ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

道北紀行 大雪山旭岳編 ギンザンマシコ カヤクグリ

2017-06-24 | 北海道

北海道遠征最後のポイント大雪山旭岳の山麓、旭岳温泉には前日に入り、6時始発のロープウェイに乗り込みました。残雪を踏みしめてポイントに向かいます。姿見平の展望台には、我々を含めてギンザンマシコ狙いの6人のカメラマンが陣取りました。時折雨がパラついたり、霧に覆われたりしましたが、耐えられる程度の寒さの中、5時間粘りました。ギンザンマシコは早々に♀が遠くに出現。おっ、ちゃんと出てくれるなと思っているうちに、ガイドのIさん率いるAツアーの一行20人余りも到着。展望台は賑やかになりました。チョット窮屈になったものの、ガイドのIさんがギンザンマシコを次々に見つけてくださいます。出現頻度も多く、カヤクグリ、ノゴマも出現。遠くからは、ルリビタキの囀りも聞こえます。後方には、シマリス、ウサギ、キタキツネが出現したりと旭岳を堪能できました。
ギンザンマシコは頻繁に出てくれますが、嬉しいことにもっぱら♂。ハイマツの中にいたのか、何時もいきなり姿を現します。遠くの稜線に出たり、すぐ近くに現れたりと、神出鬼没です。



そろそろ♀も出てくれないかと思っていると、霧の中に出現。

その後もやっぱり♂が良く出ます。


♀も撮れたし、できればツーショットが欲しいなーと、段々贅沢になってきます。が、運のいいことにペアで出現。縦に並んだので、両方にピントは合いませんでしたが。


♂がいなくなって、♀だけに。

Aツアーの皆さんが帰った後でも、自分でちゃんと見つけられましたので、念のため。


雪渓をバックに。

カヤクグリも近くに出現。囀りも聞かせてくれました。


11時頃、本格的に雨が降り出したので、鳥見は終了。翌25日は帰りの便の時間まで終日雨でした。
本編が最終編になります。以上10編で、道北紀行は終了です。

道北紀行 旭川編 ヤマゲラ チゴハヤブサ コムクドリ

2017-06-23 | 北海道

天売島を後にして、羽幌港から一路旭川市へ。狙いはチゴハヤブサとヤマゲラです。ヤマゲラは、大陸系のキツツキで、ユーラシアに広く分布しますが、本州にはいないので、我々本州人には憧れの鳥です。しかも、北海道でも簡単に見ることができないので、一層です。昨年のネット情報では、北海道護国神社と神楽岡公園でそれぞれ見られており、今年もいてくれ、と願いながら向かうと、運良くピンポイントでゲットすることが出来ました。両種とも初撮りだったので、嬉しい限りです。
まず、最初に向かったのが護国神社。しかし、カメラマンの姿は皆無。嫌な予感がしましたが、まず、社務所でカメラの使用をお尋ねすると、快く許可していただき、社殿前の広場に向かうと、早速、キッキッキキキキの声。なんだいるじゃないかと待っていると、飛び出してきました。営巣しているであろう茂った広葉樹の周りを飛びながら、針葉樹の頂に止まってくれました。運良く飛び出しも撮れ、すね毛周りのの赤色も写り、バックは白抜けでしたが、嬉しい初撮りでした。






時間が惜しいので、昼飯は、パスして、神楽岡公園に向かいました。公園内を歩いていると地元バーダーの方にお会いしたので、お聞きすると親切に教えていただきました。声がするよと手招きしていただいた方に行くと、いましたいました。初撮りは♂で、頭部の赤も良く見えます。ヒナらしき声も聞こえてきます。


すぐそばに怪しい巣穴が見えたので、近くで待っていると餌をくわえて、来ました来ました。ヒナも顔を出し、給餌シーンまで収めることができました。


しかし、ハシブトガラスには既に見つかっているようで、近くにやってきます。ヤマゲラは激しく威嚇して、追っ払いますが、しつこく狙っているようです。

やっと、カラスが立ち去ると、♀が餌を持って帰ってきました。




ヒナは巣穴の中に入れば安全でしょうが、いずれは巣立たなくてはなりません。その時がカラスの狙い目でしょう。無事巣立って、年を越してくれるのを祈るばかりです。近くには、キツツキの巣穴を利用しているコムクドリもいて、♂♀で餌を運んでいました。こちらも、カラスやエゾリスが来ると追っ払っていましたが、ヒナの無事を祈るばかりです。

