ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

冬の道東紀行2024年 根室編 その2/オオワシ オジロワシ チシマウガラス ミヤマカケス エゾモモンガ等

2024-04-07 | 北海道
青空バックに飛ぶオオワシ成鳥 2024年1月20日 北海道風蓮湖

良い天気で、青空が広がっています。青い空をバックに舞うワシ達も良いかなと。こちらはオジロワシ若鳥のようです。
知床連山をバックに飛ぶオジロワシ。
オオワシが近くを飛ぶと迫力あります。
トビと大きさを比べていただくとその大きさがよくわかります。
時間と共にワシ達も飛び去っていったので、風蓮湖を後にして、花咲港などの港を巡ってみましたが、サッパリ、ウミアイサなどが少数見えるのみで、コオリガモの姿は全く見えません。納沙布岬に辿り着き、ウ達の休憩所の岩を見ると、今季はチシマウガラスがいます。ヒメウに混ざっていますが、クチバシが太く白いので、すぐわかります。ワシカモメも何故か混じっていますね。
ハイドからクルーズ出来なかった海を眺めていると遠いですが、ハシブトウミガラス(前)とウミガラス(後ろ)が飛んでいました。
遠くにコオリガモの群れが見えます。港に入ってきて欲しかったです。
こちらは目の周りが白いので、ケイマフリのようです。それにしても遠い!クルーズ船で間近に見たかったです。
宿に戻ってきましたが、少し周辺を歩いてみることにしました。アカゲラやミヤマカケスがいました。庭に来るメンバーでしょう。
日暮れと共に宿に居ついているエゾモモンガが出ると言うので、待ちました。明るいうちには出てくれませんでしたが、何とかカメラに収めることができました。懐中電灯を持って来なかったので、ギリギリの時間でした。しかし、可愛い!
翌21日は最終日。風蓮湖の9時の給餌開始まで、宿でミヤマカケスと遊びました。飛び出しでこちらに向かって飛んできますが、ちゃんとフォーカスしてくれます。カメラに頼りきりですね。
2羽の場所争いでしょうか。
飛び出しの連続写真。ミヤマカケスは割と大きいので、飛び出しのタイミングがわかって、プリキャプチャーに頼らずとも連続写真が撮れますね。
画面いっぱいに近づいてきますが、これはガラス越しでないと撮れませんね。

次回は道東遠征の最後で、この続きでミヤマカケスとアカゲラの飛び出し、風蓮湖のワシ達をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 根室編 その1/オオワシ オジロワシ ミヤマカケス アカゲラ ヒガラ

2024-04-04 | 北海道
舞うオオワシ若鳥とオジロワシ 2024年1月19日 北海道根室市

昼前に根室に到着。風蓮湖側の道の駅で昼食にして、湖を見るとワシ達が舞っています。道の駅裏手の湖にもワシ達の食料が用意されていました。しかし、もう食事の時間は終わって、飛んではいますが、徐々に解散しているよう。
風蓮湖と春國岱をバックに飛ぶオジロワシ。
市内の公園を回ってみましたが、今季はナナカマドの実のなりが悪いようで、実はなく、従って鳥もサッパリ。根室の定宿に投宿しましたが、今季は何故かシマエナガがほとんど来ないとの事。亜種ミヤマカケスが大挙してくるせいかも、との事です。翌朝、朝食をいただき庭に来る鳥達を待っていると、ミヤマカケスが頻繁にしかも何羽かでやってきます。
アカゲラは相変わらずよく来ますが、やっぱりシマエナガは来てくれません。
コゲラも少ないですが、登場。
ちょっと朝の光をバックにミヤマカケス 。
目の前にある脂身に向かって飛んでくるところを狙うと、流石、鳥モードのオートフォーカス、きっちり合わせてくれます。
これを今季はしっかり狙うことにしました。午後の歯舞クルーズに乗ろうと市内の明治公園に行ってみましたが、やっぱり、鳥はサッパリ。被写体になってくれたのはヒガラのみ。
すると携帯が鳴り、歯舞クルーズから今日は波高しの予報が出たため、欠航になったとの事。ガックリ来ましたが、しょうがないので、道の駅のワシ達の饗宴に加わることに。時間的にまだ大丈夫だろうと向かいました。まだワシ達が空を舞っています。ここ根室にはそこそこのワシ達が集っています。餌のある無しでしょうか?
おかげで、写真はたくさん撮らせていただきました。まずは青空バックのオオワシ成鳥。
春國岱をバックにしたオオワシ成鳥。
オジロワシも多数います。
餌は無くなっているようですが、ワシ達は湖にたたずんでいます。
オオワシの若鳥、3〜4歳ぐらい?
成鳥とは随分違います。さて、ワシ達は風蓮湖での氷下待合漁でおこぼれを待っています。知床連山をバックに北海道らしいなあと思える景色です。
漁師さんが道の駅の眼下の氷の上に魚を置いてくださっているようです。

