ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

春の大洗〜苫小牧航路 ウミスズメ ハシブトウミガラス フルマカモメ クロアシアホウドリ ウトウ等

2020-03-28 | 北海道

ウミスズメ 大洗〜苫小牧航路 下北半島尻屋崎沖

3月27〜29日に大洗〜苫小牧航路にて海鳥ウォッチングをYBツアーで楽しんできました。この時期に乗るのは初めてです。世間ではコロナ禍が拡大しつつありましたが、船上からのウォッチングは三密とは逆の三閑で大丈夫だろうと出かけて来ました。結果として何事も起こりませんでしたが、海鳥も外出を自粛しているのか、期待したエトロフウミスズメ、コウミスズメには全くお目にかかれませんでした。すなわち、外れの今季でした(涙)。それでも往路では強風の中、ウミスズメ、ハシブトウミガラス、クロアシアホウドリ、フルマカモメ、ミツユビカモメ等を写真に収めることができました。他にアホウドリ、コアホウドリ、アビ類が出てくれましたが、写真に収めるには至りませんでした。一方、復路は穏やかな曇り空でしたが、海鳥はサッパリ。最後の方で、アビ類(シロエリオオハムでしょう)がよく出てくれましたが、写真にはならず。おかげで、ブログアップは一回きりで、来季に期待する結果となりました。
3月28日金華山沖〜下北半島沖: 日の出と共に起床するも、支度をぐずぐずしながら、7時前には甲板に。強風の中、後部甲板で風を避けながらウォッチング開始。ガイドのN嬢に頼って海鳥の出現を待ちます。8時半ごろ金華山沖を過ぎてボチボチ出て来る中、フルマカモメが登場!白色型です。
時々「ヒレアシシギ!」の声がかかるも、さっぱり視界に入りませんでした。やっと8時50分頃ヒレアシシギの群れを捉えましたが、遠過ぎでアカエリなのかハイイロなのかさっぱりわかりません(涙)。
アホウドリ類3種は出ましたが、写真に収められたのは、出現頻度の高いクロアシアホウドリ のみでした。
カモメ類はウミネコ、カモメ等がよく飛びますが、珍しいところで、ミツユビカモメの群れがよく出てくれました。網走沖で初めて会ってから5年ぶりの再会でした。10時40分頃、気仙沼沖
これは、釜石沖辺りです。
午後になり、右舷の甲板に移動しました。そしてウミスズメがよく出るようになって来ましたが、小さくて中々カメラに捉えられません。午後2時前の八戸沖を過ぎる頃、やっと収めることが出来ました。飛んでいるところしか見えず、着水すると全く見えなくなってしまいます。
下北半島北東の先端の尻屋崎沖に近づく頃、やっとハシブトウミガラスを捉えることができました。遠いんですが、なんとか特徴の嘴の根元の白線が見えます。結構出てくれました。
同じ頃、ウミスズメの10羽くらいの群れが、今回の中では割と近いところを船に並行して飛んでくれました。
暫く飛んで着水寸前のシーンです。たくさんいても着水するとさっぱり見えません。
この頃が出現のピークでした。またまたハシブトウミガラス です。
尻屋崎を過ぎると海鳥の出現は今一つとなり、暗くもなって来たので、この日の鳥見は終了。苫小牧港に着岸した後、一旦下船。港近くの美味しい回転寿司屋さんに何人かの方と繰り出しました。ガラガラかと思いきや、結構混んでいて暫く待つことに。しかし、なんとか舌鼓打ったものの閉店時間が早くなっておりあっという間に終了。
3月29日下北半島〜塩屋崎:日の出と共に起き出し、この日、風はないけど厚い雲に覆われちょっと暗めでした。右舷のデッキに陣取りましたが、昨日、出現のまあまあだった辺りのはずなのに海鳥はサッパリ。ウミネコやカモメばっかり。たまにウミスズメが出る程度。成果がないまま早くも八戸沖、そんな時、黒い鳥の一群が向かって来て、期待が高まりましたが、ウミウの群れ。ウミウには悪いですが、ガックリ。写してみるとこんな感じでした。
カモメ類ではなぜか種名カモメのただのカモメがよく出ます。
珍しくウトウが出てくれました。もう夏羽になっているようです。
アホウドリ類の出現も少なく、クロアシアホウドリがたまに出てくれるだけでした。
海棲哺乳類では、イシイルカがよく出ましたが、何せ背中しか出してくれないので、写真になりません。そんな中オットセイがジャンプしてサービスしてくれました。
復路は本当に今ひとつでしたが、金華山沖を過ぎてもアビ類(多分ほとんどシロエリオオハムかも)が飛んでいました。しかし、これという写真にはならず、残念賞でした。だんだん雨も強くなって来たので、鳥見は終了。来季に期待することに。