道北紀行 天売島編 その2 ウミガラス ケイマフリ ヒメウ

2017-06-23 | 北海道

22日に予定していた海鳥ボートは、悪天候で、翌日に順延。23日朝は雲一つ無く、無風の絶好のボート日和です。6時発の寺沢さんの7人乗りボート、ケイマフリ号に乗り込み、ウミガラスのいる赤岩に向かいました。雲一つなかった空は、雲に覆われていますが、相変わらず風はなし。ウミガラスは、往時、8,000羽程いたのが、急速に数を減らし、日本で繁殖しているのは、天売島のみになったようです。しかも、15年ほど前には、13羽まで数を減らし、絶滅寸前でしたが、手厚い保護のおかげで、今年は、50羽程度いるそうで、少しづつ数を増やしているようです。ウミガラスが安心してやってくるように、島の営巣に適した場所に多くのデコイが設置され、赤岩では、鳴き声も流しています。
写真は、デコイの設置された赤岩の繁殖場所です。ウミガラスが抱卵しているようです。写真に本物は何羽いるでしょうか?


7羽確認できましたが、いかがでしょう? 観察していると崖からウミガラスが飛び出してきました。

海上に浮かぶ姿が見えました。ケイマフリとの2ショットです。


立ったところは、ペンギンそっくりですが、飛翔はお手の物です。


赤岩を後にしケイマフリの繁殖している屏風岩付近に到着。途中ゴマフアザラシを見たり、上空に無数のアマツバメが乱舞したりと小さなボートでの観察を堪能しました。ケイマフリは天売島が一番の繁殖地のようで、かなりの数います。海上に浮かんだり、岩の上で休んだり、驚いて飛び立ったりとシャッターを押しっぱなしです。






ヒメウの一大繁殖地でもあり、ヒナの顔も見えます。


3年前の天売島では、ウミガラスをなんとか見ることが出来た、程度でしたが、今回、たっぷり楽しむことができ、満足して天売島を後にすることができました。

道北紀行 天売島編 その1 ウトウ ノゴマ トラフズク

2017-06-21 | 北海道

サロベツ原野を後に南下し、金浦原生花園に立ち寄った後、羽幌港に到着。オロロンII号に乗り込み、天売島へ向かい、6月21〜23日まで滞在しました。航路上では、天売島に帰還するウトウを見ましたが、ほとんど成果なしでした。
80万羽のウトウが生息する天売島。外海に採餌に出掛けた親鳥たちが、ヒナの待つ巣穴に帰巣するシーンを見るべく、ウトウ帰巣観察ツアーのバスに乗り込みました。夜の7時15分頃、赤岩展望台に到着。この日は曇りだったせいか、早速、帰巣したウトウが飛んできます。赤岩展望台の周りのイタドリの林の中に、ウトウの巣穴が過密気味にあります。今夜は、NHKの取材があって、南こうせつさんも来ています。夜のとばりが降り始めた空に次々とウトウが現れます。暗い条件で飛ぶウトウを撮るのは苦労します。なんとか撮れた写真を見ると嘴に獲物の小魚をいっぱい咥えています。

咥えてないウトウもおり、獲物を横取りしようと待ち伏せているオオセグロカモメやウミネコに混じって、獲物のなかったウトウも横取りするそうです。



暗くなるにつれ、その数はどんどん増え、空を埋め尽くします。


先頭の写真は、道のすぐそばに帰巣して、出てきたウトウです。餌をヒナに与えたウトウがゾロゾロと出てきて、道を埋めてしまう前に、バスは帰宅の途につきます。
21日到着後と22日は島内を散策。海がウトウなら、陸はノゴマです。天売島には、本当にノゴマが多い、島内を歩くとそこかしこから囀りが聞こえ、赤い喉(英名はRubythroat)を間近に見せてくれます。



