ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

冬の道東紀行2021年2月3月 その6 釧路編 タンチョウ ケアシノスリ フクロウ ヤマセミ

2021-04-28 | 北海道
タンチョウ求愛ダンス 3月6日 釧路市 タンチョウ観察センター

3月5日根室〜霧多布〜鶴居村:根室のFI風露荘をお昼前に後ろ髪引かれながら出発し釧路方面に向かいました。途中、ケアシノスリがいるとの事で霧多布に寄ってみました。岬先端近くのキャンプ場駐車場まで行って車を降りると海から風が吹き上げて飛ばされそうでしたが、何か猛禽が飛んでいます。あれっと思ってみるとなんとケアシノスリ!えっ!こんなことあって良いのというぐらいのジャストタイミングでした。崖下から吹き上げて来る強風に上手く乗って停止飛行していました。虹彩が黄色なので、若鳥の様です。
更に厚岸湾にも寄ってみましたが、オナガガモ、ユリカモメなどが少しいたくらいで早々に釧路に向かい音羽橋に到着。寝ぐら入りを狙いましたが、明るいうちにはほとんど帰って来ません。日も落ちて暗くなり始めてやっとご帰還となりました。

3月6日釧路:翌朝は寝ぐら立ちを見ようと午前5時頃に音羽橋でスタンバイ。3月のこの時期ではさすがに寒いと言っても「けあらし」が立つ事はありませんでした。少しずつ明るくなって鶴の声とともにタンチョウの姿が浮かび上がって来ます。
するとキッキッとヤマセミの声が聞こえて何かが飛んで来ました。まだまだ暗いので、辛うじて写りましたが、やっぱりヤマセミでした。明るくなるまでいてくれないかと期待しましたが、すぐに飛び去ってしまいました。
音羽橋からの眺めはこんな感じです。
寝ぐら立ちは一斉にではなく、家族単位で三々五々飛び立って行きます。こちらに向かって来るものもいればそうでないものもあり、撮り放題という訳にはいきません。
朝焼けが無くて残念でしたが、日が差して金色の川面の上を飛んでくれました。
大部分が飛び立ったので、音羽橋を後にしてすぐ近くの”ウロフクロウ”のポイントに向かいました。ポイントでは早朝のせいかCMさんは皆無でした。2羽が揃ってまどろんでいましたが、今回は少し動きが見えます。向かって左の個体はあくびをしている様です。
そして何かイチャイチャしている様にも見えます。
お目々も少し開けてくれました。
色々サービスしてくれた亜種エゾフクロウを後にして、先ずは鶴居村の鶴見台に向かいました。コロナのせいか駐車場に車はありませんでした。早速撮影開始で、こちらは着地時のポーズです。
こちらは離陸。
2羽で雄叫びをあげます。
全体を写すとこんな感じで、数はそんなに多くはないです。
鶴見台を引き上げてタンチョウ観察センターに向かいました。こちらは有料ですが、数は多めで背景がすっきりしています。オオハクチョウがたくさんいますが、タンチョウ用の餌のおこぼれに預かろうとしている様です。鶴見台もそうでしたが、時々係の方が、白鳥達を追っ払っていました。かわいそうに。
タンチョウをドアップで。
係の方がハクチョウを追っ払おうと出てこられるとツル達もちょっと警戒してみんなゾロゾロと移動。
飛翔姿がやっぱりいいですね。
家族単位でお散歩でしょうか。
時期的には求愛ダンスがよくあるとの事でしたが、何故かあまり見せてくれません。やっと写真に収めることができました。
ということで帰りの便の時間も近づいて来たので、今回の道東遠征をここ釧路で終了としました。ハクトウワシ、ユキホオジロに会えませんでしたが、久しぶりのベニヒワ♂を収めたり、シマフクロウ、オオワシ、エゾフクロウは順当、根室では思いがけず雨氷に巡り合って幸運な遠征となりました。

次回は1ヶ月ほど遅れですが、寒桜とニュウナイスズメと菜の花コミミズクをアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。



