ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

台湾南西部紀行 阿里山編 その6/アリサンヒタキ ホシガラス キンバネガビチョウ

2024-10-24 | 台湾
台湾固有種のアリサンヒタキ♂  2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午後(阿里山編の最終章);食堂を離れて、駐車場付近を探索、アリサンヒタキ(Collard Bush-Robin)の囀りがするので、探すと、眼下に全身の見えるアリサンヒタキ♂がいます!ワォッ!と興奮しながら撮りまくります。ちょっとゴチャとしていますが、緑バックで、嬉しかったですね。白い眉斑がちょっと気難しげな坊やといった感じです。
しばしこの位置にいてくれました。
頭上で嗄れた声がするので、見るとホシガラス(Eurasian Nutcracker)でした。日本のホシガラスと同種ですが、ちょっと茶色味が強いように見えます。でも、やっぱり同じ、声も同じでした。
アリサンヒタキは少し場所を変えて、後ろすっきりした場所に移動。
それにしても細くて、長い眉斑ですね。なんかカッコイイ!
アリサンヒタキは流石にどこかに行ってしまいましたが、ホシガラスはまだウロウロしているので、こちらにカメラを向けます。
松の木に止まっていますが、やっぱり松の実を食しているでしょうね。きっと。
パン屑を食していたキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)と思われる個体が出て来ました。
パン屑をもらっていたと思しきキンバネガビチョウは本当に近くて、せっかくなので、スマホに収めてみました。
他にはミヤマウグイス(Yellow-bellied Bush-Warbler)もいたのですが、枝の隙間から何とか写っただけでした。
鳴き声は忘れましたが、ホーホケキョッではなかったと思います。

これで、阿里山編は終了で、次の目的地は山を降りて標高800mぐらいの観星園生態民宿で、サンケイ狙いです。下界よりは涼しかったですが、阿里山に比べると暑い!もっと涼しいお山に居たかったなあ〜。
次回は地元の季節の鳥で、遠かったですが、初めて撮れたソバノビをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その5/ヤブドリ カンムリチメドリ キンバネガビチョウ

2024-10-21 | 台湾
冠羽が素敵なカンムリチメドリ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前(続き);ヤブドリ(Steere's Liocichla)が目の前に出てきました。前回の登場は名前の通り藪の中でしたが、今回は、ヒョイヒョイと幹を上がってきて、見通しの良い所に出てくれました。眼の前の黄色い斑点が鮮やかです。
少し離れたところでは、枝の上で囀り始めました。全然ヤブドリではありません。普通のガビチョウといったところでしょうか。ただし、日本のガビチョウほどの騒々しさはなくて、中々綺麗な囀りでした。
そして、お昼は近くの食堂でいただき、食後、食堂前でくつろいでいるとカンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)が何羽かチョロチョロしています。結構近い!
小首を傾げた姿がまた可愛い!
台湾野鳥の会のシンボルバードにするのも頷けます。
眼下にはキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)。地面を歩き回っているところは、やっぱりガビチョウ。
枝に上がって来ました。
人を警戒する様子はなく、阿里山では普通種のようです。

期待した台湾固有種のニイタカキクイタダキは、高い木の上で鳴いていたらしいのですが、姿を拝むことはできませんでした。お昼の食堂のホールに野鳥の写真が並んでニイタカキクイタダキもあったので、こちらをおさめて代わりに出演願いました。やっぱり、見たかったなあ〜、ただし、写真の様な立派な冠羽が立つのは春先のペアリングの時だけだそうです。

次回は食後の少しの時間、食堂近くで、引き続き探索して、アリサンヒタキ、ホシガラス、キンバネガビチョウなどが遊んでくれました。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その4/アリサンチメドリ ミヤマヒタキ アリサンヒタキ シマドリ キンバネガビチョウ