次回はこの続きの風蓮湖、納沙布岬、宿の庭の小鳥とモモンガなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 釧路編 タンチョウ マナヅル カナダヅル オオワシ ベニマシコなど

2024-03-29 | 北海道
朝焼けの中を飛び立つタンチョウ 2024年1月19日 北海道鶴居村

1月18日午後、釧路近くのシラルト湖に立ち寄るとオオワシが街灯の上に止まっています。
湖の水面が出ているところにはオオハクチョウ。
最近は駐車場も用意され、観光地化しているフクロウのウロに行くと、1羽だけでお休みしていました。
少しだけ薄目を開けてくれましたが、早々に退散。先ずは伊藤サンクチュアリーに行くと、今シーズン1羽だけやって来たというマナヅルがいました。ツルとしては大型ですが、やっぱりタンチョウの方が少しデカい!
タンチョウは飛んでいるところが良いかなと思いますが、中々これといった角度では飛んでくれません。
求愛ダンスというより、喧嘩のような行動が多かったです。
マナヅルに喧嘩を売っているようにも見えますが、マナヅルは我関せず。
ミヤマカケスが飛び出し。
鶴見台に移動すると遠くにカナダヅルが1羽いました。今季はどういう加減で、2種のツルが北海道に来たんでしょうね? タンチョウに比べるとカナダヅルは小さいですね。
近くの草むらにベニマシコ♂若鳥。何だベニマシコかと一瞬思いましたが、よく考えると北海道では夏鳥の筈。温暖化の影響でしょうか、越冬するベニマシコも増えてきたのかも。
これで、道東遠征の前半戦は終了で、皆さんとは釧路空港でお別れし、後半は単独で、根室方面に行きます。まず釧路で一泊して、早朝の音羽橋に行きました。この時期でも寒さがそれほど(といっても寒いですが)でも無いのか、期待した音羽橋の幻想的なシーンは望めず、普通の音羽橋からのねぐらでした。ここでもギャラリーは大半が外国の方のようでした。
徐々に餌場に向かうタンチョウが橋をかすめて飛んで行きます。
川で過ごすのもいるようで、眼下に2羽やってきました。
早々に釧路は切り上げて、根室に向かいました。

次回は道東遠征は1回休憩して、岡山にやって来たアカツクシガモをアップしたいと思います。その後、根室編に復帰します。ご覧いただきありがとうございます。
*琉球列島に遠征してきました。

冬の道東紀行2024年 野付半島編 その4 ベニヒワ

2024-03-26 | 北海道
草の実を食すベニヒワ 2024年1月18日 北海道野付半島

(続き)見つかった胸の紅いベニヒワ達ですが、例によって直ぐに飛び立ちます。
運よく近くで、比較的順光に近い場所に降り立ってくれました。
トリミングして、1羽を拡大。
全体は写せませんが、集団の一部はこんな感じで、食事しています。
その中に♂成鳥が2羽いるグループがありました。これはこれは!と撮りまくります。
そのうちに1羽の♂は飛び去りましたが、もう1羽は残ってくれています。
残った1羽の♂も飛び立ちました。背中を見せてくれましたが、上尾筒も紅いんですね。
しばらく楽しませてくれましたが、また一斉に飛び出します。近すぎると飛ぶのが早くてかえって写真に収めるのが大変です。
何とかベニヒワがたくさん撮れたので、野付半島を後にして、一路、釧路方面に向かうことになりました。

