最初は何とヒレンジャクでした。八重山諸島まで、南下して来ているんですね。ここで会えるとは驚きでした。
同じ木にはカラムクドリも数羽いました。後方にはヒレンジャクもいます。
そしてミドリカラスモドキの幼鳥がいる所に連れて行っていただきました。3羽いましたが、いずれも幼鳥。国内ライファーでした。
幼鳥でも虹彩は赤いです。沖縄らしい屋根の隙間をねぐらにしているのでしょう。
そこら中にいる亜種シマアカモズ♂。
別の公園でもカラムクドリがいました。
そして、郊外に出て田んぼ地帯を流しますが、鳥が少ない。シギチがさっぱりです。畑にはカンムリワシ、近いです。獲物はヘビでしょうか、お食事中でした。
ヒシクイが来ているそうで、探すと、いました。しかし、飛ばれてしまい、遠くに降り立った瞬間です。
カンムリワシに至る所で、出会します。今回は木止まり。
近くの畑の畔に止まっていたりと、たっぷり見せてくれます。
ヤツガシラを探すのですが、ちょっと時期が遅いのか、中々見つかりません。

次回はこの続きで、カンムリワシの飛び出し、カタグロトビ、ズグロミゾゴイなどをアップしたいと思います。ご覧頂き有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 与那国島編 その2/ヤツガシラ ツバメチドリ セイタカシギ ムネアカタヒバリなど

2024-05-01 | 琉球地方

ヤツガシラ 2024年3月22日 沖縄県与那国島

3月22日与那国島;暗いうちに起き出して、久部良地区の宿を出発。まず比川の田んぼに寄ってみました。僅かな水のある所にはセイタカシギ、タカブシギ、バン、サギ類などが居ましたが、今一つ。
東崎では今日もヤツガシラ2羽が同じポイントで採餌中。驚かせない様に気をつけているのですが、中々距離を取らせてくれません。
ツメナガセキレイの集団が採餌中。馬の後を追いかける様にしています。餌が飛び出してくるのでしょうね。
すると上空に翼の長く鋭いツバメの様に見える中型の鳥が姿を見せました。降り立ったその姿は、ツバメチドリでした。渡りの島らしい鳥が出てくれました。
数羽のタヒバリっぽい鳥がいます。見るとムネアカタヒバリでした。新しいのが、入ってきているようです。もっと胸の赤くなった個体もいましたが、数時間後に来た時にはその姿は見えませんでした。ツメナガセキレイも東の方に向かって飛んでいたので、渡って行ったのかもしれません。おりしも南風が吹いて、天気もよかったですから。
祖納港の近くの岩礁の上を飛ぶ数十羽の鳥が降り立ったので、見ると遠かったですが、どうもダイゼンのようでした。
島内をぐるぐる回りますが、目ぼしい鳥には会えず、シマアカモズとシロガシラを見かけるばかり。
田原川湿地で唯一水を張った田んぼにはセイタカシギが2羽。
東崎に戻るとヤツガシラはちゃんといました。
目に付くのはシロガシラばかり。ちょっと花がらみで。
畑ではチョウゲンボウの姿も時々目にします。

3月23日与那国島の最終日;田原川にいたアマサギ。繁殖羽になったコサギと一緒ですが、昨日は見なかったので、新たに入ってきたようです。
田原川湿地の上を白い猛禽が飛んでいて、ハイイロチュウヒ♂でした。残念ながら飛んでいってしまい、二度とお目にかかれませんでした。
他にもコチドリなども入ってきています。
いい感じで、後ろの抜けたシマアカモズ♂。
最後に田原川湿地の田んぼにはツバメチドリの姿が。ここで、切り上げて夕方の便で、石垣島に。
新しいのが、入ってきているようですが、結局大物には出会しませんでした。畑を巡って、ミフウズラの姿を一度だけ見かけました。

次回はタイ南部遠征シリーズに戻りますが、増刊号で、マイフィールで初撮りのキビタキなどを臨時でアップします。ご覧頂き有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 与那国島編 その1/ヤツガシラ ツメナガセキレイ シマアカモズ等