2024-10-18 | 台湾
手強い台湾固有種のアリサンチメドリ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前、阿里山 玉山国家公園での観光施設がある近辺で、探索を続けます。ここでも次々に登場するチメドリですが、藪の中が多く、中々表には出てくれません。鳴き声はよく聞こえるけど中々姿の見えなかった台湾固有種のアリサンチメドリ(Taiwan Fulvetta)がやっと捉えられました。かわいいけれど、目つきのちょっと怖い小鳥でした。
続いて、枝先に居たのはミヤマヒタキ(Ferruginous Flycatcher)。日本でも離島で記録がありますね。チメドリと違って、枝先にじっとしてくれるので、写真には撮りやすい!顔はまるでサメビタキですが、お腹の橙色がいいですね。
同じ場所には台湾固有種のアリサンヒタキ(Collard Bush-Robin)。モロ逆光でしたが、別の場所で、しっかり撮れました。
同じ場所に色々出てくれます。カンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)は、ここ阿里山では普通種のようです。
そして、新たな種類のガビチョウ類のシマドリ(Taiwan Barwing)。2羽で仲良く並んで行動、ペアでしょうか。体中、縞々なので、シマドリ?ちょっとシンプル過ぎるネーミングですね。出会いはこの時だけで、あまり明るい所には出てくれませんでした。
こちらはフレンドリーなキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)。
出る時には一度に多種類出てきます。どれを撮るか困る時もあります。滅多にないですけどね。

次回もこの続きで、ヤブドリ、カンムリチメドリなどが登場します。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その3/ハナドリ ヤブドリ キンバネガビチョウ

2024-10-12 | 台湾
囀るハナドリ♂ 2024年7月3日 台湾 阿里山

7月3日午前(続き)主要ラインから外れた林道では次々に新人が登場してくれます。樹上で囀るのはハナドリ♂(Fire-breasted Flowerpecker)、背中の青と胸の赤色が綺麗です。短い尾羽が何とも可愛い!しばらく我々の周りで囀ってくれました。
少し離れたところにいたかと思うと割と近くでもサービスしてくれます。
空抜けにならない場所にも来てくれました。枝がちょっとごちゃごちゃですけどね。
そして段々と遠くに移動して行きました。
この林道の隙間から遠くの山塊が見えます。ブラタモリ風で言うと造山運動で盛り上がったマントルから出来た火成岩が削られて切り立った崖になっている状態でしょうか。勝手な解釈ですが‥‥
新たな台湾固有種のヤブドリ(Steere's Liocichla)が名前の通り、藪の中にたたずんでいました。
名前とは裏腹に後で、もっと見やすい所でしっかり姿を見せてくれましたけどね。
時々カンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)も姿を見せてくれます。
林道探索を終えて、少し移動。トイレなどがあり観光客も結構いる場所ですが、新たな台湾固有種キンバネガビチョウ(旧名キンバネホイビイ、White-whiskered Laughingthrush)が登場。こちらは非常にフレンドリーな子で、人を全く気にする様子がありません。
観光客が置いたであろうパンのかけらに寄ってきて‥‥
綺麗に平らげてしまいました。目の前の出来事です。

次回もこの続きで、新たな固有種が登場しますが、その前に地元での秋のヒタキ類とちょっとハチクマをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その2/タカサゴミソサザイ カンムリチメドリ ベニサンショウクイ