次回は、釧路周辺の鳥達と鶴居村のタンチョウをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとうございます。
*琉球列島に遠征中です。

冬の道東紀行2024年 野付半島編 その3 ベニヒワ

2024-03-23 | 北海道
雪山をバックに群飛するベニヒワ 2024年1月18日 北海道野付半島

羅臼の宿を後にして、野付半島に向かいます。朝の早い時間のお陰で、完全な順光ではないですが、場所によっては比較的良い条件で撮れそうです。到着するとねぐらにしているのか逃げ込みようなのか、モミ科の常緑樹に群れていました。
すぐに飛び出して群飛。
腹部がよく見えますが、胸の紅い♂成鳥個体も見つかります。
草むらに降り立ち、お食事。
と思いきやすぐに飛び立って‥‥
電線にズラリと並んでくれました。
また、すぐに飛び出して、雪をいただいた山系をバックに群飛してくれました。ちょうど順光になって、ラッキーでした。
近くを飛んでくれるとお腹で、♂成鳥が識別できます。
そして、草むらに降り立ちお食事。
運よく近くに降り立ってくれました。しかし、草が邪魔して、全身がスッキリとは行きません。
すぐに飛び出しますが、近すぎると返って、画面に入れるのが、大変です。
何とか近くを飛んでいるところが撮れました。
また、運よく近くに降り立ってくれて、しかも、順光。しかし、前方の草に邪魔されてなかなかスッキリ撮れません。
草に霜も降りていて、季節らしい感じになって嬉しいですね。
♂成鳥の数が少ないせいか、お腹の白い個体ばかりでしたが、ようやく紅い個体を見つけました。

次回はこの続きで、ベニヒワをアップします。♂成鳥が近くて、順光でラッキーでした。ご覧いただきありがとうございます。
*琉球列島に遠征中です

冬の道東紀行2024年 知床編 その4/シマフクロウ オジロワシ

2024-03-17 | 北海道
たたずむシマフクロウ♂ 2024年1月18日 北海道羅臼

(続き)若鳥が来て20分後の午前5時39分、また、ふんわりと直接、舞い降りて来ました。精悍な顔つきから♂親ですね。獲物をつかんで飛び上がりますが、その足には‥‥
獲物が2匹、狩りの効率が実にいいですね。今回はどうするかと見ていると‥‥
掴んだまま上流に運んで行きました。巣のある方角なので、♀に運んでいったのでしょうか。なので、これでおしまいかなと思っていた午前6時ちょうどに8回目の登場。6時半の朝食の準備が始まって、空も薄明になっています。
舞い降りシーンを狙うも、画角を外してしまい失敗。普通は上達するはずなのに最初の方が上手くいくとは、どういうこっちゃ!と自分にツッコミを入れながら、きっと疲れて手元が狂ったんではと、勝手に納得。♂親は飛び込んで‥‥
獲物を1匹ゲット。自分で食して上流に飛び去って行きました。
流石に明るくなり始め、これが最後となりましたが、今夜は計8回(♂5回、♀2回、若鳥1回)の登場があり、その内の7回を写真に収めることが出来て食事のお腹と同様、腹一杯になりました。
朝食後、宿を後にして、野付半島に向かいますが、やはり羅臼港周りにワシは少ない。通常ならば無視するところですが、道すがら目についたワシを写真に収めることに。昨日より多少は数が多くなったようで、並んだオジロワシを収めることが出来ました。
車は一路、野付半島に向けて進みます。左手には国後島がすぐそこに見えるのに、ますます遠のいていく現実は悲しいことです。