2024-04-28 | 琉球地方
遠くに想いを馳せている様なヤツガシラ 2024年3月21日 沖縄県与那国島

2024年3月21日〜28日まで、鳥友3名で与那国島、石垣島、奄美大島に遠征してきました。与那国島と石垣島で、ヤツガシラ、石垣島で、国内ライファー となるミドリカラスモドキ、奄美大島でアカヒゲ、ルリカケス、アマミヤマシギにライファー となるミナミトラツグミ(鳥類目録第7版での亜種オオトラツグミ)の囀りを聞くことができました。
3月21日〜23日与那国島;8時半に岡山を経って、午後2時に与那国島に到着、早速島内を周り、まず祖納を経由して東崎に向かいました。浦野墓地には亜種シマアカモズが目につきます。
東崎ではツメナガセキレイの姿が見えますが、目ぼしい鳥の姿はなく灯台付近まで行くとジョウビタキ♂。この辺りまで来ているだなと実感。
他にはイソヒヨドリの姿が目立つぐらい。
特にこれと言ったのがいないなと北側を戻っていると前方にヤツガシラがいました!
順光側にそっと回り込もうとしましたが、割と警戒心の強い個体だったのか気づかれてしまいました。あまり近接撮影は出来ませんでしたが、しっかり撮らせてもらいました。さらにもう1羽いました。
飛んで着地の直後に冠羽が逆立ちますが、間に合わず、折りたたむ直前が撮れました。

この先は崖になっているところまで来て‥‥
飛び立ちそうな気配がして‥‥
飛び立ちました。白い横縞が派手ですね。
黄色の夏羽が見え始めたツメナガセキレイ。
東崎を後にして、島の南側を通って、比川の田んぼに。ツルクイナにお目にかかったここは、今や見る影もなく、草が生茂り、湿地はほんの僅か。ノビタキが居ました。
日本の最西端の西崎にも寄ってみましたが、目ぼしい鳥は皆無。いるのはイソヒヨドリ♀ぐらいでした。
バーダーもあまり見かけず、どうも近年の与那国島は今一つの様です。

次回はこの続きの与那国島で、引き続きヤツガシラ、ツバメチドリ、セイタカシギなどをアップしたいと思います。ご覧頂き有り難う御座います。


宮古島紀行2020年 その7 キンバト オオクイナ アカショウビン サンコウチョウ等

2020-08-05 | 琉球地方
キンバト♂  宮古島大野山林

6月22日(最終日)12時25分〜13時10分: 宮古島で鳥撮出来るのも残り1時間を切ってしまいました。相変わらず水場で張り込んでいますが、キンバトが出ずっぱりで、オオクイナと同時に出たり、アカショウビン、サンコウチョウもチラ見せしてくれ、遠征の最後を飾ってくれました。これでもかというくらいキンバトをアップしたいと思います。
さて、12時25分にやって来た♂のキンバトがゆっくり池の端に降り立ち、辺りを歩き回りました。どうもキンバトは水浴びではなく、採餌に来ているのではないかと思えます。
すると黒い影が現れて、見るとオオクイナ♀です。

その向こうにも黒い影が‥‥、オオクイナの♂がほぼ同時に現れていました。
えっー!どっちを撮ろうかなと迷っていると、先ほどのキンバトがノコノコとやって来ました。同じ視野に入って来ましたが、同時にフォーカスが合う位置関係では無かったです。
オオクイナにフォーカスを合わせるとキンバトはボケるし‥‥
キンバトに合わせるとオオクイナはボケるし、困ったもんです。とうれしい悲鳴。
オオクイナの♂の方も写したいし‥‥
でもやっぱりキンバトかな!と思っていると‥‥
池の中から黒い塊が再びノソノソと出て来ました。ヤエヤマイシガメです(多分)。後で写真をよく見ると手前に小さな亀がいました。子亀でしょうか。
やっぱり鳥屋さんなので、キンバトにフォーカスを合わせます。すると‥‥
何と!もう1羽キンバト♂が登場。森の中から歩いて出て来たようです。
歩き回って視野から消えたと思うと、奥の方にオオクイナ♂が見えます。ちょっと離れているので、ボケボケですが。
2羽のキンバト♂のクロッシングですが、もうちょっと近いとどちらにもフォーカスがあって良かったですけどね。