2024-10-09 | 台湾
やっと捉えたタカサゴミソサザイ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前 阿里山にて;高山の阿里山でひんやりとした少し薄暗い早朝に出動。タカサゴミソサザイ(Taiwan Cupwing)の囀りが聞こえるポイントから開始。囀りは聞こえるものの藪の中から出て来ません。ミソサザイほどの小さな鳥が藪の中の地面を移動するのでは、姿を見ることは極めて困難です。少し飛んだりして動き回るのは見えますが、暗い藪の中で、移動する時チラッと見えるだけ。全くお手上げ状態でした。諦めて他に何かいないかと近くを歩くと、初出のカンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)が登場。台湾固有種です。こちらはチョロチョロ動き回るも枝の上で、ちゃんと撮らせてくれます。ピンと伸びた冠羽がカッコイイ!台湾野鳥の会のシンボルバードだそうで、木の実を食していました。
カラ類は多くないのですが、日本のシジュウカラのお腹を黄色くした様なキバラシジュウカラ(Green-backed Tit)がチラッと出てくれました。
このポイントは諦めて車に乗り込んで移動。主要道路から少し林道に入って探索。結構いろんな鳥が鳴いています。藪の中で、大きな声で囀るのはタイワンオオセッカ(Taiwan Bush-Warbler)で、こちらも台湾固有種。しかし、なかなか表には出てくれません。結局藪の隙間から顔がやっと写りました。
ここでもタカサゴミソサザイ(Taiwan Cupwing)が鳴いています。相変わらず姿はサッパリ見えない。藪の地面を動き回っている様です。藪続きですが、隙間があるところがあり地面が見えます。ここにでも出てくれないかな〜と思って見ていると、あれっ!何か小さな物が出て来た!とカメラを向けると何とタカサゴミソサザイではありませんか!ほんの一瞬ではありましたが、奇跡的に全身を写すことが出来ました。こちらも台湾固有種です。それにしても尾羽が短すぎて、本当に可愛い!
さらにベニサンショウクイ(Gray-chinned Minivet)も登場。ボルネオで出会ったのとは顔色が随分違って灰色、亜種の違いでしょう。しかし、日差しが強く、影が出て、まともなのが全然ない!
黄色い♀もいて、ペアかもしれません。ただ、♀が写っていたのは、ちょっと後ろを飛んでいるピンボケだけ。
これが影が出なくて、まあまあマシな一枚でしょうか。他にもコバネヒタキ(White-browed Shortwing)がずっと囀っていたのですが、姿をチラッと見ただけ、白い特徴的な眉斑が辛うじて見えました。

次回はこのポイントの続きで、ハナドリ、ヤブドリなどをアップする予定です。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その1/ズアカエナガ メジロチメドリ ズアカチメドリ コシジロムシクイ チャバラオオルリ

2024-10-06 | 台湾
ズアカエナガ 2024年7月2日 台湾 阿里山

7月2日午後、阿里山にて:標高2,000mを超えて阿里山に登って来ました。流石に涼しい!生き返った心地で、何日でも滞在出来そうですが、今日の午後と明日の午前中のみで残念です。さて、富士スバルラインではないですが、そんな感じの高山の道を走って、適当なところで駐車。道に沿って歩くと早速カラ類の混群のような感じで、何種類もの小鳥たちが動き回っています。まず目についたのはズアカエナガ(Black-throated Tit)でした。チョロチョロ動き回って、カメラに収めるのが大変でしたが、何とかフォーカスがあった写真を並べます。可愛いらしい花と絡んでくれました。黒く太い過眼線が凛々しい。
トリミングしないとこんな感じなんですが、あちこちに花があるのに全身が撮れたところのは何故か蕾。
喉の黒斑が大きく開いた口の様。
とにかく目についた小鳥をカメラに入れると、よく居るんだけれど、藪から出てこないズアカチメドリ(Rufous-capped Babbler)が写っていました。帰国後整理していて気づきました。結局撮れなかったなあ〜と旅中は思っていたので、ビックリ。
以後もよく出てくれたコシジロムシクイ(Rufous-faced Warbler)。英名の方が、それらしいのですが、なんで和名はコシジロなんでしょうね。腰の白さはあまり目立ちませんね。
こちらも超難関だったメジロチメドリ(Morrison's Fulvetta)。藪の中から出てこないのが、たまたま写っていたようで、ビックリ。遠征中で撮れたのはこれだけです。
混群が去って、落ち着いたところで、歩いているとNさんがチャバラオオルリ(Vivid Niltava)が鳴いてる!と声の方に行くと、いましたいました。空抜けで、なかなか撮りにくかったのですが、なんとかお腹の橙色と背中の青色が出ました。
我々をあまり気にせずよく囀ってくれました。

阿里山の宿は森林遊楽区にあるホテル、移動中に豪雨となって心配しましたが、夜には上がり、食事と観光時には傘なしで大丈夫でした。土産物は色々ありましたが、特に買いたいものはなし。阿里山コーヒーが有名な様ですが、この時刻に飲んだら眠れなくなるのでパス。

次回は翌日の阿里山で、カンムリチメドリ、タカサゴミソサザイなど新たな種類が登場します。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その3/ヤマムスメ セグロコゲラ