次回は地元に戻ってMFで撮れたキクイタダキをアップしたいと思います。その後道東シリーズに復帰して野付半島の2回目のベニヒワから再開したいと思います。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 知床編 その3/シマフクロウ

2024-03-14 | 北海道
たたずむシマフクロウ♀ 2024年1月18日 北海道羅臼

(続き)5回目6回目の登場シーンですが、4回目から今度は50分足らずの午前4時44分登場で、やって来た♀親もいきなり生簀の前に降りて来ました。そして飛び込み。
1匹の獲物をつかんで‥‥
食した後に飛び去りました。
それから30分後の午前5時14分に近くの木にふんわりと登場。のべ6回目の登場です。
だんだん慣れて来て、上達するはずなのに何故か今回の舞い降りシーンはピン甘ばかり。そして獲物を狙いますが、顔つきがちょっと違う。
難なく捕まえて戻って来ました。足輪が付いているので、♂親?それにしては顔つきに精悍さがない。しかも両足についてキラキラして新しい。
トリミングしてよく見ると「B2」とあり、昨年生まれた若鳥でした。もう親とすっかり同じになっていますが、どことなく顔つきが幼いですね。
食して後、下流の方に去って行きました。まだ、親からの追い出しがあるのかないのかは分かりませんが、来る頻度は減っているそうなので、親の目を盗んで来ているのかもしれません。無事に自分の居所を見つけて欲しいものです。

次回は知床編のラストですが、7回目、8回目の登場でいずれも♂親でした。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 知床編 その2/シマフクロウ

2024-03-11 | 北海道
飛び立つシマフクロウ♀ 2024年1月18日 北海道羅臼

午前2時に起きようと目覚ましをセットしましたが、1時半には目が覚めたので、起き出して、観察部屋に移動。夜半まで頑張った方もお休みのようで、誰もいません。ノートには午後11時44分に♂出現とあります。最近の傾向通りだなと思っていると午前1時58分ごろにフワッと登場。近くの木に止まりました。少し早く起きて正解だったなとまた飛び降りをしっかり撮ろうとカメラを構えます。
そしてフワリと飛び降り!姿を追いながら連写。
二度目も何とか成功。飛び降り1枚目の写真は翼が広がって、片目が何とか入りました。この一枚が、一番気に入っています。さて、この個体は足輪がないので、♀親ですが、顔つきが♂親に比べて、やさしい、なんか違うように見えます。ところで、求愛給仕が始まったので、♀は来ないのではないかと思いましたが、自分でも採りに来たので、まだ、産卵してないのでしょう。さて、♀親は獲物を狙って‥‥
やはり翼を上げて獲物を探ります。
1匹捕まえて、食した後、ふんわりと‥‥
飛び立って‥‥
上流側の木に止まりました。
しかし、この場所は暗いので、起き出した方が気づかずに目の前に現れたので、下流の方へ飛び去ってしまいました。それから2時間は平穏な時間が流れていましたが、起き出した方が徐々に増えて来た、きっちり2時間後の午前3時57分にふんわりと直接、生簀の前に登場。顔つきが精悍に見えるので、♂親かなと思うとやっぱりそうでした。
足輪があるので、やはり♂親でしたが、今回は獲物を食して、上流の方へ飛び去りました。

次回は登場頻度が上がって来た5回目(♀)、6回目(若鳥)の登場シーンをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 知床編 その1/シマフクロウ