次回は、またまたキレンジャクをアップする予定です。秋ヶ瀬公園でしっかり撮れました。


キレンジャク ヒレンジャク /埼玉県坂戸市&さいたま市

2020-03-21 | 関東地方
キレンジャク♂成鳥 埼玉県坂戸市浅羽ビオトープにて

3月21日埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園: レンジャクが群れでやって来るのは、秋ヶ瀬公園では3月中旬以降がお決まりですが、今季レンジャクの当たり年でもお約束通りでした。しかし、今季違うのは、キレンジャクが5羽以上いるとのことで、早速出かけて来ました。するとやっぱりというか大勢のCMさんがいらしてました。そのカメラの先の柳の大木の中にいましたいました。5、6羽いたでしょうか、秋ヶ瀬でキレンジャクに会うのは5年ぶりですが、その時には1羽の幼鳥だけでした。
その内、どこかに飛んでしまい見失いましたが、いつの間にか1羽の♂幼鳥が目線の位置で佇んでいました。水を飲みに降りて来た様です。逆光だったので、回り込んでみましたが、光が強すぎて影が出ます。
森の中に入ってしまったので、ここは切り上げ、「またやって来ていて、見やすいよ」と教えていただいた浅羽ビオトープに移動。

3月21日午後 埼玉県坂戸市浅羽ビオトープ: ビオトープの中程に舞台が設えてありましたが、近くのキヅタの実にヒレンジャクとキレンジャクが取り付いていました。ちょっと遠かったですが、幸い近くのキヅタにヒレンジャク幼鳥がやって来ました。
キヅタから出て、枝に止まり、全身を見せてくれました。
レンジャクは、後ろ向きの振り返りが写真ポーズですね。ただし、幼鳥だと風切羽等の模様がちょっと物足りないですけどね。この子は♀幼鳥のようですね。
その内に舞台にキレンジャクがやって来ました。♀幼鳥のようですが、やっぱりリュウノヒゲの青い実を咥えたところは逆光気味ですがさまになりますね。
暫くすると待望の♂成鳥がやって来たのですが、「私の場所よ!」とでも言っている様に先程の♀幼鳥かもしれない個体が、追っ払ってしまいました。

時刻も3時半になろうとしたので、この日は引き上げましたが、翌日もいそいそとビオトープへ。
3月22日同ビオトープ: 午前中は順光になるので、昨日とは違った写真になります。この日は、キレンジャク成鳥が舞台近くに止まっていました。
降り立ったのは、♀幼鳥。順光で、バックが暗いので浮かび上がりますが、ちょっと露出オーバーでした。
マイナス補正すると顔が暗くなります。難しい!
実を2つ咥えています。
キレンジャク♂成鳥がいつの間にか目の前の枝にやって来ています。尾羽の黄色の幅が広く、喉の黒色の境界がはっきりしていますね。
暫くすると、目の前のお立ち台に降りて来ました。後ろからだと風切羽が綺麗ですね。♂成鳥の特徴である初列風切羽の先端の縁取りがL字型にくっきり見えます。光の具合もよく綺麗ですね、ホント。
リュウノヒゲの青い実と♂成鳥、いいです。
これ以上ない!と自己満足して午前中で引き上げました。北海道で撮った赤いナナカマドの実を咥えたキレンジャクと比べるとどうでしょう。その時のブログはこちら

次回は、3月27〜29日の大洗〜苫小牧航路の海鳥をアップする予定です。残念ながら狙いのエトロフウミスズメとコウミスズメには振られてしまいましたが。

オオカラモズ 埼玉県 〜花と絡んでくれた上に目の前に〜

2020-03-20 | 関東地方
オオカラモズ さいたま市見沼にて

3月20日さいたま市見沼区: 高速道路を使えば30分ちょっとの場所に現れてくれたオオカラモズ。こんなありがたい珍鳥をもっと見たいとポイントを再訪問しました。見沼がフィールドの鳥友Mさんも前日に確認してくださっていたので、安心して出かけました。CMさんも前回ほどの賑わいではなかったですが、それでも最大でも50人ぐらいでした。到着すると何人かのCMさんがカメラを向けています。今回は、田んぼの中ではなく、端っこの方の果樹園と言うほどではないですが、花のついた木々がある辺りにいました。最初は前回と同じぐらいの距離でしたが、バックに花が映り込み、いい感じです。
畑の中のポールの上にやって来ましたが、前回より近い!
また木々のある方に戻ったので、場所を移動して待っていると、獲物を見つけたのか、いきなり何と目の前に飛んできました!その距離10mはなかったのではないかと思います。次の4枚はほとんどノートリミングです。
その獲物は、どうやら小型の甲虫のようです。
そして丸飲み‥‥
戻って枝に止まって獲物を探索。
時々場所を変えますが、嬉しい事にピンクの花(桜?確認忘れました)をバックにしてくれました。
さらに移動して‥‥
畑の方に移動しましたが、芽の出て来た何の木でしょうか、てっぺんに止まってくれました。
場所を変えますが、今回はいずれも前回より近いです。
ポールの上からの飛び出しも何とか収めることが出来ました。
白い花の木に止まってくれましたが、バックがちょっと‥‥
今度はさっきの白い花の木を、バックにしてくれました。
ちょっと位置を変えて、今度はピンクの花をバックに。
木瓜の花がしっかり咲いているのですが、なかなかその上には止まってくれません。遠くに写ったのがせいぜいでした。
雲がなくなりお日様が出て来て逆光気味になったので、順光側に移動。
すると場所を変えて逆光気味になる畑の方に移動。畑の上を獲物を求めて歩いたり、飛翔したりするので、飛翔シーンに狙いを定めることにしました。
飛び出して来て‥‥
見張り台に‥‥着地。
2回目の今回は、目の前に来てくれたり、花と絡んでくれたりと、たっぷり楽しませていただきました。オオカラモズさんどうもありがとうございます。