宿の窓からイタドリの群落と海が見えます。エゾセンニュウの声が響きますが、姿は見えません。しかし、ノゴマは、目立つところで囀り、宿の部屋からも海をバックに見ることができます。

22日は夜半から降り出した雨が止んだので、ノゴマ、クロツグミ、アオジ、カッコウ、ツツドリ等の声を聞きながら島内を散策。しかし、島の北側は、霧と雨。やっと収まった島内の森を抜ける頃、猛禽らしきシルエットが見えます。近づくと数羽が飛び立ち、木に止まったのは、トラフズクのヒナでした。



この日の夜は、宿の栄丸さんの海鮮網焼きを堪能させていただきました。

道北紀行 利尻島編 その2 クマゲラ アカゲラ ハリオアマツバメ アマツバメ オシドリ

2017-06-20 | 北海道

山道のすぐそばにアカゲラが営巣し、給餌をしています。近づきすぎるとすさまじい警戒音を発しますので、適度な距離を置いて、待っていると10〜20分おきに餌を運び込んできます。やっぱりという感じで♀の方が戻って来る回数が多いです。お父さん頑張ってくださいと思いながら、飛び出しシーンを狙いましたが、なかなかに手強いです。

クマゲラ、アカゲラをゲット出来たので(ガイドの方ありがとうございました。)気分良く次のポイントに向かいました。登山口にある森林公園に行きましたが、コマドリ、アカゲラ等で大した成果なく、夕刻になったので、一般観光客が少なくなったであろう姫沼に向かいました。ここでもコマドリはよく鳴いていますが、姿はチラリ。沼には、2組のオシドリ家族がいましたが、お父さんの姿はすでになく、お母さんとヒナ数羽。ヒナを狙っているらしきハシブトガラスや野猫がいましたので、数を減らしているようです。顔に傷のあるヒナもいました。


上空を見るとアマツバメが飛び交っています。よし!頑張ってみようと飛んでいるアマツバメを狙うと、沼の上空を旋回するように飛ぶので、何とかカメラに収められました。光も順光で、シルエットではない写真が撮れました。画像を見ると、何とハリオアマツバメが写ってました。強拡大すると、名前の由来の尾羽から出た針状の羽軸も何とか見えます(アップした写真では良く見えませんね、すみません)。


アマツバメも目がなんとか写っています。


翌日もう一度クマゲラポイントに向かうと、相変わらず、ヒナは顔を出しています。

クマゲラは、近くの木に止まって、様子を見て、巣穴に向かいますので、着地シーンを狙いました。



道北紀行 利尻島編 その1 クマゲラ

2017-06-19 | 北海道

6月19日〜20日サロベツを離れて、稚内港から利尻島に向かいました。朝一番のフェリーに乗り込み、海鳥ウォッチングを試みましたが、時折、ウトウが見えるのみで収穫無しでした。
到着後、まず、利尻山北麓に向かい、山に入るとあちらこちらから、コマドリの声。数は多いのですが、姿を見るのは、至難の技。残念ながら、アップできる写真は撮れませんでした。遠くからクマゲラの声が聞こえるなーと思いながら、給餌中のアカゲラを見ていると、通りがかった自然観察ツアーのガイドの方がクマゲラを見たとのことで、親切に教えていただいた場所に急行して、待っていると、メスがやってきました。ヒナの声も聞こえてきますが、最初、巣はわかりませんでした。






メスが去って、ある枯れ木をふと見ると、ちょっと不自然な枝が見えます。双眼鏡で詳しく見ると、なんとヒナの嘴で、続いて、頭がスーと出てきました。巣穴は道から見えにく方に向いていたようです。運のいいことに巣の場所まで、わかったので、離れて待っていると、お腹が空いているのか、ヒナが巣穴からよく顔を出します。もうかなり大きく、巣立ちは間近のようです。しばらくすると、♂がやって来て給餌を始めました。