冬の道東紀行2021年2月3月 その5 根室編 シマエナガ ミヤマカケス オオアカゲラ コオリガモ オオワシ オジロワシ等

2021-04-24 | 北海道

亜種シマエナガ 3月4日根室 フィールドイン風露荘

3月4日根室:午前10時半過ぎにFI風露荘を後にして、風連湖畔の東梅ハイドにまず立ち寄るとまだ雨氷の残った木にオジロワシ若鳥が止まっていました。
オオワシも上空を飛翔してくれます。
春國岱の入り口近くでウミアイサ、カワアイサが大慌てになっています。オジロワシが突っ込んできた為です😲 
更に花咲港、車崎等を回ってみましたが成果もないので、一旦FI風露荘に戻ることにしました。相変わらず庭に鳥さんは頻繁にやって来ます。脂身でオオアカゲラ♂と亜種ミヤマカケスが鉢合わせ。
オオアカゲラが一度身を引きましたが、直ぐに戻って来ます。
そして、およそ1時間に一度はやって来る亜種シマエナガが10羽程やって来ました。
目の前の軒先にやって来ますが、動きが早くて大変です。
つららの水を飲むホバリングをしてくれないかなと期待しましたが、見ているだけでした。
雪や氷の間にいると白い羽毛はやはり保護色になりますね。
ちょっと頭を傾げたポーズがたまりません😍 
やっぱり正面顔が一番可愛い😍 
シマエナガが去って20分後、ふと地面を見るとキタキツネがいつの間にか出現。
その30分後、またまたシマエナガ登場。
午後3時に再び出動して、納沙布岬を目指しました。ちょっと手前の歯舞港に寄るとワシカモメが近くにいました。コオリガモもいましたが、遠い!
納沙布岬に到着し、灯台の辺りで何かいないかと探しましたが、シノリガモとクロガモばかりでめぼしい鳥はいません。シロカモメが眼下を飛んでくれたので収めてみました。
納沙布岬では寝ぐら入りのチシマウガラスに期待したのですが、いくら探してもヒメウのみで、見つかりませんでした。そろそろ夏羽になっているのを期待したのですが、残念賞。

3月5日根室:根室も最終日、今夜は釧路泊です。起床後、例によって餌台にやって来る鳥さんを見ながら至福の朝食を摂っていると今朝はエゾリスが何匹も来ています。
ちょうど2匹一緒に視界に入ってくれましたが、色が結構違います。性別?年齢?単なる個体差でしょうか。
昨日暖かったので、雨氷はすっかりなくなってしまいました。相変わらず亜種ミヤマカケスはよく来てくれます。
風が吹いてクマタカみたいなカンムリミヤマカケス?
風が止まれば普通のミヤマカケスでした。
今日もハクトウワシを求めて花咲港や風蓮湖辺りを回ってみましたが、長らく目撃されてない様です。風蓮湖の東梅ハイドからワシ達の争いを拝見。オオワシとオジロワシが獲物を空中で奪い合い。
ここには数十羽のワシ達が集まっています。
花咲港に立ち寄ると今日はコオリガモが比較的近くにいました。♂の羽ばたき。
♂♀のペアでいてくれました。
宿に戻るとシマエナガが来訪。8羽が脂身にとりついていました。
軒先の脂身に来ると本当に目の前!
今季のFI風露荘さんの餌台には、いつもの常連さんに加えてシマエナガが何度もやって来てくれて嬉しい限りです。後ろ髪ひかれながら、お昼前に宿を後にして釧路に向かいました。
次回は道東紀行の最終回になります。途中に立ち寄った霧多布でのケアシノスリ、釧路のタンチョウと木のウロのエゾフクロウをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2021年2月3月 その4 根室編 シマエナガ ミヤマカケス オジロワシ アトリ ウソ ハシブトガラ等