次回は、目の前に来たキレンジャクとヒレンジャク をアップする予定です。


オオカラモズ 雪のオオマシコ ヤマガラ ゴジュウカラ カシラダカ /埼玉県

2020-03-07 | 関東地方

ホバリングするオオカラモズ 埼玉県さいたま市見沼にて

3月7日さいたま市見沼(8時頃、前回からの続き): オオカラモズですが、採餌した後灌木の上に止まってしばし休憩。
15分くらい経った後、移動して見晴らしの良い枝先に止まり獲物を狙います。曇り空だったので、モノトーンの色調になり、冬枯れの雰囲気が出て、宮本武蔵の名画《枯木鳴鵙図》(こぼくめいげきず)を思い出しました。モズが描かれたのでしょうが、墨絵ですので、モノトーンのその姿は、実は、オオカラモズかオオモズだったのではと思いたくなります。
この日着いた時にはCMさんは数十人でしたが、この頃には150人くらいに膨れ上がり、田んぼをぐるっと囲むようになりました。
8時40分頃、杭の上に止まって獲物を探していましたが、突然‥‥
飛び出してこちらに向かって来ました。
頭上を超えていくのかと思いきやホバリングを始めました。おーっ!ホバリングすんだ!と慌てて画面に捉え、急いでプラス補正。なんとか無事に収める事が出来ました。
尾羽は両側の3枚x2が全部白色で、真ん中2枚は全部黒色、その外側の2枚x2は、中程が黒いんですね。急降下して獲物を狙いましたが、採れたかどうかは忘れました。近くの別の杭に止まってくれましたが、バックにカラシナの黄色が見えます。そして飛び出し。
ちょっと離れた休耕田の枯れ草に止まった後、ぞろぞろついて行ったCMさんを残してさらに遠くに飛んで行きました(9時15分頃)。そこで今回は満足して終わりにしました。
3月20日再度出かけると、大勢のギャラリーに慣れて来たのか近くで撮らせてくれました。そこで、次回に再々掲載します。

3月15日埼玉県民の森にて: 出掛けるのは今季6度目でしょうか。前日平地は雨でしたが、午後遅くなって雪に変わり驚きました。さぞお山は雪が積もっているだろうと登ってみると途中から当たりは銀世界。枯れ枝に雪の花が咲いてそれはそれは美しい光景でした。ポイントに到着すると、雪とオオマシコ を狙って3月にしては多めのCMさん。でも、シーズン初期の頃に比べれば少ない方です。おかげで、オオマシコ は、早くから現れてくれます。まずは雪上のオオマシコ 。♀成鳥でしょうか。
まだ枝にもしっかり雪が残っています。
雪を被ったイチイの木に止まってくれました。
こちらは赤みが強く、♂若でしょうか。
やはり♂成鳥は白い雪に映えます。
風に飛ばされた雪が降って来ます。♀若でしょうか。
ヤマガラの栗色も雪に映えますね。やっぱりかわいい!
9時40分頃ですが、早くも枝の雪は溶け出しています。
しばしポイントを離れて散策して来ましたが、今季は本当にオオマシコ 以外目ぼしい鳥がいません。ポイントに戻った14時20分頃、枝にはほとんど雪がなくなりましたが、地面にはまだ残っています。
ゴジュウカラのお得意のこのポーズ。しっかり収めましょう。
いつの間にか来ているのがカシラダカ。地面にいると目立ちませんが、枝止まりはやっぱりいいですね。
14時半頃、枝にすっかり雪はなくなっていますが、地面の雪がレフ板になるのでしょうか。きれいに写るような気がします。枝の雪も溶けたせいかポイントにはもう誰もいません。♂成鳥もくつろいだ様子。
地面にはまだ残っていますね。♂若でしょうか。
と言う事で、お山を後にしました。

次回は、3月20日に出掛けた2回目となるオオカラモズをアップする予定です。