2024-03-08 | 北海道
枝にたたずむシマフクロウ♂ 2024年1月17日 北海道羅臼

野付半島〜標津漁港を経て、午後4時には知床羅臼の宿に到着。夕食は4時半からで、シマフクロウの夕刻の登場に備えます。登場パターンとして、暗くなって直ぐに登場し、その後5〜6時間空けて夜中に登場し、明け方に頻繁に来るようなるとの事。当方の前回訪問時とは撮影機材が変わって連写速度が上がっているので、今まであまりよく撮れていない枝からの舞い降りるシーンをしっかり撮りたいと登場を待ちます。泊まり客以外にも海外からのカメラマンなどで、観察小屋は結構混雑していました。暗くなってもなかなか現れませんでしたが、外でシマフクロウの声がするので、そろそろかと思っていた午後6時15分ごろフワッと近くの木にやって来ました。♂でした。そして飛び降りて来たので、連写。
無事に舞い降りるシーンが撮れました。獲物を狙って‥‥
飛び込み。
翼を上に上げて獲物を探っている様に見えます。飛び込み時と直後は瞬膜は閉じているようです。
獲物をつかんで、飛び上がりますが、何と2匹も!上手なもんです。
1匹食して、もう1匹をくわえていましたが‥‥
足に持ち替えて‥‥
巣とは反対の下流の方へ。♀も来ていたようなので、運んで行ったのでしょう。求愛給餌を始めているようです。
さて、しばらく様子をみましたが、やってくる気配がないので、夜明けの来訪に備えて、午後8時には部屋に引き上げ、就寝。夜中に起き出すことにしました。

次回は、この続きで、翌午前1時半に起き出した後にやって来た♀(3回目)とその後の♂(4回目)の様子をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2024年 野付半島編 その2/ベニヒワ シノリガモ ホオジロガモ ワシカモメ

2024-03-02 | 北海道
草の実を食すベニヒワの群れ 2024年1月17日 北海道 野付半島

(続き)草むらに降り立ちしばらく草の実を食して、すぐに一斉に飛び立って、しばらく群飛。逆光で、羽が白く透けて見えます。背中側を見せてくれたり‥
方向転換してお腹側を見せてくれたり、割と近くを飛んでくれるとお腹の模様もよく見えます。
真ん中あたりに胸の赤い♂が2羽確認できます。1羽にフォーカスあってませんが。
人はあまり警戒していないようで、時に近くに降り立つこともありますが、ここの午後の時間はどこに降りても逆光。
何度も何度も群飛を見せてくれました。
知床に移動途中の標津漁港に立ち寄り、カモを観察。シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサなどがいました。シノリガモのペアがちょうど順光に。
ホオジロガモも順光に。
カモメの数は少ないですが、ワシカモメが近くに。
北海道も本州同様に鳥の数が少ないです。

次回は知床のシマフクロウですが、一回お休みして、地元のアトリやルリビタキなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。
*タイ南部へ遠征中です

冬の道東紀行2024年 野付半島編 その1/ベニヒワ コオリガモ シノリガモ ホオジロガモ

2024-02-28 | 北海道
群飛するベニヒワ 2024年1月17日 北海道 野付半島

弟子屈の宿を後にして野付半島に向かい、ユキホオジロのポイントに行きました。残念ながら数日前にどこかに移動したようで、姿はありませんでした。向かう途中の海上にはクロガモが所々浮かんでいますが、よく見るとコオリガモもいました。遠いですが。
さて、もう一つの今季の目玉であるベニヒワはどうかと探すと‥いました!モロに逆光ですが、200羽近い群れで、草の実を食していました。
逆光、草陰でスッキリと見えませんが、確かにベニヒワ。これほどの群れを見るのは初めてで、感激しました。胸の赤い♂成鳥は少なく、中々見つかりません。
すると突然飛び立ち、辺りを飛び回ります。どうやらコチョウゲンボウが突っ込んできたようです。狩りは上手く行かなかったようですが、ベニヒワ達は右に行ったり、左に行ったりと右往左往。逆光のおかげで、羽が透けて見えて、これはこれでいい感じに思えます。
遠くを飛んで、雪をいただいた山系をバックにしてくれます。
しばらく飛んで降り立ちますが、また、何かに驚いて、一斉に飛び立ちます。群集心理というやつでしょうか。
右から左に方向転換。
少しトリミングして拡大してみます。
左から右に方向転換。
よく見ると真ん中から少し左の個体の胸が少し赤いので、♂の様です。20〜30羽に1羽ぐらいの感じで、ちょっと少ない。若い個体中心の群れでしょうか。
また、亜種に降格されるコベニヒワを探してみましたが、それらしき個体は見つかりませんでした。