2021-04-20 | 北海道

雨氷とアトリ 3月3日根室市東梅

3月3日知床〜根室:7時からの朝食を摂って根室に向けて出発です。途中の野付半島は今回パスし、直行した根室で探鳥することにしました。知床半島に沿って南下する途中、国後島を背景に流氷が押し寄せて来ていました。
ひょっとしてに期待して風蓮湖の走古丹に寄ってみることにしました。ユキホオジロは影も形もありませんでしたが、キタキツネの死体にやって来たオジロワシ若鳥がいました。
周りの草を見ていただくと氷で覆われています。この景色は別海町辺りからで、樹氷の様に見える木々だけでなくあらゆるものが氷に覆われていました。すごい景色だなと感心しながら根室に入り、まず花咲港に寄ってみました。「今季はコオリガモが少ないよ」と聞いていた通り港内を回ってもどこにもいませんし、他の海鳥も少ない。クロガモやスズガモが少し目につくばかりでしたが、やっと遠くの方にコオリガモを発見。逆光ですが、少し近づいて来るのを待って、なんとか収めることが出来ました。
次に市内の明治公園に行ってみましたが、深い雪に覆われて自由に歩き回ることが出来ません。そして、木々は氷に覆われて実に不思議な世界です。
地元の方もこんな景色は見たことないそうで、およそ40年ぶりぐらいではないかとの事。これは稀な気象現象で”雨氷”というそうで、0°C以下に過冷却された雨が降って、木々などに触れると瞬時に凍ってこの様な景色を見せてくれるそうです。

公園を後にして根室で定宿にしているフィールドイン風露荘に向かう途中の道でアトリとウソをKさんが見つけました。車を降りてカメラを向けると雨氷で覆われた木の種類はわかりませんが、わずかに凍結していない部分の実なのか何かを一生懸命採食していました。お陰で、雨氷とアトリ、ウソのコラボ画像を収めることが出来て嬉しい限りです。枝はツルッツルなので、滑ったり、ホバリングしながら懸命に採餌していました。すべて凍りついて写真としては面白いですが、鳥さんには餌取りが大変だったでしょうね。
ちょうど日没に近い時刻となり、傾いた陽を浴びて、樹々がイルミネーションの様に輝き素敵な景色でした。
こんな時に居合わせて本当にラッキーでした。

3月4日朝 FI風露荘:風露荘の庭の餌台にはひっきりなしに鳥達がやって来るので1日いても飽きません。手作りのパンとジャムとコーヒーの朝食をいただきながら庭の小鳥を見るという至福の時間です。おまけに一昨日の雨氷はまだ溶けずにしっかり残っていますので背景として申し分ありません。
よくやって来る亜種ミヤマカケス、ガラス越しなので、警戒心なくやって来て、本当に間近で収めることが出来ます。
最も来訪数が多いのはやはりハシブトガラでしょうか。
ヒヨドリといえどもこの景色の中ではなかなかではないでしょうか。
アカゲラも映えます。
そして今季は嬉しいことに亜種シマエナガが居着いてくれたとの事で、風露荘さんの庭で初めて見ました。弟子屈の鱒やさんで振られたので、半分諦めていたのですが、ありがたいことです。
珍しくシメもやって来ます。
亜種シロハラゴジュウカラの姿も。
ハシブトガラの正面顔です。
雪の積もったモミ類の木はスズメのお宿となっています。
亜種ミヤマカケスも木の中に。
写真は載せませんでしたが、他にコゲラ、シジュウカラもやって来ました。もっともっと居たいところですが、庭での鳥見にすっかりハマったKさん夫妻を残してハクトウワシを探しに戸外に出動。そこで次回は花咲港、納沙布岬などの鳥さんと一時戻って来たFI風露荘の餌台の様子をアップする予定です。亜種シマエナガをたっぷり載せる予定です。ご覧いただきありがとうございます。


冬の道東紀行2021年2月3月 その3 知床編 オオワシ オジロワシ シマフクロウ ハギマシコ オオセグロカモメ

2021-04-16 | 北海道
流氷とオオワシ 3月2日羅臼沖

3月2日:早朝5時にシマフクロウの観察を終えて朝食(宿ではネイチャークルーズの時刻に合わせていただけます)を摂ったのち7時出港のネイチャークルーズに向かいました。低気圧の接近に伴い昨夜からの雪は絶え間なく降っていますが、風は強くなく、幸い欠航はなさそうです。コロナ禍で当然乗船客は少ないのですが、それでも10名程はありました。激減した観光客の影響でネイチャークルーズそのものが無くなっては困りますので、多少でも貢献にはなった事と信じたいですね。さて、予定通り出航しますが、大雪のため視界が悪い!直ぐに港が見えなくなってしまい、船について来るのはオオセグロカモメだけ。直ぐに流氷は見つかりましたが、ワシの姿はない様です。