すると♀もやって来て、両親とヒナ2羽のクマゲラ一家の集合写真が撮れました。




道北紀行 サロベツ編 その4 シマアオジ ホオアカ オオジュリン ノビタキ

2017-06-18 | 北海道

この季節サロベツ原生花園では、エゾカンゾウ、コバイケイソウ、イソツツジ等が咲き誇っています。やはり、鳥と花の絡んだ写真を撮りたくなります。シマアオジとエゾカンゾウを期待するのですが、今回は蕾の上とコバイケイソウでした。
ホオアカが比較的近くに来たり、止まると長い間居てくれました。やはり、白いコバイケイソウと合いますが、黄色いエゾカンゾウもなかなかです。




オオジュリンもきっちり、両種に止まってくれました。


ノビタキがサロベツでは一番多いようです。止まる時間が短いので、急いで収めなければなりませんが、その分うまくすると飛び出しのシーンを撮ることもできます。




6月21日サロベツを発ち、天売島に向かいましたが、途中、金浦原生花園に立ち寄りました。ここは、エゾカンゾウの群落があり、黄色に染まっています。少し花の時期を過ぎていたようで、ノビタキが止まってくれましたが、枯れた花も写って、少し残念。





道北紀行 サロベツ編 その3 ツメナガセキレイ アカエリカイツブリ ベニマシコ

2017-06-18 | 北海道

サロベツ原生花園には、一般観光客も多く訪れます。鳥見は、早朝と夕刻にして、昼間には、兜沼/中沼(17日)と幌延の下サロベツ(18日)に行きました。
兜沼には、カンムリカイツブリのペア。沼の葦原にはタンチョウのペアがいました。時折、サンカノゴイの重低音が響きます。兜沼から中沼に向かうと、2組のアカエリカイツブリがいました。一組は、仲良く見え、もう一組は、やたらと追いかけまわしていましたが、その様子を写真に収めることは出来ませんでした。


下サロベツでは、ツメナガセキレイが子育て中のようで、採餌用のポストを巡りながら虫をフライキャッチしています。木道のデッキに陣取り、目の前の潅木への着地と飛び出しのタイミングを狙いました。近くの三日月沼でもアカエリカイツブリが営巣し、ヨシガモ、マガモのペアがいました。









ビジターセンター近くのイタドリの群落から伸びる枯れ枝にベニマシコが止まってくれました。



道北紀行 サロベツ編 その2 シマアオジ ノビタキ ホオアカ マキノセンニュウ オオジシギ

2017-06-17 | 北海道

サロベツ原生花園には、シマアオジ、ノビタキ、ホオアカ、オオジュリン等が繁殖し、湿地の上を飛び交っています。マキノセンニュウも時折、ジジジという虫のような声を聞かせてくれます。上空では、オオジシギがディスプレイフライトを派手に繰り返します。時には、4、5羽が乱舞して楽しませてくれます。近くまでなかなか来てくれませんが、チュウヒも飛んでいます。
オオジシギの飛翔写真を狙いますが、なかなか手強い。そんな中、枝に舞い降り、しばらく枝の上で鳴いていました。



♂のチュウヒをよく見ました。

ノビタキです。囀りながらホバリングをしているように見えますが、飛んでいる虫も狙っているのでしょうか。


時折声は聞こえるものの、なかなか草むらから出てきてくれないマキノセンニュウ。少し遠かったですが、声のする方を探すと何とか姿が見えました。

エゾカンゾウの蕾に止まったホオアカとシマアオジ。花に止まった写真は、次回に。


囀るシマアオジ♂成鳥と♂若鳥。



道北紀行 サロベツ編 その1 シマアオジ ツメナガセキレイ ノゴマ

2017-06-16 | 北海道

道北の野鳥を求めて、6月16日から25日まで、サロベツ、利尻島、天売島、旭川、大雪山旭岳に鳥友KSさんと遠征してきました。シマアオジ、ツメナガセキレイ、クマゲラ、ウミガラス、ヤマゲラ、ギンザンマシコ等79種類の野鳥と会うことができました。
まず、稚内空港に隣接したメグマ沼湿原へツメナガセキレイに会いに行きました。湿原といっても笹が繁茂し、かなり乾燥化が進んでいるようですが、湿原の中程にペアで盛んにフライキャッチしているツメナガセキレイがいました。木道近くの潅木を採餌用の止まり木にしているようです(16日)。