手前の方が少し佇んでくれました。ポーズをとってくれていると思いたいですね。
見返り美人(♂ですが)ポーズ。
それから20分ほど経って、一旦森に入ったキンバト♂がまた出て来て、池の周りをウロウロ、やっぱり水浴びはしませんので、餌取りかな。

光があたると緑の金属光沢が輝きます。
トコトコと歩いていましたが、枝を咥えました。ひょっとして巣材?かと思いましたが、ちょっと長いし、すぐに離してしまったので、何だったんでしょうね。
時刻は13時を回っていますので、そろそろ終わりかと思っていると、お別れに亜種リュウキュウアカショウビンが出てくれましたが、逆光、空抜けで写真は今一つでした。
お別れには亜種リュウキュウサンコウチョウ♂も来てくれました。
以上で宮古島の鳥見鳥撮は終了しました。最後に南国らしく青少年の家の前のハイビスカス🌺が「またおいで〜」と見送ってくれました。

沢山撮れて7回も長々やってしまったので、まとめとして全編から抽出して1回分の総集編とする予定ですが、少し間を開けて、次回は、MFで繁殖に成功したサンコウチョウ、伊佐沼のコアジサシ、ヨシゴイなどをアップする予定です。


宮古島紀行2020年 その6 キンバト オオアジサシ エリグロアジサシ アカショウビン サンコウチョウ クロサギ ゴイサギ等

2020-07-29 | 琉球地方
エリグロアジサシ  伊良部島

6月22日(最終日)6時〜12時25分 伊良部島/宮古島: 宮古島滞在も既に5日目の最終日。名残惜しいですが、今日で切り上げて帰らなければなりません。昨夜の情報に従って、オオアジサシ狙いで、三度目の伊良部島のポイントに午前6時過ぎに到着。相変わらずエリグロアジサシ は岩の上にいます。ペアで仲良く並んでいて、抱卵している様にも見えますね。
天気は曇り、影が出ないので、写真におあつらえむきです。三度目となり、飛翔写真にも慣れて来て、多少は腕も上がったでしょうか?アジサシは飛翔姿が一番カッコイイですね。
こちらのペアは交尾でしょうか上に乗りかかりましたが‥‥
うまくいかなかったようです。
さらに飛翔写真に挑戦。
まずまず撮れたなと自己満足して、オオアジサシはいないかと海側を探しましたが、それらしい姿は無し。エリグロより少し大きめのアジサシが餌を咥えて2羽飛んで行きました。ベニアジサシのようです。
ゴイサギも結構飛びます。幼鳥のホシゴイもいました。
午前7時過ぎ、オオアジサシは残念賞かなと諦めかけて車に乗り込み、ポイントの港を離れようとして少し走り出したところ、かなり上空にアジサシらしき鳥がゆったりと羽ばたいています。んっ!ひょっとしてと車を止めて双眼鏡で見ました、怪しい!写真に収めて拡大して見るとクチバシが黄色のアジサシで、オオアジサシに間違いありません。諦めかけた最後の最後で、嬉しいライファーでした。ちょっと遠かったので、写真は証拠写真でしたが‥‥
最初にいた方に飛んで行ったので、戻ってみましたが、姿はありませんでした。代わりにクロサギの黒色型が飛んでいました。
7時半ごろに伊良部島のポイントを離れ、宿に戻って朝食をいただき、大野山林に向かいました。遠征最後の鳥見鳥撮は水場でじっくり待つことにしました。9時半過ぎに青少年の家に到着して、水場に向かいましたが、ちょうど前庭の赤い花(種類をご存知の方教えてください)にシロオビアゲハが来ていたので、パチリ。赤と黒のコントラストがなかなかいいですね。
竜の池に到着しましたが、例によって我々のみ。早速、簡易ブラインドを設置して、静かに待ちました。相変わらず森は、亜種リュウキュウアカショウビン、キンバト、カラスバト、亜種リュウキュウサンコウチョウ、亜種リュウキュウヒヨドリなどの声で賑やかです。時折リュウキュウコノハズクの声も。午前中はお出ましがやはり少し寂しいようですが、待機してまもなく、アカショウビン がやって来ました。が、すぐに行ってしまいました。
それから1時間半、何事もなく過ぎましたが、正午前、キンバト♀が来てくれました。何とか後ろの抜けた枝止まり。♂ほど派手ではないですが、翼の緑は綺麗です。降り立って、池の周りをしばし歩き回ってくれました。
池の端まで来ますが、水浴びする様子はなく、餌取りに来たんでしょうか。
池の中から黒い塊が、ノソノソと出て来ました。ヤエヤマイシガメのようですが、ピントの合った写真は次回で。
するとサンコウチョウの声がして、2羽出現。
1羽は尾羽の長い、間違いなく♂成鳥ですが‥‥
もう1羽は尾羽が短いので♀かなと思ったのですが、水色のアイリングがくっきりしているので、こちらも♂ではないかと思います。尾羽の長さと年齢は関係あるのかないのか結論はついているのでしょうか。
だんだん調子が出て来たぞと思っていると、サンコウチョウが去った20分後にまたまたキンバト登場。今度は♂です。
以後キンバトが出ずっぱり状態で、おまけにオオクイナ も出てくれましたが、それは次回で。
先ほどヤエヤマイシガメとしましたが、ヤエヤマ(八重山)と付くので、本来宮古島にはいなかったようです。八重山諸島は石垣島から与那国島までで、宮古島が入ると先島諸島となります。さて、こいつは絶滅危惧種のようで、希少なのですが、宮古島では外来種。う〜ん、どうしたもんでしょうね。下の写真のもう1種も希少種らしいのですが、やっぱり八重山産のヤエヤマセマルハコガメ。池のそばの道の上を歩いていたのですが、この通り手足と頭部が、すっぽり甲羅に収まってしまいます。面白いですね。こちらも宮古島では外来種。