2024-09-30 | 台湾

たたずむヤマムスメ 2024年7月2日 台湾 恵蓀林場

7月2日午前(続き);ヤマムスメ(Taiwan Blue-Magpie)はカケス、カササギに比べると体が大きいせいか、よく地面を歩いて餌探しをしています。警戒心は強くないので、近すぎて長い尾羽がはみ出す事も。
洋傘花という表示プレートの辺りの地面で餌探し。剪定済みの木に止まってくれました。バックがもうちょっとスッキリしてくれればいい感じなんですけどね。
日が当たると青色が濃いです。
同じ林場内ですが、少し移動しました。ここでもヤマムスメ。
セグロコゲラ(Gray-capped Woodpecker)が2羽。ペアかな?と思いましたが、♂の特徴である赤い部位はなく、関係はよくわかりません。
ヤマムスメを堪能した恵蓀林場を後にして、午後はいよいよ阿里山で探鳥です。標高が高くなりますので、出現種が随分変わるはずで、楽しみです。

次回は、地元のブッポウソウと渡りのハチクマですが、ブッポさんは今季最後の撮り納めとなります。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その2/ヤマムスメ ズグロミゾゴイ アカハラシキチョウ タイワンヤマガラ

2024-09-27 | 台湾
ヤマムスメ 2024年7月2日 台湾 恵蓀林場

台湾3日目午前(続き)セグロコゲラを皮切りに他の鳥たちに目を向けます。何気なく地面にたたずんでいるズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)。何処でも行動は同じ様です。
ここでもアカハラシキチョウ(White-rumped Shama)がいました。移入種だそうですが、勢力を拡大しているのかな。
カラ類の数は多くない様に思いますが、やっと台湾固有種のタイワンヤマガラ(Chestnut-bellied Tit)に会えました。じっくり見せてはもらえませんでしたが、日本のヤマガラより色は濃く、お腹の栗色が特に濃いですね。ただ、見た目がそんなに変わらないので、興奮度は今ひとつでしたが。それにしてもヤマガラの種類分けは見た目と遺伝子ゲノムは随分違う様で、見かけでは最も違うオーストンヤマガラが亜種で、そんなに見た目は違わないオリイヤマガラが別種になるのもちょっと不思議です。タイワンヤマガラもどちらかというと見かけはアマミヤマガラぐらいかなとも思えて面白いです。 DNAの塩基配列決定技術が革命的に進んで、ゲノムレベルでの遺伝子比較で、種が明確になり、系統進化の道筋もわかって来て興味深いです。
さて、ヤマムスメは子育てのため餌探しで忙しいのか地面に降りたりと動き回っています。テーブルで休憩している方の足元でも気にしていない様子。
洋傘花という看板の花は見当たりませんでした。ネットで調べると赤い小さな花をつける灌木らしいですが、どこにもないですね。実際の花に止まって欲しいところですが、花がらみは難しい。
3羽のヒナも樹上で待っています。短距離なら飛べる様です。
折角の機会ですので、親鳥をしっかり収めさせてもらいました。
たくさん撮らせてもらいましたが、光条件が良くて、バックの抜けた写真らしい写真は中々撮れないもんです。

次回で、恵蓀林場編は最後ですが、たくさん撮れたヤマムスメとセグロコゲラをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その1/ヤマムスメ タイワンオナガ セグロコゲラ

2024-09-24 | 台湾
木の実を啄むヤマムスメ 台湾 恵蓀林場 2024年7月2日

7月2日午前、3日目の朝の狙いは台湾固有種のヤマムスメ。少なくはないが、分布は局地的だそうで、ポイントの恵蓀林場という大学の演習林の様な森林公園に案内されました。確かに局地的な様で、ここでしかヤマムスメは見かけませんでしたね。さて、山に向かって進み、午前7時ごろに到着しましたが、開場の時間前だそうで、奥まで入れないとのことで、ゲート近くを散策。鳥影は薄く、クロエリヒタキがチョロチョロするも写真にならず。やっとタイワンオナガ(Gray Treepie)を前日より大きく撮れたぐらいでした。

開場の時間ということで、バスに乗り込み山を登って、駐車場に着くと、いきなり目の前にヤマムスメ(Taiwan Blue-Magpie)。何かの木の実を啄んでいます。カササギやカケスに近いだけあって、尾羽が長く、青色が綺麗で、大きい、目立ちます。