そこで、一度港に戻ってワシ達にアピール。するとそれが功を奏したのか少ないながらワシ達がやって来ました。オオワシ、オジロワシが餌をめぐって争いますが、数は10羽に及ばないので、ちょっと寂しい。ただ雪が写り込んで、これはこれで雰囲気が出て良いかもと自分を納得させます。オオワシ、オジロワシが餌の魚をかすめていきます。見事な飛行術と間近で見る迫力に圧倒されます。
足が上を向いていてよく見ると逆さ飛行です😲 。見事なものです。
ワシの数が増えないので、港に引き返すと突堤にワシ達がずらりと並んでいます。わかっていて待機しているでしょうね。そこで再び給餌開始、海面でも上手に魚を掻っさらって行きます。
足を突き出して‥‥
見事にキャッチ!
背景が羅臼の家並みになってそれはそれで面白いです。
獲物を奪い合おうとオオワシとオジロワシの空中戦。
今度は船を突堤に接近させて突堤上に給餌しました。我々からは上目線での争奪戦です。これはこれで迫力あります。楽しませようといろいろ考えてくれます。
そんなこんなであっという間にクルーズは終了。いつもながら楽しませてもらいました。自然相手は二度と同じ絵柄に会うことはありませんので、本当に一期一会ですね。
雪は相変わらず降っていますが、幸い風が強くなく、ホワイトアウトの心配は無いということで、野付半島に向かう事にしました。羅臼港の山側に目を向けるとワシのなる木が出来ていました。ここでも待機している様です。
この時期の野付半島は雪が積もって鳥は今ひとつ、ユキホオジロは1月中旬から目撃情報はないとの事、残念。天候も天候ですので、車の中から道の両脇を捜索するとハギマシコが見つかりました。数羽の群れでしたが1羽取り残された様。
食事中のオジロワシがいました。咥えている一部はどうも鳥の嘴みたいに見えるのですが、ウミガラス類かもしれません😢 
天気が天気なので、早々に鷲の宿に引き揚げて暫し休憩。5時からの夕食を終えて、さて今夜のシマフクロウはどうだろうと待っていると、なんと午後6時少し前に早くも登場!ありがたいことです。降る雪が写真で点々になっているのは、シマフクロウを驚かせない様に配慮された瞬間的に点滅する光のせいで、シャッタースピードを80分の1より遅くするとこんな風に写ります。枝上は光が届かないので、露出時間を上げています。
シャッタースピードを戻して着地を狙います。
雪が眉の辺りについているのでしょうか白い冠を被った様。
今夜の初回は直ぐにお持ち帰りです。お腹を空かせた♀のためでしょうか。
すると6分も経たないうちに帰って来ました。
今回は自分で食してご帰還‥‥
かと思うと直ぐに近くの木に止まりました。そこから動かざる事2時間近く。そして飛び出したのですが、生簀に行かず、見えなくなってしまいました。そこで、もう就寝して早朝に起きれたら起きようと考えましたが、流石に午前3時から活動しているせいか熟睡してしまい早朝の来訪は逃してしまいました。

次回は知床から移動した根室編をアップする予定です。通過した低気圧のお陰で根室においては数十年に一度(最近よく聞きますが)の気象現象の雨氷の不思議な景色とそれに絡んだ鳥達を掲載します。ご覧いただきありがとうございます。
ご参考に2019年2月の知床ネイチャークルーズの様子はこちら