いよいよ次回は宮古島の最終編で、遠征終了前の1時間ほどの成果(キンバト オオクイナ サンコウチョウなど)をアップする予定です。


宮古島紀行2020年 その5 キンバト オオクイナ アカショウビン サンコウチョウ等

2020-07-22 | 琉球地方

キンバト♂  宮古島大野山林

6月21日15時〜18時宮古島大野山林: お昼過ぎに伊良部島から戻って宮古島の南西部の耕作地を軽く回ってみましたが成果なく、15時前には大野山林の竜の池で、ブラインドを張って待っていると、15時10分頃、早速オオクイナ♂。写真を見ていただくと頭部に蜘蛛の巣がしっかりついています。森の地面を歩き回っていると、そりゃあ付くでしょうね。うっとしいので、よく水浴びに来るんでしょうかね。
オオクイナ は辺りを警戒しながらゆっくりと水に入って行きます。
そして盛大に水を跳ね飛ばしながら水浴びを始めました。
水浴びを終えた♂が立ち去った後、5分もしないうちに今度は頭部が褐色のオオクイナの♀成鳥がやって来ました。やはり午後の方がよく出るようですね。
やっぱり水を跳ね飛ばして盛大に水浴び。
その30分後、亜種リュウキュウサンコウチョウ♀が来ました。水浴びを何とか撮ろうと水面を狙うと‥‥ブレブレですが、辛うじて写ってくれました。シャッタースピードを上げるのを忘れてました。
その20分後、今度はキンバト♂ が来てくれました。眉斑の白色が薄く、赤みが薄いので、若い♂でしょうか。
すぐに行ってしまいましたが、その10分後、またまたオオクイナ♂成鳥が登場!本当によく出てくれます。胸元に少し蜘蛛の巣が付いてますが、割とすっきりきれいな♂です。
ちょっと水も飲んで‥‥
正面顔も見せて‥‥辺りをウロウロ。
それから20分程たった頃、まだ17時前だというのに妙に暗くなって来ました。雲が厚いのかな〜と思っている時、亜種リュウキュウアカショウビン登場。池上の太い横枝に止まっていましたが、水浴びしないですぐに行ってしまいました。
ところで、待っている場所の周りはクワズイモだらけで、その葉っぱにモリバッタやらマダラコオロギがよく止まっています。アカショウビンの餌になるのだそうですが、結構たくさんいるので、餌には困らないのでしょうね。これは、マダラコオロギの幼生です。
それにしても今日は暗いな〜と思い、まだ午後5時だけど、森は引き揚げましょうという事で、ブラインドを畳んで、青少年センターの前庭まで来ると、大勢の人が観察会をしています。あっ!今日は日食だった!すっかり忘れていました。皆さんに混じってサングラスを借りて早速観察。お手製のフィルターをお借りして、太陽を撮ると雲はありますが、見事に欠けた太陽が写せました。先島諸島が日本では食が最大になりますので、ちょっと極大は過ぎていましたが、綺麗な三日月に見えました。台湾では、皆既日食だし、こんなに欠けていれば森の中が暗くなるのは当たり前でしたね。
太陽がだんだん顔を出すと、まだまだ明るいですが、森に戻るのも何なので、林道や畑を回って見ることにしました。まず大野山林を横切っている林道を走って見ると、遠くに鳩が見えました。少し小型なのでゆっくり近づくと、やっぱりキンバト♂でした。道端で餌を啄んでいるようでした。
あまり近づけませんでしたが、道の脇の少し開けた地面にキンバトをまたまた発見。3羽ぐらいいましたが、しっかり撮れたのはこの1羽の♂でした。