人をそれほど警戒している様子はなく、人工物に止まったり‥‥
獲物(ナナフシ?)を捕まえたりしていましたが、自分で食しないで、運んでいきます。
あれっ!と思うと頭の真上に幼鳥。尾が短く、色も薄いヒナ3羽が待っていました。
大騒ぎしながら親鳥は口移しで、給餌。
子育て中だったんですね。一頻りヤマムスメを収めて、他の鳥にも目が向く様に。コゲラに似た小さなキツツキがいました。セグロコゲラ(Gray-capped Woodpecker)です。台湾にキツツキ類は少ない様で、会ったのはセグロコゲラだけでした。英名通り、頭頂の灰色部分が広い。
見上げると頭頂の灰色は全然見えませんけどね。

次回はこの続きで、まだまだヤマムスメがたっぷり出てきます。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中編 その3/カヤノボリ タイワンオナガ アカハラシキチョウ クロヒヨドリ

2024-09-09 | 台湾
カヤノボリ 2024年7月1日 台湾 台中

2日目午後;無事ヤイロチョウ(Fairy Pitta)をしっかり収められたので、意気揚々と山を下って行きました。初日と2日目午前は平地の田んぼ周りだったので、お山で出てくる鳥は初見ばかり。先ず、カヤノボリ(Collared Finchbill)。ヒヨドリのお仲間です。シロガシラに似てますね。
台湾固有種のヒメマルハシが出てくれたのですが、早い、藪の中、出てもすぐ移動と悪条件が重なって、残念ながら写真撮れずでした。多くの方はちゃんと撮れてましたが‥‥😭😭
遠くにはタイワンオナガ(Gray Treepie)。カケスの仲間らしい感じですが、遠かった。ただ、台湾では普通種の様なので、また出て来ます。
すぐ近くで鳴いている鳥がいるけどなかなか見つからない。頭のすぐ上で、近過ぎて気づかないパターンでした。いたのは、アカハラシキチョウ(White-rumped Shama)で、ここ台湾では移入種との事。
駐車場に着くとバス越しに黒い鳥が。クロヒヨドリ(Black Bulbul)です。全身黒いのと赤い嘴のコントラストがなかなか。
以上で、2日目を終えて、台中郊外のホテルに投宿して、翌日はいよいよヤマムスメとご対面です。

次回は地元に戻って、4回目のブッポウソウです。まだまだ猛暑で、しばらく鳥見はお休みです。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中編 その2/ヤイロチョウ クロエリヒタキ ズグロミゾゴイ

2024-09-06 | 台湾
すっくとたたずむヤイロチョウ 2024年7月1日 台湾 台中

2日目午後の続き;ポイントでは低い幕があるだけで、カメラマンの列は丸見えですが、ヤイロチョウ(Fairy Pitta)は気にせず、近づいて来ます。
最も近づいた時ですが、5~6mかな? でも、お腹側だけで、背中は見せてくれません。お腹の赤い日の丸が鮮やか!
そして、森にお帰りになるのか飛び上がりましたが、まだ、森に飛び去ることはなく使われなくなった橋の欄干?の上に飛び移り。バックが抜けて、緑で、良い感じ‥‥と思ったら、何で!そこに反射板があるの! これさえなければ、良い構図なのになあ〜 とため息。
無理くり切り取るとこんな感じ。
見返り美人か美男子かは分かりませんが、このポーズだと‥‥
トリミング後の構図もまあまあかな?
という事で、流石にヤイロチョウは森の奥に消えて行きました。その後、1時間ほど粘りましたが、再登場はありませんでした。その間に何か出てくれればなあ、と期待しましたが、サッパリ。やっと出てくれたのは、クロエリヒタキ(Black-naped Monarch)♀がチョロッとだけでした。
すぐそばにズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)が営巣していました。道路からすぐで、丸見え。巣立ち間際の様でした。営巣中への気遣いは無用の様でした。
という事で、一度だけでしたが、ヤイロチョウはじっくり出てくれたので、余裕で徒歩でバスの止まっている駐車場まで、2kmほど山を下って行きましたが、途中、鳥さんが色々出てくれたので、次回にアップしたいと思います。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中編 その1/ヤイロチョウ