次回はこの続きで、ベニヒワと移動途中の漁港でのシノリガモなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。
*タイ南部へ遠征中です

北海道紀行2021年5月 その9 苫小牧〜大洗航路 クロトウゾクカモメ シロハラトウゾクカモメ アホウドリ コアホウドリ アカエリヒレアシシギ ハシボソミズナギドリ等  

2021-07-23 | 北海道
アホウドリ亜成鳥 5月25日苫小牧〜大洗航路

5月25日早朝に起き出し、下北半島沖を進む船の右舷に陣取りました。波は穏やか風も弱く、明るくなるに連れて飛んでいる海鳥も見える様になりました。午前5時半ごろ、コアホウドリが割りと近くを横切ります。
その20分後、遠くを盗賊カモメらしきが飛んでいました。ちょっとまだ明るさは足りませんが、短い尖った中央尾羽、頬の黄色味、初列風切の白線や飛び方などから今度はクロトウゾクカモメに間違いなさそうで、嬉しいライファーでした。
その10分後、また盗賊カモメらしきが4羽で飛んでいます。飛び方や翼がスマートなので、さっきと違いシロハラトウゾクカモメでした。若いのも混じっている様です。
更にその10分後シロエリオオハムとオオハムの6羽の群れが飛んでいました。
少し明るくなった6時半ごろ、海面に少し日も当たり波紋がちょっといい感じの中コアホウドリが飛んでくれました。
バックの海面の模様が面白いので、通常は無視するウミネコを撮ってみました。
午前9時を過ぎても相変わらず海面は穏やかで、クロアシアホウドリはソアリングなしで海面を滑る様に飛んでいます。
そのせいか浮かんでいるアホウドリ類が目につき、よく見るとまだ全身が黒いアホウドリの若鳥でした。
そして午前9時半ごろ小さな鳥の一団が飛んでいました。アカエリヒレアシシギでした。
今回はアカエリヒレアシシギばかり、それにしても飛ぶ方角としては南向きなのはどうしてでしょうね。
南下するに従い段々鳥の出も悪くなってきた10時半頃には、ハシボソミズナギドリが目につく様になりました。
午後になって出現状況は更に今一つになりましたが、白いのが遠くに浮かんでいます。アホウドリ成鳥でした。クロアシアホウドリも浮かんでいます。
すると白くなり始めたアホウドリ亜成鳥が近くを飛んでくれました。
更に南下した午後1時半ごろハシボソミズナギドリの小さな群れがいました。
午後2時半ごろオオミズナギドリやウミネコしか出なくなった頃、最後を飾る様にオオトウゾクカモメが2回ほど登場、北上して行きました。
海鳥の出も今一つなので、早めに終了してゆっくりすることにしました。
以上で、今回の5月下旬の北海道遠征は終了しました。狙っていたヒレアシシギの群れと天売島での渡りの珍鳥などライファー2種でまずまずの成果だったのではないかと思います。

次回はウチヤマセンニュウ狙いで訪れた三宅島紀行をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

北海道紀行2021年5月 その8 旭川〜苫小牧 エゾフクロウ キビタキ ノビタキ センダイムシクイ等

2021-07-19 | 北海道
亜種エゾフクロウ 幼鳥 5月24日苫小牧

5月22日朱鞠内湖〜南丘森林公園:道北から南下するにあたり旭川〜苫小牧で、まだ行った事のないガイドブックにあった探鳥地を訪ねました。まずは旭川の北側にある和寒町の南丘森林公園で、人造湖の周囲を巡ります。エゾライチョウを期待しましたが、ヤマゲラ、キビタキ、アオジ、オシドリ等が姿を見せてくれただけで、特にこれといった物は出てくれませんでした。お天気も今一つでしたが、ヤマゲラが良く鳴いていました。
数の多いアオジ。