時刻はまだ18時。まだまだ明るいので、山林近くのさとうきび畑を流してみましたが、ミフウズラは残念賞。遠くにシロハラクイナがいたぐらいでした。今回自力でミフウズラが見つからなかったのは、ちょっと悔しいですが、とにかく本命のアカショウビン、キンバト、オオクイナはしっかり撮れたので遠征は大成功だと自己満足、宿に戻って、初日の居酒屋に行ってみると、本若さんとツアー第3陣の面々がいらっしゃいました。こちらの成果を見せびらかして、ちょっといい気分。情報交換すると、伊良部島でオオアジサシが出たとのことなので、明日の朝一番は伊良部島のポイントに向かうことにしました。その成果と最終日の大野山林は次回で。



宮古島紀行2020年 その4 オオクイナ アカショウビン サンコウチョウ エリグロアジサシ イソヒヨドリ等

2020-07-15 | 琉球地方
オオクイナ♂  宮古島大野山林にて

6月20日16時〜18時宮古島大野山林: ツアー終了後空港よりレンタカーを借りて、再び大野山林のポイント竜の池に戻って来ました。朝とは少し違う、より池に近いところに簡易ブラインドを設置し待ちます。時刻は午後4時を過ぎていますが、まだまだ明るいなと待っていると早速サンコウチョウ♂がやって来ました。近い!しかし水浴びはせず行ってしまいました。残念。本州で見る亜種サンコウチョウ に比べて、やっぱり亜種リュウキュウサンコウチョウは尾羽が気持ち短いですね。それ以外は違いは特にわかりません。
それから10分も経たないうちにジャボンという水音が聞こえました。えっ!と思うと亜種リュウキュウアカショウビンが水浴びに来ているではありませんか、しかし、虎縞ロープの上。止まりやすい位置に張ってあるですね、これが。写真的には??ですが‥‥     さて、アカショウビンですが、こちらを気にする様子もなく、何度も飛び込んでくれましたが、飛び込む所が運悪くクワズイモに隠れて見えません(涙)。
飛び込んだ後は羽繕い。暗い森だと背中の紫色がやっぱり控えめですね。
体を震わせブルッと水を弾き飛ばします。
背中の水色の羽が立ってよく見えますね。
ちょうど飛び跳ねた水しぶきが映り込みました。
5分以上は居てくれました。う〜ん、やっぱり池が全部見える方がいいなと、見る場所を変えて最初のポイントに戻って待っていると、午後4時45分ごろに、ふっとクイナらしき影がのっそり立っているではありませんか!見ると紛れもなくオオクイナ! やっと現れてくれました。
何か頭部のあたりの毛が寂しいので、若鳥かと思いましたが、虹彩が赤茶色なので、♀成鳥です。毛が薄いのは、ちょうど換羽中なんでしょうかね。池に近づきましたが、水浴びしないで行ってしまいました。
でも、しばらくするとちょっと奥の方から再び出現。頭部の毛が薄いので同じ個体のようです。水に入って来ましたが、また水浴びしないで、行ってしまいました。
何はともあれオオクイナを無事ゲット出来て2人とも嬉しいライファー追加です。南西諸島固有種で最後に残っていたオオクイナをモノに出来てやれやれです。
ところで、水場によく現れるのはヒヨドリです。ここ宮古島のヒヨドリは、亜種リュウキュウヒヨドリで、亜種ヒヨドリに比べると暗色なのですが、亜種イシガキヒヨドリのように胸に褐色味がありません。近い島ですが、石垣島と宮古島は島の成り立ちが違うせいか、生物相もかなり違いますね。
という事で、午後6時を過ぎて暗くなり、無事オオクイナも出てくれたので、本日の鳥見は終了。宿近くの居酒屋でオオクイナに乾杯!