冬の道東紀行2021年2月3月 その2 知床編 シマフクロウ オオワシ ウミアイサ シノリガモ等

2021-04-12 | 北海道
シマフクロウ 3月2日知床羅臼

3月2日羅臼:午後3時半近くに知床の羅臼に到着、まだ日もあるので、羅臼港内を探索する事にしました。まず目に飛び込んで来たのは港の街灯の上に止まっているオオワシ。羅臼に来たなという感じです。
近くにハシブトガラスが止まりました。いかにオオワシが大きいかがわかるかと思います。
港内の水面に目を移すとウミアイサ、カワアイサ、シノリガモ、ホオジロガモ等が浮かんでいます。ウミアイサ♂2羽が近くにやってきました。
カモはシノリガモが一番多いようです。
シノリガモの飛翔です。こちらに向かって来るところです。
上空を飛んでいるオオワシもいます。
港内を移動していると街灯に止まったオオワシが目の前です。少し夕日を浴びています。また、車が下を通っても全然平気です。
今夜と明日の2泊予定で鷲の宿に投宿します。例年ならば宿はオオワシとシマフクロウをセットにした鳥見客でごった返していますが、コロナ禍のせいで今夜の泊まり客は我々3名の他に2名との事、ゆったりと観察する事が出来そうです。最近のシマフクロウの出現パターンとして暗くなった6時から9時ごろまでにやって来て、日付が変わった午前3時から5時の間に何回かやって来るそうです。午後5時ごろから早めの夕食を摂ってスタンバイ。すると午後6時5分ごろ早くも登場!川の上流から音もなく飛んで来ました。先ずは生簀近くの木の止まって様子見です。♀は抱卵に入っている様でこの時期やって来るのは♂ばかりのことが多い様です。
暫くすると降り立ち、早速獲物をゲット。
自分でも食事して、更にお持ち帰り。食事会&お持ち帰りの時はしばらく来ないというパターン通りで9時頃まで待ちましたが来ないので、早めに就寝して午前3時に起床する事にしました。ところが部屋に戻って洗面所にいると「来ているよ!」と声がかかります。慌てて部屋に戻ってカメラを向けました。明日は大雪の予報ですが、もう結構ちらついて写り込みます。
もう2回も出てくれたと床に入りました。日付の変わった3月3日の午前3時には起床。支度を整えて観察部屋に移動。夕刻からずっと待っていらっしゃる方によると9時からは出ていないとの事。暫く待っていると3時20分頃に早速やって来ました。
今回は捕まえると直ぐにお持ち帰りとなりました。
そういう時にはまた直ぐやって来る様なのですが、10分も経たないうちに登場。今度は捕まえた獲物を一飲み。
飲み込んでいる時の半眼はちょっと不気味ですね。やっぱりくっきりしたお目目が精悍でいいです。
食事を終えてご帰還です。
それから1時間経った午前4時半頃、またやって来ました。今回は捕まえると直ぐにお持ち帰りでした。
そういう時の定型通り、15分も経たないうちにやって来ました。今回は、飛び降りるシーンを狙いました。
フワリと飛び立ち‥‥
ゆっくり羽ばたき降下し‥‥
脚をしっかり伸ばして着地です。
定型通り今回は自分でお食事。
そしてご帰還でした。
最近の登場パターン通りに来てくれたおかげで、効率よく合計6回も観察する事が出来、嬉しい事です。この日は、知床ネイチャークルーズのエバーグリーン号に乗り込む予定ですが、大雪で朝日は望めそうもないことから午前7時の出航との事。朝食を摂ってから車で5分もかからない羅臼港に向かいました。
次回はクルーズ船でのオオワシ、オジロワシ。雪の中訪問した野付半島、夜のシマフクロウ等をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2021年2月3月 その1 弟子屈/網走編 ベニヒワ フクロウ ウソ ハシブトガラ キレンジャク エゾモモンガ等 

2021-04-08 | 北海道
ベニヒワ♂  3月1日網走市

2月27日〜3月6日にかけて冬の道東(釧路、弟子屈、網走、知床、根室)を回って来ました。今回は鳥友のKさん夫婦が同行し、視力、聴力の衰えて来た小生にとってありがたい存在でした。網走で学生をしている小学生だった頃からの鳥友Kくんにガイドしてもらいました。また、根室では稀な気象現象で現れた雨氷に遭遇し一面氷の世界、それに絡んだ写真が撮れて幸運でした。ハクトウワシとユキホオジロは行方不明で残念賞でしたが、ベニヒワ、シマエナガ、シマフクロウ、オオワシ、ケアシノスリ等、最終的には53種の野鳥達+エゾモモンガ、エゾリス等と会う事が出来ました。
2月27日(第一日目)釧路〜弟子屈:減便のため午後2時ごろ釧路空港に到着、弟子屈の鱒やさんに直行ですが、途中にある亜種エゾフクロウのポイントに立ち寄りました。数人のCMさんがいらっしゃいましたが、運よく1週間ほど前から2羽になったそうで、幸先の良いスタートです。
それにしてもこんな出来すぎたウロがよくあったもので、フクロウが合いすぎます。日のあるうちに鱒やさんに着こうと早めに切り上げて先を急ぎます。午後4時半ごろに到着すると早速鳥見開始、餌台にやって来る亜種シマエナガを待ちましたが、何故か今季は出が悪いとの事でハシブトガラ、ウソやアカゲラ等の常連さんのみで翌日に期待です。
2月28日(二日目):翌朝明るくなると氷点下10℃近くまで冷え込んだ戸外の餌台前で鳥撮開始。ハシブトガラ、ウソ、ゴジュウカラ、アカゲラ、シジュウカラ等がひっきりなしにやって来ますが、寒かったです。まずはハシブトガラ。