翌5月23日の早朝にも訪ねてみましたが、状況はあまり変わりなかったです。まだ灰色の羽が残っているキビタキが被写体になってくれました。
午後になってキトウシ森林公園、残雪の残る旭岳ロープウェー駅辺り、源流等を訪問しましたが、パッとしません。ロープウェーはコロナのせいか運休、おまけに雨も強くなり、早々に旭川の宿に引き上げました。
5月24日旭川〜かなやま湖〜苫小牧:今日は苫小牧まで行って、さんふらわに乗り込みますが、途中でいくつかの探鳥地に寄りました。まず空港近くの牧草地。被写体になってくれたのはノビタキ♂と‥‥
ヒバリでした。車からのせいか随分近くからでした。
南下して富良野近くの滝里湖に寄ってみましたが、特に成果なし。続いて南富良野のかなやま湖に立ち寄りました。根室本線に沿った未舗装道路が面白いとあったので、行ってみました。凸凹の道で大変でしたが、誰もいないので、鳥見には良いかなと思いましたが、大物の出現はなしでした。幸いキビタキ♂成鳥が良いアングルで撮らせてくれました。
よく鳴いていたセンダイムシクイもしっかり撮らせてくれました。
といった具合で、時間があまりかからず、早めに苫小牧に行って、フクロウの雛がどうなっているか見ることにしました。夕方近くなっていてCMさんは2人だけ、ヒナはすでに巣立ちしていましたが、まだ近くにいました。親は1羽が割と低いところに止まっていました。
一方、巣立ちしたヒナは2羽が高いところでしたが、何とか写すことが出来ました。
以上で北海道陸上の鳥見は終了しました。時期的に内陸の鳥はちょっと中途半端だったかもしれませんが、ヤマゲラがたっぷり撮れたのは嬉しい事でした。エゾライチョウ、クマゲラに会えなかったのは残念で、クマゲラは鳴き声さえ聞こえませんでした。

次回は本シリーズ最後で、苫小牧〜大洗航路での海鳥の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その7 サロベツ/朱鞠内湖 ツメナガセキレイ オオジシギ ノビタキ ノゴマ等

2021-07-15 | 北海道
ツメナガセキレイ 5月21日下サロベツ 

5月20日サロベツ原野:午後3時過ぎに幌延の幌延ビジターセンターに到着。コロナのためビジターセンターは閉館していましたが、園内には入れました。しかし、まだ5月のせいか鳥の声は静か、花もまだまだなく、園内には誰もいません。ツメナガセキレイは来ているのかな?と園内を歩いているとジッジッという声が聞こえてツメナガセキレが飛んで来ました。いたいた!とカメラを向けました。まだ来たばかりなのか低木の梢で辺りを見回して、時々どこかに飛んで行きます。
よしよしツメナガセキレイは来ていると安心して、サロベツ原生花園に向かいました。ところが何とサロベツ原生花園はコロナのため全面閉鎖、園内はもちろん、車さえ止めることが出来ません。そこまでしなくても良いのではないかと思いながら、どうせシマアオジはまだ来ていないだろうし花もまだだから、まあいいかと、西に車を走らせ、少し道の広くなった所に車を止めて上サロベツを眺めてみました。ツメナガセキレイ、ノビタキ等が目につきました。そしてオオジシギが上空をディスプレイフライトしていましたので、カメラを向けてみました。
雲も厚く時に雨もぱらつくので、今夜の宿の幌延に引き上げました。草原の5月はやはり早すぎる様です。