6月21日午前5時半〜午後1時ごろ: やはり朝5時半から始動。島南部のキンバトのポイントに向かいました。ちゃんと居てくれましたが、飛ばれてしまい、残念賞。代わりと言っては何ですが、宮古島にやたらと多いイソヒヨドリを収めておきました。成鳥一歩手前の♂でしょうか、よく見ると尾羽が短いので換羽中かもしれませんね。
近くのさとうきび畑をちょっと流してみましたが、ミフウズラ に出会えません。やっぱりポイントがあるのか、ガイドさん無しでは安直に見つかりませんでした。代わりにバンが被写体になってくれました。赤い額板、黒い体、一瞬ツルクイナ!‥かと思いましたが、まさかね、でした。
畑にはあまり時間をかけず、宿に朝食に戻る前に港のマングローブ林に寄ってみると、アカショウビンの声が聞こえてきました。HMさんが姿を見つけましたが、ちょっと遠かった。
さて朝食後、大野山林の水場に向かい、8時半ごろから待機。すると9時過ぎに早速オオクイナ登場!今度は胸から頭部が茶褐色の♂成鳥でした。♂成鳥も見れて良かった良かった!ですが、この日はこれでもか!というぐらいのオオクイナデーとなりました。
最初の個体はちょっと警戒していたのか水浴びしないで行ってしまいましたが、1時間半ほど経ってやって来た、この♂個体は‥‥
あたりを警戒しながら水面に近づき‥‥
水浴びを始めてくれました。
ちょうどお昼になり、水浴びも撮れたという事で、いったん水場を引き上げ、伊良部島にアジサシを求めて移動しました。エリグロアジサシは初日と同じように岩場で待っていてくれました。
この辺りに生えている木ですが、最初アダンかと思いました。ちょっと違って根元がタコの足みたいなので、タコノキだそうです。食べるところは、残念ながら無いそうです。実際、実のようなものは硬い繊維の塊でした。