そしてウソ。
オオアカゲラもやって来ました。
ウソと亜種シロハラゴジュウカラ。
10時近くまで粘ってみましたが、亜種シマエナガの来る気配がありません。ご主人の勧めに従って、シマエナガがよく出ていたという屈斜路湖の和琴半島に行ってみましたが、残念賞。そこで次の目的地の網走に移動し、Kくんと待ち合わせた濤沸湖の白鳥公園に到着。オオハクチョウ、カワアイサ、ホオジロガモ等を見た後、ベニヒワを求めて濤沸湖を一周。下見でキレンジャクがいたというアスパラガス畑に到着すると5羽ほどまだいました。ツグミも居ましたが、何を食べているんでしょうね。
そろそろ夕刻になったので、網走市内の公園にエゾモモンガを求めて移動。既に10人程の方達が待機している木の前で待つ事に。巣穴が見えて根元の雪の上は排泄物で黄色くなっています。そして待つこと30分足らずの16時44分頃最初の一匹が顔を出しました。やっぱりかわいい😆 
巣穴から出て来ましたが、遠くに行かず幹に張り付いています。
続いて2匹が同時に顔を出します。
巣穴から出て来た3匹。
嬉しい事にこの子たちは遠くに分散しないで、付近に留まってくれます。木の実なのか何か分かりませんが、口に運んでお食事です。
2匹が前後に並んで、たまりません😍 
日もとっぷり暮れ、サプライズの二日目を終えました。
3月1日(三日目):翌朝はベニヒワの可能性が高いのではないかという網走湖の森でKくんと待ち合わせ。雪がしっかり積もっていますが、足跡はあり、なんとか中には進めそう、沼地は凍っているかと思いきや水面が見えます。落ちては大変と木道を慎重に進みます。ハンノキの群落に差し掛かるとマヒワとアトリの群れがやって来ました。マヒワは100羽ぐらいはいたでしょうか。
ベニヒワが混じってないかと期待込めて探すと居ました居ました。
しかし高い上に、マヒワにすぐに紛れてわかりにくい!次の写真は空抜けでないところのアトリの群れ。
同じくマヒワの群れ、ここにベニヒワがいてくれるといいのになと思いますが、そうは問屋がおろしてくれません。

捜索を続けていると胸が赤い♂のベニヒワも見つかりましたが、高い!空抜け。

群れが飛んで行ってしまったので、少し進むとすぐにKくんが目の前にベニヒワがいるのを見つけてくれました。おおっ!近い!目線!しかも喉から胸の真っ赤な♂!😆 
一緒にいたマヒワ♂です。
亜種キタキバシリも登場。
雪が多く、あまり奥には進めそうもないので、ここは切り上げ、Kくんと別れて網走を後にし、知床に向かいました。次回は知床羅臼の港のオオワシ、鷲の宿のシマフクロウ等をアップする予定です。

