ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

富士山奥庭遠征 ホシガラス キクイタダキ ルリビタキ メボソムシクイ ウソ ヒガラ等

2019-07-30 | 関東地方
ホシガラス 富士山奥庭にて

7月30日富士山奥庭山荘にて: 初体験となる富士山の奥庭山荘の水場にYBツアーで出かけて来ました。幸い?真夏の良い天気に恵まれ、お目当のキクイタダキ、ホシガラスなどがお出ましになり、次々現れる水場の小鳥たちを堪能しました。
新宿西口を朝8時に出発。ガイドのNさんの鳥解説を聞きながら、順調にバスは進み、午前10時には、富士山5合目の奥庭に到着。バスを降りて、奥庭山荘に降って行きます。ルリビタキ やメボソムシクの囀りが降る様に聞こえて来て、水場への期待が膨らみます。間もなく奥庭山荘に到着すると、すでに何人ものカメラマンが陣取っていて、水場にはウソが来ています。一日を通してウソはよくやって来ました。
ペアなのか♂♀で水浴び。
針葉樹の森で盛んに鳴いても中々姿の見えないメボソムシクイですが、水場では簡単に見ることができます。
午前11時過ぎ、初めて現れたルリビタキは、なんと幼鳥。Nさんは天候不順のせいで子育てが上手くいってないのか、今年は幼鳥をあまり見ないと話されていましたが、現れてくれて、ほっと一安心です。首の周りにはもう青い羽が見えます。♂なのかもしれません。
その後少し中だるみでしたが、少し早めの昼食をいただいた後、山荘の周囲を巡る遊歩道を歩いてみました。時折上空をアマツバメが飛び交う中、ルリビタキやメボソムシクイの囀りを聴きながら進んで行きます。すると針葉樹のてっぺんで囀っているルリビタキ♂が見つかりました。
更に進むとガーガーをいうホシガラスの嗄れた声が聞こえ、近くを横切っていくので、探すと針葉樹のてっぺんに止まっていました。
山荘に戻って、水場に来たのかな?と聞いてみるとやって来てないそうでした。と、思うまもなく、事前の予告もなく、ホシガラスが登場。目の前です!
残念ながら、水浴びしないですぐに行ってしまいました。入れ替わる様にヒガラが登場。
午後1時前、ルリビタキ♀タイプ登場。中々♂成鳥は出て来ません。
メボソムシクイもよくやって来ます。
ウソ♂の水浴びシーンです。
こちらは、ウソ♀の水浴びシーン。
午後1時半、やっとルリビタキ♂成鳥が登場。綺麗です。色合いからすると少なくとも3歳、いや4歳以上でしょう。
ルリビタキは水浴びしても、上面はあまりグチョグチョになりません。羽の構造でしょうか。
午後2時過ぎ、お待ちかねのキクイタダキ登場!キクイタは水浴びするとグチョグチョになるので、水浴び前に取らなきゃダメ!と事前の注意事項はありましたが、分かっていても、素早すぎて間に合いません!撮れた時には、もうグチョグチョ!
一度現れると、次々にルリの♂成鳥がやって来ます。微妙に青色が違うので、違う個体だとわかりますが、写真は綺麗な個体だけにしておきます。選り好みが出来るくらいよくやって来ます。
水浴び後、枝で一休み。
メボソムシクイも現れると、ついつい撮ってしまいます。
キクイタダキも頻繁にやってくる様になりましたが、濡れた状態で現れるのがいるので、同じ個体がなんどもやって来ているのでしょう。やっと全身ずぶ濡れになる前の写真が撮れました。午後2時半ごろです。
午後3時前にやって来たウソ♀ですが、頭が白髪混じり。部分白化なんでしょうが、なんか親しみを感じますね。
午後3時半ごろ、日が傾いて来て、メボソムシクイの色合いも変わります。
これにて、鳥見も終了。山荘を引き払い、きつ〜い上り坂を登ってバスに乗り込み、一路新宿へ。下界とは違って、涼しい奥庭。ひっきりなしにやってくる小鳥たちを堪能した1日でした。