次回は、6月21日の午後の成果をアップする予定です。大野山林のオオクイナ、キンバト、アカショウビンなどです。


宮古島紀行2020年 その3 アカショウビン キンバト キビタキ

2020-07-08 | 琉球地方
亜種リュウキュウアカショウビン 宮古島大野山林にて

6月20日11時〜14時 ツアーは最終日の大野山林にて: ツアーの残り時間が3時間を切って、やっと亜種リュウキュウアカショウビンのそれらしい写真を撮ることができました。運転手さんの素晴らしい目に感謝、感謝です。これまでにない大雨で出来た川に水浴びに来た様ですが、幸い橋の欄干や木々がブラインドとなって、すぐに逃げる様子はなく、皆さんでしっかり撮らせてもらいました。光の条件もよく、後ろも抜けて、アカショウビン特有の緋色が浮かび上がります。
この一枚はあまりトリミングしないで周りがよく見えるようにしてみました。
正面向きはしっかり撮れたので、背面からも撮りたいと思っていると、心の声が聞こえたのか、くるっと向きを変えてくれました。亜種リュウキュウアカショウビンは九州より北にやって来る亜種アカショウビンに比べて全体に色が濃いのと背面が紫色がかっています。構造色なので、光の具合で色の出方が変わります。今日は、光も十分あったので、紫色が濃く見えて、南方系の鳥の雰囲気がよく出ている様に感じます。
時折、太陽が陰ると背景の緑色が濃くなり、アカショウビンが浮かび上がる様です。
振り返った正面顔です。
水浴びをした後は羽繕いですが、大きなクチバシでやりにくそう。
水浴び後少し下の枝に戻って来ましたが‥‥
またすぐに水浴びに飛び出しました。やっと捉えましたが、ブラインド代わりの葉っぱが逆に邪魔になってスクリーンがかかった様ですね。
水浴びから戻ってきました。
水浴び後は羽繕い。
ずぶ濡れにはなりませんが、少し濡れているのが分かります。
と見惚れて油断しているといきなり飛び込み。
飛び込んだところも撮れましたが、残念ながらピンボケ。戻って来るところで、葉っぱがちょっと邪魔してますが、背中の水色の羽がよく見えます。
時間としては長く感じましたが、10分足らずの出来事でした。アカショウビンらしい写真が撮れて嬉しい限りです。
そして、ツアーの最後の最後にやっと森林内の水場に移動。いわゆる竜の池と呼ばれる周囲50m足らずの人口の小さな池で宮古島鳥撮のホットスポットです。森の中からは、アカショウビン、キンバト、カラスバト、サンコウチョウ、ヒヨドリ等の声がそこらじゅうから聞こえてきます。時にリュウキュウコノハズクの声も、やっと来たーという感じです。また、コロナや大雨のせいなのか、水場には誰もいません。以後、2日間ともここに来ましたが、カメラマンには全く会う事なく、いわゆる独り占め状態でした。
池の周りはこんな感じで、ガジュマルの木やサトイモによく似たクワズイモなどが生い茂っています。ジャングルですねー。

さて、本若さんの持参ブラインドを横断幕の様に設置しますが、設置している最中に早くもキンバトがやってきました。しかし、こちらが取り込み中だったせいか奥に入ってしまいました。どうやら森の水溜りもだいぶ引いたみたいで鳥たちが来る様になっているので安心しました。ただ、しっかりしたブラインドなので、さっぱり向こう側が見えません。亜種リュウキュウサンコウチョウ♂が来て二度ほど水浴びに飛び込んだらしいのですが、全く捕捉できず。ブラインドの端に位置した池がよく見える方の「○○が来たよ!」が唯一の頼りです。そんなこんなで待っていると待望のキンバトがやってきました。しかも♂!森は暗いですが、しっかり色も出ました。右足に足輪をしているようですね。連絡しようと思いましたが、設置先が検索できませんでした。
水浴びするのかと思いきや池の縁に沿って頭を前後しながらハト歩き。水面にも映ります。
キンバトもしっかり撮れて後はオオクイナを待つばかりですが、なかなかそうは問屋がおろしてくれません。続いてやってきたのは小鳥、亜種リュウキュウキビタキの♀でした。こちらは水浴びでした。亜種リュウキュウキビタキ♂の囀りはシーズン過ぎなのか元々少ないのか僅かに聞こえたのみで、♂の姿は拝めませんでした。 
さらに亜種リュウキュウアカショウビンもやって来ました。暗い森の中だと先ほどと色の具合が違いますね。これだと亜種アカショウビンとあまり違わないような。
あっという間に2時間は経過し、もうツアーは終了、引き上げの時刻です。残念ながらオオクイナは現れず、宿題を残す結果となりましたが、我々は延泊を申し込んだので、今日を入れて残りまる2日あります。そのお陰でツアーでご一緒した方には申し訳ないですが、オオクイナは嫌と言うほど見ることが出来ました。
ツアーの皆さんと山林を引き上げ、空港に向かい、お別れした後、レンタカーを借りて、再びHMさんと2人で大野山林に向かいました。午後4時過ぎに同じ竜の池にやって来ましたが、先ほどとは違う場所に持参したメッシュの簡易ブラインドを設置し、待機しました。するとサンコウチョウ、アカショウビンとやって来て、最後に待望のオオクイナが遂に現れましたが、その結果は次回で。