八丈島航路2021年2月 アホウドリ コアホウドリ クロアシアホウドリ カンムリウミスズメ/亜種ハチジョウツグミ等 埼玉県

2021-04-04 | 小笠原、三宅島、航路
アホウドリ 2月20日三宅島近海

八丈島航路では2月にコアホウドリが多いと聞いており、アホウドリ類に期待して真冬の海鳥ウォッチングに出かけて来ました。2月19日夜に竹芝桟橋を出港しましたが、船はガラガラで密とは全く無縁でした。翌朝、10mを超える西風が吹く中、御蔵島沖辺りから観察開始、海はかなりの白波が立っていました。ウォッチャーは私を入れて3人と少なめでした。通常、御蔵島と八丈島の間はあまり期待出来ないと言う予想に反して、アホウドリ成鳥が飛んでくれました。飛沫で少し霞んでいますが‥‥
それでもやっぱり出た数は少なかったです。そして午前9時前に八丈島に到着。当地は真冬の装備だとやはり暑い!汗をかきながら少し島内をぶらついて見るとアカコッコが目の前を通過。他にモズ、メジロ、ヒヨドリ、ウグイス(囀り)、タヒバリなどが居ましたが、被写体になってくれたのは、亜種ハチジョウツグミならぬ八丈ツグミでした。
折り返しの9時40分発の橘丸に乗り込み探索再開ですが、やはり御蔵島を過ぎるまでは、暇でした。三宅島が近づいて来た13時10分ごろアホウドリが近くを飛んでくれ、俄然盛り上がります。成鳥にかなり近い若鳥のようです。やはり三宅島から大島までが勝負ですね。
三宅島東側の三池港に着岸しすぐに出港。島の周りではカモメ達が群れて鳥山を作っていました。飛んでるカモメの左からカモメ、ウミネコ、手前にセグロカモメの3種が含まれているようです。
三池港を出てからアホウドリ類がよく飛んでくれます。13時50分ごろのアホウドリ若鳥です。
そしてコアホウドリ。数は結構出るんですが、あまり近くを飛んでくれません。
13時58分のアホウドリ若鳥ですが、顔がまだ黒いので、相当若い個体でしょうね。
13時59分、さっきよりは少し年上のアホウドリ若鳥と海面上を向かって来るアホウドリ成鳥、加えて遠くにコアホウドリが写っています。次からの7枚は一連の写真で、アホウドリ若鳥に続いて成鳥が近くを飛んでくれました。忙しい事です。
一旦離れたかと思った成鳥が割と近づいてくれました。同じ個体だと思うのですが。
14時5分。アホウドリ若鳥です。白い羽が増えて来ています。
14時6分。アホウドリ成鳥が接近!遠くには若鳥。
少し落ち着いた14時40分のクロアシアホウドリです。カウントしてないので、何とも言えませんが、アホウドリの方が多く出た気がします。アホウドリの方が印象に残るので、気のせいかもしれませんが。
15時15分小さな海鳥が海面から飛び立ちました。カンムリウミスズメでした。
15時37分、アホウドリ若鳥。まだまだ若い個体のようです。
16時5分なかなか近くを飛んでくれないコアホウドリです。
大島を過ぎて房総半島が見えて来るとアホウドリ類の出現は終わりましたが、よく飛んでくれました。それにしてもオオミズナギドリはこの季節少ないですね。写真を見るとそれらしいのが写っていましたが、船の近くでは見かけた記憶がありません。それにしても関係した方々の努力が実って嬉しい事にアホウドリは順調に数を増やしています。お陰様で八丈島航路に行く毎に見易くなっているように思います。

2月25日、埼玉県狭山市の智光山公園に亜種ハチジョウツグミが入っていると教えていただき行ってみました。縄張りにしている辺りの池に行くとヒドリガモ、マガモ等に混じってトモエガモが1羽いました。
駐車場の開く7時半過ぎに着いたせいかポイントにCMさんは皆無。でも亜種ハチジョウツグミはすぐに見つかりました。1羽で地面を歩き回っていましたが、枝にも止まってくれました。赤みはそんなに濃くない亜種ハチジョウツグミです。上掲2枚目の八丈ツグミと比べてみて下さい。
公園を散策して午前10時ごろポイントに戻ると十数人のCMさんが並んでいました。福寿草の花の近くに来てくれました。

2月26日狭山丘陵の赤坂駐車場近くの谷戸で昨シーズン青いルリビタキを見ましたが、今季も同じ場所にいました。連続して来てくれるとやっぱり嬉しいですね。

次回は2月27日〜3月6日に遠征して来た道東(釧路、弟子屈、網走、知床、根室)での成果を6回(長々となってすみません)に渡ってアップしたいと思います。