次回は、APNツアーで出かけた小笠原航路(8月23〜25日)での海鳥をアップする予定です。






アオバズク サンコウチョウ ヤブサメ カオグロガビチョウ ツミ オナガ等 埼玉県/東京都

2019-07-13 | 関東地方

アオバズク 埼玉県狭山市にて

7月13日〜8月4日埼玉県にて: 7月ともなると、鳥見シーズンはピークを過ぎ、さて何処に行こうかと悩みます。今年は雨続きで、流石に遠征は控え、近隣を巡って、7月でも楽しめるサンコウチョウやアオバズクを追いかけてみました。
先ずは、7月13日〜8月3日までの土日に出向いた埼玉県西部の山あいのサンコウチョウですが、今年は天候不順が主な原因ではないかと思われる繁殖活動の遅れがある様です。写真は、子育て中の♂か相手の見つからなかったあぶれ♂と思われます。というのも2羽の♂でバトルしていて、1羽は子連れ、もう1羽は未亡人と思しき♀に追っ払われていたからです。
サンコウチョウは興奮すると冠羽を上に立てるようです。本種は表情豊かで、こうすると何だか滑稽な感じです。
この写真では、冠羽を後ろになびかせ、目つきが鋭くなっています。コワモテのサンコウチョウですね。
これはスタンダードなポーズです。
しっかり冠羽が立っていますが、この時、♂2羽でバトルしていたと記憶してます。そのせいでしょう。
後ろが抜けて、枝も被らず、いい感じだったんですが、如何せん暗過ぎて、ほとんどの写真はブレブレばっかりでした。
次からは、8月になってしまった子育て中のサンコウチョウ♂ですが、少し前まであった長い2本の尾羽は抜け、首回りも随分涼しくなっていました。もう換羽が始まっているのに、まだ子育て中で、気の毒なことです。
セミ(ヒグラシ)を捉えたサンコウチョウ♀です。結構な大物と思いますが、うまく捕まえるもんですね。
羽を広げて優雅な舞をする♀です。
地面近くをチョロチョロと動く小さな鳥がいました。なんとヤブサメの幼鳥です。この辺りでヤブサメの囀りの記憶がないのですが、どうやら老化のせいで単にヤブサメの声が聞き取れてなかっただけなのかもしれません。悲しい限りです。それはそうと雛さんは本当にカワイイです。

7月15日 東京都あきる野市 秋留台公園にて: 外来種のカオグロガビチョウが繁殖しているので、一度は見ておこうと出かけてきました。時折雨が降る中、公園の中で待ってみましたが、姿も声もなし。周りは、畑が広がっているので、ひょっとして、そちらで採餌中ではないかと思い、公園から南西方向に行ってみました。すると、ビュッ、ビュッという初めて聴く大きな声がする方を見ると、いましたいました。その名の通り顔の黒いヒヨドリ大のガビチョウでした。外来種もライフリストに入れているので、自分基準のライファーです。あまりじっとはしてくれず、すぐに何処かに飛んで行きました。
この公園にもツミが繁殖していて、巣立った幼鳥が1羽見つかりました。
オナガも繁殖している様で、幼鳥の群れでした。やはりツミのいるところオナガありです。

7月21日28日埼玉県狭山市にて: さて、アオバズクですが、狭山市の2カ所の神社で繁殖し、7月の終わりのこの時期多くのバーダーが訪れます。先ずはこちらの神社ですが、なぜか、お目々をパッチリしてくれて、いかにもアオバズクらしい写真になります。ここでは無事巣立ったらしいのですが、雛さんにはお目にはかかれませんでした。
普通、お目々はこれくらいしか開けてくれないんですけどね。ペアの片割れです。
こちらは、毎年うまく巣立っている、市街地の神社ですが、今年は、2羽の雛が巣立ちました。
親1羽と雛2羽で並んでくれたのですが、もうちょっと寄って欲しかったですね。もっと短いレンズを持って行けばいいだけなんですが‥‥

最後はおまけですが、鳥が見づらいこの季節、野鳥ブロガーの方が載せている綺麗なハチに「こんな綺麗なハチがいるとは、知らなかった!」と自分のフィールドで目を凝らして探してみると、いました! ルリモンハナバチの様です。

次回は、7月30日に出かけたYBツアーの富士山奥庭での小鳥(キクイタダキ、ルリビタキ、ウソ等)とホシガラスをアップする予定です。