2024-09-03 | 台湾
ヤイロチョウ 2024年7月1日 台湾台中

台湾2日目午後は本遠征のタイトルにもなっているヤイロチョウ(Fairy Pitta)狙いです。日本に来るヤイロチョウと同じ種類ではありますが、渡来数が多いので、日本より見やすい様です。ガイドさんが仕入れたヤイロチョウのポイントに向かって、山中を走って行きましたが、あと2kmほど残して、バスは通行止め。えっ!この炎天下を重い機材抱えて山登り!と覚悟しましたが、ガイドさんが何とかするとの事で、タクシーでも呼ぶのかと待っていると、何と近くにいる方にお願いして、その方の車で我々を運んでくださるとの事。それも3回も。見ず知らずの方に頼むのにも驚きましたが、引き受けてくださった方にも驚きました。何と優しい方でしょう。ポイントに着くと台湾のカメラマンさんが10数人待機中。我々が日本からわざわざ来たからと思われたのか、元々優しいのか、少し空けてくださって、もっと前に、こっちにおいでと親切にしてくださいます。感激しました。「ちょっと前に出たよ」、「あそこに出るよ」と写真を見せながら、片言の日本語を交えて教えてくださいます。そうこうしていると、本命がやって来たのか、みなさん静かになって構えていると草陰から現れました。
どんどん前にやって来て、ヤイロチョウらしく長い足を使って、ピョンピョン歩きながら、しばしフリーズ。シャッタースピードを上げなくてもぶれずに撮れます。しかも近い!
さらに近づいて来ます。
現れてから10分間、出ずっぱりで、じっくり撮らせてもらいました。

次回もヤイロチョウの続きと同所に出てくれたクロエリヒタキとズグロミゾゴイ雛をアップする予定です。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その3/レンカク ベニバト マミハウチワドリ アマサギ メジロ

2024-08-19 | 台湾
水田に着地するレンカク 2024年7月1日 台湾 台南市官田

7月1日(2日目)午前の続き;優雅に飛ぶレンカク(Pheasant-tailed Jacana)だけでなくベニバト(Red Collard-Dove)♂の飛翔にフォーカスが合いました。翼が開いた時の模様はこんな感じなんですね。背中のぶどう色が中々にいいです。
山をバックに割と上の方を飛ぶレンカク。
移動途中の藪の中にマミハウチワドリ(Plain Prinia)。あんまり表に出てくれず、この一枚だけ。羽団扇と呼ばれる長い尾羽を開いて欲しい!
レンカクの飛翔を横から追っかけることができました。
こちらは、飛翔から着地するまでの連続です。
いい感じなんですが、尾羽が短い♂だったのが、ちょっと残念。
アマサギ(Cattle Egret)もいました。
電柱の支線に何かの塊。これはオウチュウ(Black Drongo)の巣だそうです。こんなところにこんな巣を作るのかと妙に感心。
官田でのレンカク観察を終了して、午後のヤイロチョウポイントに移動。途中の休憩所に何か小鳥がいるので、見るとメジロ(Japanese White-Eye)でした。亜種の様ですが、ほとんど同じに見えます。目先がちょっと違う様にも見えますが、誤差の範囲かな。

次回は、地元のブッポウソウを挟み、タイ南部に戻ります。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その2/レンカク カタグロトビ カンムリワシ セイタカシギ インドコムクドリ タイワンショウドウツバメ等