サロベツ原生花園に向かうと、期待のシマアオジがちゃんといました。北海道全土で繁殖していたのが、いまやサロベツ湿原でしか見られなくなっています。今回若い♂の個体が元気に囀っているのを見て、新しい世代が来ているようで、少しホッとしました。今後数を回復してほしいものです。写真は、全体的に色が薄く、♂の若い個体のようです(17日)。


♂成鳥が2個体確認できました。ただ、ソングポストが遠く、50〜100mはあるのではないでしょうか。





遥か彼方で鳴いていましたが、運のいいことに一度だけ採餌に近くに飛んできて、いも虫を捕まえました(17日)。


サロベツ原生花園に以前より数が少なくなったような気がしますが、ノゴマが夕日を浴びて喉の赤色を見せてくれました(16日)。



サンコウチョウ 6月埼玉県

2017-06-11 | 関東地方

この季節やはりサンコウチョウに会いたくて、2カ所のポイントに出かけてきました。悲しいことに一カ所では、カラスに卵をやられたそうで、ポイントに現れてくれませんでした。近くで声は聞こえるものの姿は見えません。もう一カ所では、順調に進んでいるようで、先週から引き続き抱卵中でした。ここは、ギャラリーも多く、人から見えやすい場所にもかかわらず、毎年幼鳥が巣立っています。違いは、森にいるカラスの密度ではないかと思えます。やられたポイントでは、カラスが多く、サンコウチョウが頻繁にカラスを追っかけていました。卵を取られる前に何とか収めた写真です。

順調にいっているポイントでの抱卵中の♂です。30分から1時間で交代しますが、♀の方がどちらかというと長いような気がします。


抱卵から離れた直後や戻ってくるとき、♀が来る前に巣を一時離れたときに姿を見せてくれますが、なかなか良い条件で撮るのは大変です。




何か虫をフライキャッチしたようです。

巣から離れていると、時々囀ってくれます。口の中は蛍光色の緑色です。やっぱり派手!

ときにすぐそばや、真上ににいることがあります。近すぎて、尾がはみ出して、画角に収まらないときもあり、ガックリしますが、うれしい悲鳴です。


♀が♂の帰りを待ちわびたのか、巣から離れて近くをウロウロしていました。


サンカノゴイ ヨシゴイ 千葉県印旛沼

2017-06-04 | 関東地方

サンカノゴイに会いに印旛沼に出かけてきました。7時頃到着すると、芦原から重低音の声が響いてきます。ワクワクしながら、土手に上がると先客のバーダーが田んぼを見ています。運のいいことに比較的近く(といっても100m以上はありますが)の田んぼにサンカノゴイが採餌中でした。何とも古風なその風貌は、遠い祖先の恐竜を彷彿とさせます。他のサギと違って、虹彩が黒いせいか、憎めない容貌です。田んぼの中をゆったりと歩きながら、採餌しているようですが、獲物を捕らえても誇らしげに掲げることもないので、何を捕まえたのかわかりません。時折、警戒しているのか首を長く伸ばして、上空を見上げます。


畦に登って全身を見せてくれましたが、陽炎のせいか、少しぼやけてしまいました。




到着してから待つこと3時間半、やっと飛び立ち、飛翔シーンを何とか収めることができました。


ほっと一息ついて、さあーヨシゴイだ! と湖面に向きを変えます。ヨシゴイは盛んに飛び交います。しかし、飛翔スピードは速く、カメラに収めるのは、大変です。ピンボケの山を築きながら、ひたすら修行に励みました。昨年同じ時期には、沼アジサシが湖面を飛び交っていましたが、今年は、皆無でした。
日差しを遮るものは何もない印旛沼、しかし、この日は晴れていたにもかかわらず、風もあり、比較的涼しかったので助かりました。