5月21日サロベツ〜朱鞠内湖:例によって日の出共に起き出し、まず幌延の下サロベツに向かいました。写真は下サロベツの長沼の日の出です。
まず迎えてくれたのはノビタキ。来たばかりなのか、あまり囀りは聞こえず、朝日を浴びて静かにたたずんでいる様でした。
そしてツメナガセキレイも昨日と同様、低木の梢で朝日を浴びて辺りを見回している様です。縄張りを主張しているのでしょうか。
足先を見ていただくと名前の由来の長い爪がよく見えます。
駐車場でノゴマの囀りが聞こえます。見ると角度によっては雪をかぶった利尻山がバックになります。
ちょうどバックになる位置を探して写しました。北海道ならではの写真だなと自己満足して、兜沼に向かいました。
途中の牧草地でノビタキ♀を発見。牧草の間のタンポポの黄色い花が綺麗でした。
兜沼では、ベニマシコ、キビタキ、オオジュリン等、沼にはカンムリカイツブリやサンカノゴイの声が響いていましたが、あまり写真にはならず昼過ぎにはサロベツを後にして、初めて訪れる朱鞠内湖に向かいました。かつてはクマゲラが繁殖してバーダーで賑わっていた様ですが、最近はパッとしない様です。午後3時過ぎには到着し、宿に荷を下ろして散策。キビタキ、ベニマシコ、ヤマゲラ、センダイムシクイ、ニュウナイスズメ等がいましたが、クマゲラの声は全く聞こえません。皆さんあまり被写体になってくれない中アカゲラ♂が巣穴らしきに止まっていました。
足元を見るとカタクリの花が咲き誇っています。
宿に戻って、湖を眺めながら静かに夕食を取りました。

5月22日朱鞠内湖:日の出と共に起き出し、キャンプ場を散策。アカハラの囀りを聞きながら歩いていると笹藪からコルリの囀りが響いてきました。残念ながら姿は見えず、写せたのはニュウナイスズメに‥‥
キビタキ、アオジぐらいでした。
静かな湖畔の森の陰から聞こえて来るのはカッコウではなく、ツツドリでした。
花はカタクリの他にエゾエンゴサクが綺麗でした。
鳥は今一つでしたが、湖畔の眺めはよく釣り客が多いですが、のんびり過ごすには良いかもしれません。

次回はさらに南下して旭川地方と苫小牧での様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その6 ノゴマ クロツグミ キマユムシクイ コムクドリ アリスイ ケイマフリ アリスイ ウトウ等

2021-07-11 | 北海道
ノゴマ♂  5月20日天売島

5月20日天売島:天売島の最終日も午前4時に起き出し、出発。当然昨日のリベンジを狙いお寺コースを中心に探索しました。しかし、マミジロキビタキもコウライウグイスも全く気配なしでした。相変わらずノゴマはあちらこちらで囀っています。電柱の上に猛禽がいると見るとノスリでした。
アリスイのけたたましい声が聞こえるので、探すと近くでノゴマも囀っていました。ノゴマはピンボケですが、アリスイとノゴマのツーショットは北海道ならではでしょうか。
不意に黒い鳥が現れて、見るとクロツグミです。
コムクドリ♂も近くにふと現れます。

ノゴマは今日は青空バックで被写体になってくれました。
ムシクイが枝の間をチョロチョロ動いていましたが、やっと枝先に出てくれてカメラに収まってくれました。2本の翼帯がきっちり見えるキマユムシクイ でした。
コムクドリ♀は何か可愛いですね。
何故か今日はクロツグミ♂が被写体になってくれます。突然、近くに現れました。
順光の朝に光を浴びてコムクドリ♂の金属光沢が何とか出てくれました。
新たにキマユムシクイが出てくれ、渡りの珍鳥もまあまあかなと満足して、朝食を取った後、午前10時半の船に乗り込み、天売島を後にしました。航路上では港近くでケイマフリが見送る様に飛んでくれました。
少し沖に出ると往路ほどではないにしても、まだアカエリヒレアシシギの群れが出てくれました。
羽幌港近くになってウトウがお見送りしてくれる様に飛んでくれました。
少し時期的には遅いものの渡りの珍鳥を何とかゲット出来ました。本当に天売島は野鳥の楽園ではないかと感じさせてくれます。何度でも訪れたい場所です。

次回は羽幌からオロロン街道を北上したサロベツでのツメナガセキレイ、オオジシギ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。