2024-08-16 | 台湾
水草の上にたたずむレンカク 2024年7月1日 台湾 台南官田

7月1日午前(続き);朝から日差しが強く、既に気温は上昇していますが、何とか歩いていると上空に再びカタグロトビ(Black-shouldered Kite)。降り立ったと思われる場所の方に移動。少し草地が広がった場所がありました。
カタグロと言われる翼の付け根の肩部の黒色が目立ちます。
移動すると電柱の上に止まっていましたが、強い逆光で、サッパリ。そのうちどこかに飛んで行きました。上空には別の猛禽、カンムリワシ(Crested Serpent-Eagle)でした。換羽中の様で、あちこちの羽が抜けていますが、悠々と旋回。
驚いたのかセイタカシギ(Black-winged Stilt)が群れで飛び立って、しばらく上空を集団飛行。
長い足が優雅ですね。
カンムリワシとトビ(Black Kite)が接近。やはりワシと名が付くだけあって、トビよりは大きですね。
少し場所を移動して、別のレンカク水田に。同じ様に何羽ものレンカク(Pheasant-tailed Jacana)が、水草の上を優雅に歩いていますし、時に飛翔してくれたりもします。
近くで見ると、光の当たった後頸部の金色が鮮やか。
道路の電柱にはインドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)。ここで営巣しているのか2羽が頭のすぐ上です。英名を直訳すると尾栗椋鳥、確かに尾羽は茶色だけど、そんなに目立たないですけどね?
またリュウキュウツバメか?と思いましたが、念のため双眼鏡で見ると、アレッ!違う。ということで、タイワンショウドウツバメ(Gray-throated Martin)でした。ショウドウツバメと違い胸のネクタイがありません。
そばにはインドハッカ(Common Myna)も。
電線の上ですが、色々な鳥がいるもんです。

次回は、この続きで、官田編の最後です。同様にレンカク、ベニバトなどをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その1/レンカク ベニバト オウチュウ カタグロトビ ツバメチドリ インドコムクドリ

2024-08-13 | 台湾
柱の上に止まるオウチュウ(Black Drongo) 2024年7月1日 台湾 台南市官田

台湾2日目(7月1日)午前;朝食後宿を出て、午前中の目的地であるレンカク生態教育園へ、建物には行かないで、田んぼ、湿地を巡ります。車も時々通る様な車道からの観察ですが、歩道があるので問題なし。昨日よりは管理されている湿地を回ると今日もレンカクはあちこちにいます。樹々もある事から野鳥たちも色々います。目についたのはベニバト(Red Collard-Dove)。日本のキジバト感覚であちこちにいますが、よく止まっているのは電線。先ずは♂、ペアでいることが多いです。
こちらは♀。
電線にはシロガシラ(Light-vented Bulbul)も。
ツバメチドリ(Oriental Pratincole)が飛んでいました。飛翔に何とかフォーカスがあったのは1枚だけ。早い!
すると目の前の道路に降り立ちます。おいおい、車が来るよ、と思いながら収めます。
上空に猛禽、カタグロトビ(Black-shouldered Kite)でした。石垣のカタグロトビは、こちらから分布を広げたのでしょうね。でも、台湾では移入種扱いなので、日本でも移入種扱い。本当にそうかな?
コシアカツバメより大きいオオコシアカツバメ(Striated Swallow)。中々止まっているところを撮らせてくれない(数もそんなに多くない)。やっと飛んでるのが、証拠写真程度で撮れました。やはり大きいです。
電線に止まる前のベニバト♀。
電線止まりでないベニバトは木の中で、撮りにくい。やっと表に出ていた♂が、撮れました。この実を食していたんでしょうね。それにしても沢山なっていること。
よく見るツバメはリュウキュウツバメ(Pacific Swallow)です。
そして、レンカク(Pheasant-tailed Jacana)ですが、前日と同じ水草に覆われている湿地のあちこちにいます。水草の上を歩いているのは子連れ。イクメン父さんでした。
3羽のヒナが見えます。段々と好き勝手に行動しだすと父さんは大変ですね。

ベニバトは本当に沢山います。電線止まりばっかしですが。
ほんの100kmしか離れていない与那国島でも滅多に見れない。今年の3月に出向いた時には全く会えなかったのが嘘の様です。
木に止まった見慣れぬ鳥。Nさんに見せるとインドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)との事。やはり移入種だそうですが、初めての台湾だと正直、どちらでも良い感じで、日本でガビチョウ、ソウシチョウを見るときの感覚とは何か違いますね。初めてお目にかかるのはやっぱり新鮮。
カラムクドリにちょっと似ている感じです。

次回もこの続きで、炎天下の中、湿地、田んぼを汗かきながら回りレンカクを探します。ご覧いただき有り難う御座います。